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終戦の日に考えること

今年も終戦の日に、靖國神社に参拝して来ました。
85[ハチゴウ]が中目黒の高架下に産声をあげた2017年に、毎年の参拝を神前に誓ってから早5年…
今日は前に打合せがあり、初めて夕方に行きましたが、それでも多くの人達が参拝されていました。

以前は8月15日になると、各局こぞって戦争のドラマや特番が組まれていて、子供ながらに涙した事を思い出します。
いつ頃からか、8月15日にテレビで戦争を取り上げた番組が少なくなり、今年は民放では見当たりませんでした。
そうして、意識は薄れていくのだと思います。
5年前の8月15日、たまたま近くに打合せがあって靖國神社を通り掛からなかったら、今こうして靖國神社参拝はおろか終戦の日を意識する事も無かったかもしれません。

戦争とは?毎年この疑問に向き合います。
靖國神社に祀られている英霊達の多くは、死や耐え難い恐怖を望んでいなかったと思います。
でも、そうした事も言えない。
思ってもいけない。
自らの想いとは別に、御国のためと気丈に振る舞う若くして亡くなった将校たちの家族に宛てた手紙を読んでいると、嗚咽が込み上げて来ます。
家族にさえ本心が伝えられない、弱音を吐けない、そして偽らなければいけない。
それが家族、大切な人たち、そして自分だったら…?
僕たちの祖父母の時代は、そうした事がリアルに起こっていたのでしょう。
お祖父ちゃん・お祖母ちゃんの苦しみや悲しみを、こんなに早く忘れて良いものなのか?とハッとします。
今の平和や豊かさは、そうした歴史の先につながり、成り立っているのです。
せめて一年に一度、そうした歴史を意識し、命を落とした魂を偲ぶ機会として、僕はこの先も8月15日に靖國神社に足を運ぶと思います。


85[ハチゴウ]は、環境や健康に優しい暮らしの提案と、先人たちの知恵と経験が生み出した発酵文化を再び身近な文化とする目的を持っています。
そして戦争といった歴史についても、同様に忘れてはいけない事として、ここに書かせていただきました。


※ ここに書いた事は、軍国主義の肯定でも、戦争を題材にしたドラマや映画を楽しむ訳でもありません。

ただ、国の進んだ方向により犠牲になった魂に対する哀悼と、戦争を忘れない事で二度と繰り返さない為に書きました。