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うつ病になりやすい性格ってあるの?
はじめに
うつ病の手引きとしてアマゾンのKindleで本も出してます
こんかいは、うつ病と、そうなりやすい性格特性についてのお話です。
うつ病の人も、ちょっと小耳にはさんで誤解していたりします。
まず現在では
まず、うつ病になる要因は、「遺伝」「子供のころの生活環境」「慢性的に抱えているストレス」「唐突に起きたストレス」によります。つまり、性格は、関係ありません。
典型的なうつ病である「定型うつ病」はこういう性格が、といえるのですが、うつ病全般と言ってしまうと、性格的な要因ではなく、上記4つの要因で発症する、とされています。
では、どうしてうつ病になりやすい性格がある、という認識が広まっているかというと、昔は、メランコリー型と呼ばれる、責任感が強く、頑張り屋で、断るのが苦手、自責的である職人気質な人が発症しやすいとされてきました。つまり、昔の認識なんです。そのころは、頑張りすぎる人がなる病気とも言われていました。
ですが、現在では、「定型うつ病」だけでなくそうでない「非定型うつ病」もあり、こちらはそう言った性格とは関係がありません。
つまり、性格によってうつ病になるかどうかは、半分は誤解です。
メランコリー型にぴっしり当てはまってるのは危ない
ただ、以前から言われていた、メランコリー型の性格にきれいに当てはまっている人は無理しやすいので、結果的にうつ病になりやすいです。
その性格というのは、まじめ、協調性があり、断るのができない、努力家、自責的で、完璧主義であり、それゆえに完璧にできず挫折しやすい性格です。
こうした性格の組み合わせは、精神的ストレスをため込みやすく、また、周囲の人に助けを求めることも困難です。というのも、自責的であることと断れないゆえに、他者に「もう無理です」と宣言できないからです。
私は、こちらの傾向が強かったので、うつ病になりやすさ、というのも、この性格なら、なるだろうなと想像もしやすいです。
理想に届かないゆえ、ストレスになり、周囲の足を引っ張っているような気がしつつ、それでも、自分が欠けると周囲が困ると思うと、無理に頑張ってしまうんですね。
ですから、周囲から見て、わかりやすい「うつ病」の性格特性である、といったら、いいでしょうか。
それ以外は?
それ以外も、うつ病としての根底は変わりません。症状は人によって千差万別ですが、結局は、脳の異常により、行動する活力がなくなってしまい。それによって、社会生活に必要な、寝る、起きる、通勤する、就労する、などさまざまな行動が起こせなくなり、そうしたなかで、精神的なうつ状態、気分が悪い、嫌なことばかり考えて気持ちがふさがる、といった状態が慢性的に起こります。
ですから「うつ病はこういう人がなりやすい」という考えは、他のうつ病の患者さんに対して疑念や、本当にうつ病なのか不安にさせる要因にもなるため、古い考えであると捨て去ってしまったほうが良いと考えています。
まとめ
まとめると、昔は性格によってなりやすいとされるものはあったが、今はそうではなく、誰もがかかる病である、というのが正しい認識でしょう。
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