シェアリングバリューシステム

シェアリングバリューシステムを知ってますか?

色々なご縁があって、本流のお仕事とは別に秩父で「秩父デザイナーズギルド」というチームを発足させたのですが、そこでこのシステムを導入してみました。
※ちなみに個人的には副業的な取り組みではなく、会社のプロジェクトで実験的にトライしてます。商流を弊社にしてます。

原案者は以下の方
http://www.linkandcreate.com/-share?fbclid=IwAR18kcx4rYGNGwHcb8ivZnOM5DAA_i0NqWs7RpV-ED-17a7iqO28fskrbu4

要するに、みんなで稼いだお金を均一で分配し、その後、その月の働きに応じて、お互いで評価しその分自分の稼ぎから他メンバーに分配するという仕組みです。

例えば、今月とある会社のロゴ案件(12万円)を受注しました。
メンバーはグラフィックデザイナーが2名、WEBデザイナーが1名、パタンナーが1名、ディレクターが1名、プロデューサーが1名です。前提として全員が他で稼ぎが成り立っているメンバー。
これがいかに分配されるか試験的に実行してみました。

1)プロデューサーが案件受注。
2)みんなでブレストしながらアイディアだし。
3)各デザイナーからそれぞれ案出し(合計15案くらい)
4)採用案確定。ただしロゴのプロジェクトなので当然採用されたのは1案。つまり採用されたデザイナーはいずれか1名。
5)合計金額を請求
6)パタンナーやディレクターも他で仕事の相談をいくつかもらってくる
7)稼ぎは12万円、全員に2万円ずつ分配
8)それぞれがコメントとセットで各自の分配額を確定

入力フォーマットはこんな感じ

【方法】
1.はじめに基準額として等分に初期配当しておく。
(AさんからAさんへ、BさんからBさんへの対角線上に、この初期配当額が書かれる)
2.誰が誰にいくらを与えたいかを自己申告する
※ポイントは他の人の配分額をみないで自分の原資だけを見て他に与贈すること。他の人からたくさん与贈されているから自分からの分配を少なくするなどしないこと。
3.全員が入れ終わった時点で、調整期間を設け、各自で微調整する
4.調整期間終了後、その額が決定額とされる

【メリット】
①プロセスが公開されている
②価値を自己決定していくという要素が含まれる
③自分から他者への与贈、他者から自分への与贈といったお金の循環要素が含まれる
④スプレッドシートで自動計算されるため、作業する係の負担がない


シェアリングバリューシステムを実施して感じたこと

・それぞれが仕事が成り立っているから、お金の分配として面白く取り組める
・半分趣味や実験として楽しく仕事ができる
・自己判断でコミットできるので、稼働調整も割とできる
・現在稼ぎが少ないから成り立つけど、これが売り上げ1000万とかになったらどうなるだろうか。争いがおきそうw
・実は案が採用されなくても努力が見える化するので、みんなからの評価はあがりやすい。つまり努力が成果に直結する。
・クリエイティブなプロジェクトには向いているかも。
・感謝の軸がはたらくのでハッピー
・やりたいこととしてはこの仕組みに塾を掛け合わせたい。実践を学べるデザイン塾にしたら面白いのではないか。その場合は報酬分配ではなく、月謝を利益としてもらう。

以上。
今後も実験を繰り返しながら新しい仕組みとして精度をあげていきたいと思います。興味がある方はぜひ、やってみてください!もしくは秩父デザイナーギルドへJOIN US!

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