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【競馬】早くも無双のルメール、流れを変えたい川田将雅/AJCC・東海Sほか振り返り

不良馬場の日曜も無事に開催終了。AJCCがとりあえず全馬無事にゴールできて安心しました。この後も何事も起こらないことを願うばかり。

それにしても、これだけ馬場が悪化するとジョッキーの腕がいつも以上に問われますな。どこを通るかを見極める判断力と、実際にそこを通るためのコース取り。
その点、アリストテレスを勝たせたルメールは「さすが」としか言いようがなかった。内に突っ込んだら終了、かといって後ろからじっくり構えても末脚など伸ばせないという状況で、早めの進出から4角は外を通ってスパート。迫ってきた2着、3着馬をしっかりと退けて人気に応えてみせた。
これで3週連続の重賞勝ちで、今季早くも16勝。リーディング首位快走。しかも初日をお休みしてこの数字である。早くも無双状態に突入。

一方、東海Sをオーヴェルニュで制した川田将雅はようやくこれが今季2勝目。メインこそ勝ったものの、9R西尾特別で荒れたインを通って伸びあぐねたコース取りなんかを見てると、まだ本来のパフォーマンスを発揮できていないように感じる。思い切って大外に出した松山弘平の方が圧倒的に冴えてた。
もちろん、この数字に甘んじるような男ではないことは百も承知。どこかで流れを変えてくるだろうが、この重賞勝ちがキッカケとなるだろうか。

■ AJCC

消耗戦となった菊花賞でコントレイルに迫ったアリストテレスにとってこの馬場は問題ないと見ていたが、一つだけ心配していたのがコンディション面。あの激走からひと息入れて厳冬期の立ち上げとなると、どこまで仕上げられるかがポイントと見ていたが..及第点レベルのデキだったか。鞍上いわく「まだトップコンディションではない」ながらも、地力で勝ち切った印象。
トップレベル相手にスピード勝負になるとまだ見通しが立たない状況だけに、例年なら超高速馬場の京都で行われる春の天皇賞が、今年は阪神で行われるのはこの馬にとって追い風となりそう。連続開催で馬場も傷んでる頃だろうし、ちょうどいい条件。阪神大賞典か日経賞を挟んで、というローテを予定しているとのことで、準備万端で臨めそう。コントレイルが出ないのが残念ではあるが。

ヴェルトライゼンデは馬場にだいぶ手こずった様子。普通なら馬群に沈んでもおかしくないところだが、それでも勝ち馬に迫っての2着に踏ん張るのだからよくわからないw 昨日の記事で「この馬のツボがわからん」と書いたが、ますます謎は深まるばかり。

リピーター様ご一行は今年も善戦。ラストドラフトはひと呼吸遅れて末脚を伸ばしての3着。早めに勝負に出たステイフーリッシュは手応えが厳しくなりながらも4着に踏ん張った。この日は5R、6Rで社台ファームの3歳馬が勝っていて、こういう重めの馬場なら社台も出番あるなと思いながら見ていたらメインはノーザンファームに完敗。これが現実よ。

5着まで追い上げたモズベッロは相変わらず道悪巧者ではあるが、スタートの不安が付きまとうだけに今後の付き合いも難しそう。ウインマリリンは直線で内を通らざるを得なかったが、大きくは負けておらず評価を下げる必要はない。振るわなかったのはサトノフラッグ。後方からロングスパートに出たが、直線入り口でもう一杯に。大敗した新馬戦も馬場が悪かったように、ここまで渋ると持ち味は発揮できないのかも。

■ 東海S

中京1800mならそう簡単に止まらないインティではあるが、さすがにこれだけ厳しく競られると苦しい。直線入り口でもう後続に並ばれ、早々にギブアップ。一番の誤算は1角までにダイシンインディー岩田望来に突っつかれたこと。スムーズに単騎逃げが打てればよかったのだが..
好位をソツなく追走できたオーヴェルニュにとっては絶好の展開に。早め先頭に躍り出ると、差し馬の追撃も楽に振り切っての完勝だった。ここ2戦、リステッドを連勝してきた勢いと充実ぶりは本物。まだ5歳、ダートの世界では若手の部類だけに、これからもっと活躍できるでしょう。
スマートファルコン産駒はこれがJRA重賞初制覇とのことでふと血統に目をやると、母母がスギノトヨヒメと知り懐かしさが。短距離で2戦2勝して臨んだフローラSで1番人気に支持された大敗したスギノトヨヒメさん。20年前の「危険な人気馬」は簡単に消せたよなあ..本人にとっては黒歴史だろうが、いつまでも記憶に残るよねこういうの。ついでにスギノフォルモーザもセットで覚えてます。

2着のアナザートゥルースは前すぎず後ろすぎずのポジションから進められたのが全て。さすが重賞戦線で勝ち負けしてきたベテランの味。驚いたのはメモリーコウの大健闘。JRAの重賞で牡馬相手は厳しいと思っていたが、後方から末脚勝負に出たのがハマった。このシンザンの末裔が個人的にお気に入りで、ぜひ繁殖入り後は強いダート馬を産んでほしいと期待しているのだが、まだまだ現役で頑張れそうだ。

もう一頭、直線での脚が際立っていたのはデュードヴァン。大外から4着まで追い込んできた。砂を被るとNGな馬だけに、この進路取りは正解だろう。テン乗りの幸さんも悪くない騎乗だったと思う。「タイキ軍団」の復権がかかったタイキフェルヴールはこの高速決着では追走に手一杯。改めて、マーチSかアンタレスSあたりで見直したい。

インティは前述の通りマイペースに持ち込めなかったのが全て。武豊は京都金杯・日経新春杯に続いて単勝1番人気馬で馬券に絡めず、年始早々から多くの馬券師たちの恨みを買ってるんじゃないだろうかw 

■ その他のレース

まずはアメリカンシードですかねえ、準OPのアレキサンドライトSも馬なりで圧勝。能力は軽く重賞でも、なんでしょうがダートの連勝馬は壁にドカンとぶつかることがあるので馬券を買う上では扱い要注意。
余談ながらこの不良馬場ならキヨヒダカのレコード超えあるでと思っていたが、時計は1:51.5と平凡。凍結防止剤の影響ですかね?全体的に不良の割に時計がかかるレースが多かったので、たとえビッシリ追っていてもコンディション的に無理でしたね。

メロディーレーンとロバートソンキーが期待に応えた日曜最終もおもしろかった。特にメロディーレーンはこの馬場も堪えるだろうに、「2勝クラスなんて余裕っしょ」と言わんばかりの完勝。何といっても菊花賞5着馬ですからね。
ロバートソンキーもコントレイルに迫った実力を考えれば1勝クラスでは負けられないところ。ちょっと際どい勝負にはなったけど、きっちり人気に応えて勝利。長浜牧場ゆかりの「帝王の血」がどこまで成長を後押しするか。

土曜のことはすっかり記憶から遠のきつつありますが、中京メインの豊明Sを幸さんとメイショウチタンが勝利。渋キャラですけど4歳馬、これから息の長い活躍が見られそう。朝日杯FSとかNHKマイルCに出てたのは全く記憶にないなw 

幸さんはとりあえず最初の開催で5勝。まずまずの出足ですな。シンザン記念で2着に頑張ったルークズネストは先が楽しみだし、いい1ヶ月だった。そういえば坂井瑠星が日曜5Rでやーっと今季初勝利。今週はどこまで連敗が伸びるのか達観しながら見てたけど、とりあえずよかった。三浦大輔さんに感謝。

あっという間に最初の1開催を終え、ブログもさくさく更新してきましたがこの毒にも薬にもならない振り返りエントリってどうなんでしょうね。まあまあ書くのに時間かかるしw 今は余力あるからいいけど、忙しくなってくるとこのボリュームは厳しくなってくるかも。サッカーとか野球とか始まったりしたら特にw 

ちょっと考えますが、引き続きお付き合いのほどよろしくお願いしますね。

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