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ブログは「感情のアーカイブ」~2004年から更新を続けるモチベーションについて~

長年お世話になったlivedoorブログさんからnoteに移籍してきて2週間が経った。まだひっそりと更新を続けているだけだが、それでも毎日それなりの数の方々がご訪問いただいているようで本当にありがたく思っています。

■ 先代ブログ「人生、無事是名馬」(2006~2020)
http://bujikore-life.blog/

しかし改めてnoteの世界はモンスターたちであふれてますな。知識や経験、表現力、ネットワーク..様々な角度で突き抜けたパワーをお持ちの方々が、日々そのポテンシャルを思う存分に発揮していらっしゃる。そんな激戦区の中で自分に誇れるものがあるとすれば、「2004年から休まずブログを更新し続けていること」くらいしか思い浮かばない。

2004年といえばゼンノロブロイが秋の天皇賞からジャパンC、有馬記念と3連勝を遂げ年度代表馬に輝き、キングカメハメハがNHKマイルC→日本ダービーの変則二冠を達成した年。阪神タイガースは前年に18年ぶりの優勝をもたらした星野仙一監督から岡田彰布監督にバトンが渡されるも4位に終わり、ガンバ大阪はまだタイトルを一つも獲れていない時代。ついでに僕はまだ大学生だった。

その頃、スポーツの世界で大きなうねりを起こしていたのが「球界再編」。近鉄バファローズの消滅、1リーグ制への転換や新球団の設立などが日々話題となり、秋にはストライキにも発展するほどの問題となった。その際に、当時ライブドア社の社長であった堀江貴文氏やNPBの選手会長を務めていた古田敦也選手らが発信ツールとして活用していたのが、当時まだ「何それ?」な位置づけだった「ブログ」だった。余談ながら眞鍋かをりさんが「ブログの女王」と呼ばれていたのも、この時代の話である。

それをキッカケに「自分で書いた文章が世の中に公開できる」ことを知り、livedoorのアカウントを取得し、初めて更新したのがこの記事。2004年9月25日。

恥ずかしくて死にたくなる。奈良時代の木簡とか掘り出された人もこんな気分なんだろうか。
当時はまだ管理画面のサーバも脆弱ですぐ落ちていた。バックアップ機能も不十分で、書き終えたと思った記事がアップロードされず消滅..なんて経験も一度や二度ではなかった。

そんなブログ創成期に綴られた平凡な大学生の日記も、時間が経てば歴史的な価値がほんのりと付加されていくもの。ディープインパクトが登場してきた際の高揚感や、ガンバ大阪初優勝の感動なんかがリアルに描写されているのも、今となっては貴重な話である。

そしてこれこそが、ずっとブログの更新を続けるモチベーションになっている。

今この瞬間に感じたことを、未来の自分のために残しておく。後から読み返したときに「ああ、こんなこと考えてたな」と振り返るために。その意義の大きさを、自らの経験から知ることができた。必ずしも喜びや感動ばかりではない、怒りや悲しみ、失望も含めたすべてを言語化して残された「感情のアーカイブ」とも言い換えられるかもしれない。試合の結果はインターネットの世界のどこかに落ちているだろうが、自分の意見や感情は自分が残すしかないのだ。

これまでの16年と少し、内容の質はともかくとして「ほぼ毎日」のペースで更新を続けてきた。時に仕事や育児に疲れ果てて間隔が開くときはあったが、それでも数日だけ放置する程度。なぜか結婚式の準備期間1ヶ月の間だけは完全に手が回らなかったけどw この継続力は自分にとって一つの大きな武器になっているという自負はある。

なのでこれからも競馬やガンバ大阪、野球に対する情熱が消え失せない限りは更新を続けていきたいし、それを読んでくれた方の共感が呼べれば最高。

よろしくお付き合いください。

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