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【競馬】必勝態勢シャフリヤール、同僚との「選抜試験」制しクラシックへ/毎日杯振り返り

単勝が3倍くらいつくなら勝負したいですねという話をしていた、毎日杯のシャフリヤール。土曜の朝からオッズの行方を注視していたところ、ちょうど3.5倍くらいの数値をウロウロ..これなら締め切り前に票が入っても大丈夫!とベット。 見事、期待に応えてくれました。

■ レース前の評価

さながらクラシック参戦を目論むサンデーレーシング2騎の選抜試験。1番人気に支持されたのが2戦2勝のグレートマジシャンで1.9倍、そして2番人気のシャフリヤールは最終的に2.9倍に。
前走で初勝利を挙げたシーザリオの仔ルペルカーリアが5.4倍で続き、1戦1勝のプログノーシスが11.4倍。あとは大きく離れてロジローズ以下..という顔ぶれで、「勝つのは上位2頭のどちらか」という見立てだったように思う。

■ 馬場とラップタイム・隊列

驚いたのがラップタイムと勝ち時計。外からウエストンバートがハナに立ち、そのままペースは落ち着くのかと思いきや、意外と後続が入れ代わり立ち代わり追いかけていったもんだからどんどん加速。前半1000mが57.6秒という訳のわからないハイペースになってしまった。

12.4-11.2-10.9-11.4-11.7-11.9-11.5-11.2-11.7 = 103.9 (av. 11.5)

改めてレースを見返すと、国分優作がハナを奪いきらなかったことが混乱を招いてしまった気がする。1-2F目に外でフワフワしているせいでダディーズビビッドやルペルカーリアとの差が詰まって再加速。3F目に10.9秒って何だよ。変な加減速をしているうちにシャフリヤールやグレートマジシャンも巻き込まれそうになってる。まともにペースを作れない騎手を重賞で逃がすのはマズいですね。
その後もペースは緩むことなく、全く予期せぬ消耗戦に。普通なら上がりはもっとかかってもおかしくないラップ構成だと思うのだが、それでも最後まで大きく数字を落とさなかった。この日は他のレースもそれなりに高速タイムの決着で、それなりに馬場の恩恵もあったとは思うが、1:43.9のスーパーレコードは勝ち馬と2着馬の能力の高さを証明している。それと同時に心配なのが次への反動。かなり負担のかかるレースになったことも間違いない。

■ 直線の攻防

ウエストンバートは当然ながら早々に後退。代わって先頭に立ったのはルペルカーリアだが、瞬発力に優るシャフリヤールがすぐ後ろに迫りくる。グレートマジシャンも前を射程圏に入れながら外からスパート。プログノーシスも馬群の間にできたスペースを割って進出を開始する。他の馬はもう脚を失くしてついて行けない。
残り200m地点では脚色優勢に映ったのはグレートマジシャンの方だったが、坂を登ってからシャフリヤールがもうひと伸び。先頭に躍り出ると、そのまま追撃を封じ切ってのゴール。最後まで追いすがったグレートマジシャンがクビ差の2着で、3着争いはプログノーシスが制した。

■ クラシック参戦へ必勝態勢シャフリヤール、渾身のスパートで東上最終切符をゲット

2着でも本賞金が足りなかった◎シャフリヤールにとっては、まさに必勝態勢の一戦をモノにしたと言える。同じ馬主のグレートマジシャンとの直接対決や、これまでの2戦で手綱を取っていた福永祐一に先約があるとわかった上での参戦は、それだけ勝機があると見込んでいた裏付けのように思う。近年、藤原英昭厩舎の管理馬に乗っていなかった川田将雅に代打を依頼したのも、「負けられない」という意気込みの現れだった。

兄アルアインとは異なるタイプに映るが、一瞬でスパッと切れるというよりは長く脚を使えるという意味では似た特徴を持っている。この消耗戦で勝ち切れたのも持続力のおかげだったように思うし、特に坂を登ってからのしぶとさが際立っていた。
もともと広いコース向きで日本ダービーの有力候補と見ていたが、この勝利を見る限り平均的なラップでの勝負になる皐月賞でも力を発揮できそう。ただ、この激戦から中2週でのG1に果たしてノーザンファームがゴーサインを出すかどうか。皐月賞出走が決まった場合はコンディションの見極めに細心の注意を払う必要がありそうだ。めちゃくちゃ難しい選択。

■ グレートマジシャンの素質も再認識、秋にはもっと強くなりそう

最後まで勝ち馬に食い下がり、自身もレコードタイムで走破した◯グレートマジシャンの素質も相当。初輸送でマイナス8キロだった馬体が示すように、状態も万全ではなかったはず。それでもこれだけやれたのなら、本格化を迎えればどれだけの強さを見せるだろうか。何となくフィエールマンを思い出させる雰囲気。

もともと毎日杯→日本ダービーのローテを予定していたが、2着では賞金加算も不十分。他馬の動向次第ではあるが、恐らく出走は難しいのでは。無理をさせるタイミングでもないと思うし、潔く撤退して秋に備えそうな予感。

■ ルペルカーリアは現時点では完敗、プログノーシスは今後が楽しみに

瞬発力勝負では分が悪い▲ルペルカーリアにとってこのハイペースは好都合だったように思うが、早めに勝ち馬に内から来られる形になっては厳しい。交わされてからも懸命に食い下がったが、最後はプログノーシスにも交わされ4着。現時点では完敗と言わざるを得ないだろう。とはいえ、バッタリと止まっているわけでもないので悲観は無用。京都新聞杯あたりに回るようなら、もしかしたら巻き返しがあるかも。今年は中京だしちょうどいい。

△プログノーシスはうまくハイペースをやり過ごしたとはいえ、最後までしっかりと末脚を伸ばしての3着。いかにも上質のディープインパクト産駒といった印象で今後が楽しみ。ただ、例えば次に1勝クラスでグリグリの人気を背負うとちょっと怖いけどw それくらい特殊なレースだった。

■ 宣言通りに単勝きっちりゲット、と同時にどんくさいミス発生w

おかげ様で勝負馬券のシャフリヤール単勝がきっちり当たりました。これで共同通信杯に続き今季の馬券は2戦2勝です。気持ちいい。

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もしグレートマジシャンに負けちゃっても7割くらいは返ってくる馬連も持っていたのでダブル的中。保険にもなるしボーナスにもなる馬券の買い方、冴えてるぞオレと思ってたんですが..PATを確認するとなぜか払戻し額が少ないぞ?

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はい、金額入力ミスw

グレートマジシャンとプログノーシスの組み合わせを間違えてしまったようです。アホですね。まあ勝負はシャフリヤールの単勝でしたし、そっち間違えてなかっただけでも良しとしときましょうか。

回収:6,580円/購入:3,800円
→ 2021年間回収率:238.2%

馬券を当てて年間回収率が303.1%から下がってしまう確変マンです、よろしくお願いします。



しかしあれですね、共同通信杯をきっちり見極められた流れでシャフリヤールを高く評価できたこの連鎖反応、我ながら気持ちいいです。買うレースを極限まで絞り、「取って当然」のレースを取るこのスタイルで1年間きっちり戦いたい。次も頑張りましょう。

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