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2021年12月の記事一覧

【競馬コラム】ハシスポさん、2021年の競馬を振り返る

少しずつ出口が見えつつありながらも、未だ閉塞感も色濃く残る2021年が終わりました。本当しんどいですね、早くどうにかならないと全然おもしろくないです。充実感のある日々を取り戻したい。 そんな状況でも、競馬は開催が止まることなく引き続き我々にたくさんの楽しみを届けてくれました。本当にありがたい。競馬が好きでよかったとしみじみ感じるこの2年です。 明るい話題も多かったですよね。横山武史の大ブレイク、コントレイル・グランアレグリアらの有終V、武豊の朝日杯FS優勝、さらには米国ブリ

【競馬コラム】敗戦を糧に成長を遂げたキラーアビリティ

ホープフルSが行われた28日は年内最終出勤日。そのまま社長と二人で飲みに出かけ、帰ってからPCに向かう気力が沸くはずもなくそのままおやすみなさい。そして翌日は朝からとめどなく眠く、夜も21日を過ぎると放っておいても寝落ちしてしまいそうな勢いだったので諦めて早寝。そんな言い訳をしながら今ようやくホープフルSを振り返ろうと思う。ただ、時間が経ったからといって何か深みのある話ができるわけではないので、例によってそのへんはご容赦を。 ここまで明暗がハッキリと分かれるとはねえ。単勝1

【競馬】初コースも初距離も、完成度でコマンドライン優勢/ホープフルS予想

早いものでG1に生まれ変わって5年目を迎えるホープフルS。昇格当時は「こんな時期に2000mのG1を組むなんて将来有望な若駒には負担しかない。それにクラシックに向けてのネタバレにしかならんようなレースはいらん!」と拒否反応を示したものだが、今やすっかり2歳中距離の王道を締めくくるタイトルマッチとして定着。そして昨年に続き馬券も買ってみようと思っている。 昨年は◎ランドオブリバティが大逸走をやらかすという形で盛大に外してしまったが、それでもだいぶ傾向がつかめてきたように思う。

【競馬コラム】笑顔なき有馬記念制覇、思い切り喜ぶ横山武史が見たかった

本当なら派手なガッツポーズとともに喜びを爆発させる横山武史が見られるはずだった。しかし、ゴール後から検量室に向かうまで、手を挙げる仕草すら見せない。ゴーグルの先の表情まではわからないが、とても勝者とは思えない神妙な振る舞いのまま引き揚げてゆくその姿からは、痛切な懺悔の念が伝わってきた。 最強の相棒エフフォーリアと歩んだ1年を、最高の形で締めくくる勝利。思い切り喜びたかったよなあ。そして喜びを分かち合いたかった。勝ってなお悔やまれる、「油断騎乗」の過ち。引きずることなく大舞台

【競馬】横山武史よ、競馬の神様は見ているぞ/有馬記念予想

今年の有馬記念ファン投票は有効投票数が300万票を越え、1位に輝いたエフフォーリアは歴代最多投票を獲得した。不思議とここ2年は投票数が爆上がり中。コロナ禍が競馬に何かをもたらしたのか、それとも「ウマ娘」効果によるものなのか、はたまた単に豪華な懸賞にみんな釣られたのかはわからないが、とにかく競馬に追い風が吹いているのは間違いない。 その熱意が届いたか、いいメンバーが集まったと思う。中でも先に強調しておきたいのが、メロディーレーンがファン投票上位馬の枠で出走権を獲得したこと。実

【競馬コラム】へこたれない男たちーキーファーズの武豊愛、ついに結実

今の武豊を支えているのは間違いなく「情熱」だ。ノーザンF系の各クラブから有力馬を任される可能性は限りなくゼロに近い現状で、G1を意識できる大物と出会えるとしたら、主戦として扱う個人馬主さんが「当たり」を引くしかない。 その中でも群を抜いて課金を続けてきたのがキーファーズの松島正昭代表。「武豊と凱旋門賞を勝つ」を合言葉にセレクトセールで高額馬を次々に落札するばかりか、日本馬の遠征では実現が難しいとなれば欧州クールモアグループに直談判して所有馬を譲り受けるなど、あの手この手でガ

【競馬】2022クラシック候補TOP5を語る~牡馬編~

先週の牝馬編に続いて今週は牡馬編です。 牡馬路線も簡単に振り返っておきますけれど、実質ラストクロップのディープインパクト産駒の明暗が分かれてしまっているなというのが第一印象ですね。POG1番人気のコマンドラインは順当に新馬→サウジアラビアRCと連勝しホープフルSに駒を進めようとしている一方、同じく前評判の高かったコリエンテスは初勝利に3戦を要した挙げ句、葉牡丹賞で大敗を喫し完全に脱落。リアルスティールらの弟ディーンズリスターに至ってはまだデビューもできていません。 代わって

【競馬】兄の意地、老舗の意地..反骨の2歳女王サークルオブライフ/阪神JF振り返り

もうこれで誰も強さを疑う者はいないだろう。数々の名牝たちも突き抜けてきた、阪神マイル戦の大外一気は実力の証。単勝3番人気のサークルオブライフが豪快な末脚で他馬をねじ伏せ、2歳女王の座に輝いた。 ■ レース前の評価登録馬が揃った段階から上位拮抗ムードも、ステルヴィオの妹という血統背景やルメールへの期待感からステルナティーアが中心視されるのではないかと思われていた。ところが発売が開始されると人気で抜きん出たのはナミュール。赤松賞からの中2週で、どこまで青写真どおりのローテだった

【競馬】地味に強いぞサークルオブライフ/阪神JF予想

明日は久しぶりに馬券を買います(・∀・)!! ちょくちょく応援馬券なんかは買ってましたけど、マジメに予想をしての勝負は何と日本ダービー以来。もちろんその間にも勝負レース候補はありましたが、勝算を見出せないレースは徹底的にROMしてたらもう12月になりました。 久々の参戦は阪神JF。昨季に続き2歳戦は重点的に見てきたので、それなりに目利きはできているはず。自信を持って臨みたい。 * 実力がストレートに反映されやすい阪神マイル戦。近年は1番人気の凡走こそあれ基本的に人気馬同士

【競馬】2022クラシック候補TOP5を語る~牝馬編~

いよいよ今週から2歳G1がスタート。このタイミングで来春のクラシックの主役を務めるのは誰かという話をしておきたい。昨年も阪神ジュベナイルFを制したソダシが桜花賞馬になったし、コントレイルやサートゥルナーリアもホープフルSで2歳王者に輝いた後にクラシックの栄光を勝ち取った。もう来年への戦いは始まっているのである。 ざっとここまでの2歳戦の流れを最初に振り返っておくと、まずはディープインパクトとキングカメハメハの実質ラストクロップであることが開幕前からの話題に。今季は評判になっ

【競馬コラム】地味に強いぞ新王者テーオーケインズ

ちょうどこのチャンピオンズCに先駆けて、いつもお世話になってる「ウマフリ」さんからクロフネの記事をご依頼いただいたんですよ。 JCダートの7馬身差圧勝ってめちゃくちゃ強かったですよね、それこそ一生忘れられないレベルの衝撃でした。そこに至るまでの過程もドラマチックだったし、だからこそ今もこうして語り継がれているわけです。 しかしテーオーケインズの6馬身差はどうだろう..w 語り継がれるどころか、来年にはうっかり忘れてしまってもおかしくないほどに地味だ。きょうのレースを見てい