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【競馬コラム】敗戦を糧に成長を遂げたキラーアビリティ

ホープフルSが行われた28日は年内最終出勤日。そのまま社長と二人で飲みに出かけ、帰ってからPCに向かう気力が沸くはずもなくそのままおやすみなさい。そして翌日は朝からとめどなく眠く、夜も21日を過ぎると放っておいても寝落ちしてしまいそうな勢いだったので諦めて早寝。そんな言い訳をしながら今ようやくホープフルSを振り返ろうと思う。ただ、時間が経ったからといって何か深みのある話ができるわけではないので、例によってそのへんはご容赦を。

ここまで明暗がハッキリと分かれるとはねえ。単勝1番人気のコマンドラインは12着と大敗。馬券を買う上で疑ってかかって人も、まさかここまでガッツリ負ける姿は想像していなかったのでは。
とにかくチグハグなレース運びになってしまった。最大の誤算はゲート。枠内でガタガタと体勢を乱してしまい、半馬身ほど出遅れ。そのまま中団やや後ろのポジションから追撃態勢を整えようとしたところ、外からフィデルがフタをしにかかり、それを許すまいと1角で何度も馬体が接触。4角手前に入っても進出の気配もなく、そのまま馬群に沈んでしまった。
力を発揮しての敗戦ではない。ただ、今後ますます厳しくなるクラシック路線においては、スムーズなレース運びができるとは限らない。逆にこれまでの2戦は相手関係はもとより競馬の内容がヌルすぎた。ここから巻き返すには障壁をはねのける強さを身に付ける必要性が求められる。

逆にキラーアビリティは敗戦を糧にしてきた。萩Sではゲートが悪かったり道中でひたすら行きたがったりと課題が露わになった分、中間は放牧先も含めてその解消に重点を置いてきた。その甲斐もあって、長距離輸送を挟みながら馬体重はマイナス2キロにとどめ、パドックから返し馬まで闘志を前面に出すことなく落ち着いた気配をキープ。レースでも5番枠から好スタートを決め好位インを確保すると、鞍上との呼吸も乱れることのないまま勝負どころを迎え、早め先頭から楽々押し切った。
気性面の成長がそうさせたのか、それとも横山武史のリードがあったからこそなのか、そこはハッキリとはわからない。ただ、有馬記念も制し勢いと自信にあふれるメンタル面の充実ぶりが、手綱越しに伝わったのは確かだろう。逆に、岩田望来のように後のない立場の重圧が感じられれば、どうしても馬にも力みが生じてしまいがちである。
これで来春クラシックの有力候補へと名乗りを挙げたキラーアビリティ。気性面の課題が解消され、徐々に完成度が高まってきた今なら何の不安もなく大舞台へと臨めるはず。あとはイクイノックスとどっちが強いか、というシンプルな問いに対する答え合わせを待つだけだ。

2着のジャスティンパレスも強いですねえ..これまでの2戦はゆるふわなレースしか経験していなかったけれど、多頭数の平均ペースにもソツなく対応。うまく勝ち馬の通った後のルートを突いて、最後までしっかり脚を伸ばした。「ジャスティン」軍では京都2歳Sを制したジャスティンロックが有力視されていたが、これで強力二枚看板形成ということに。
8番人気のラーグルフが3着に入り、3連系馬券はちょい波乱に。芙蓉Sの勝ち馬ではあったが、相手が強化された今回は低評価に甘んじてしまうのもやむを得ないところ。こちらもロスなく内を進んだのが奏功した。

4着以下は団子状態の入線となったが、わずかに先着を果たしたのはフィデル。前述の通り1角ではコマンドラインと激しく接触する場面がありながら、メンタルを乱さず走れたのは立派。そして、簡単に外には出すまいという気迫を見せた川田将雅もさすがだった。
まだ馬体が絞りきれていないような印象もあり、もうひと段階の成長があれば重賞にも手が届きそう。皐月賞に間に合うか、それとも京都新聞杯・青葉賞あたりになるかは何とも言えないが、楽しみに待ちたい。
同厩舎のサトノヘリオスはいいところなく大敗。4角手前で先行集団まで押し上げたが、そこから失速。中1週で調教を加減されたのが災いしたか、実力を発揮できずに終わった。

馬券は◎コマンドラインから◯キラーアビリティの馬連が大本線だったので完敗。ただ、パドックの様子を見て買い足したキラーアビリティの単勝で最低限は回収できたので敗北感はなしw ▲サトノヘリオスも不発だったので押さえの馬連も機能せず、まあまあ自信を持って重い印を打った有力馬がボコボコにされてしまい悔しさが募る。

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おいアスクワイルドモア買っとるがな、1円もいらん言うてたやんけ! とお怒りの方がいらっしゃったらすみません、人気が落ちてたんで万が一に備えて買ってしまいました。オニャンコポンも同様。

回収: 3,100円/購入:5,100円
→ 2021年間回収率:227.3%

せっかくたどり着いた「ホープフルSは素直に」という教訓が見事に破壊されてしまって軽くショック。結果が出てからならコマンドラインの危うさにも何とでも言及できますが..
ただ、ちょっと見て見ぬフリしてましたけど調整も失敗ですよね? 直前までハードに追われて、それでもプラス8キロって。馬体も重そうだったし、気合乗りもイマイチだったような。反省。

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