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2021年5月の記事一覧

【競馬】ゴールドシップ産駒絶好調! ウインキートスが目黒記念を快勝

日本ダービーの熱狂がまだ冷めぬうちに、歓喜の瞬間は訪れた。ゴールドシップ産駒ウインキートスが目黒記念を快勝。これで2週連続の重賞勝ちとなった。 レースは前半1000mが64秒という、とんでもないスローペース。逃げるトップウィナーの直後に位置したウインキートスが直線半ばで満を持して先頭に立つと、余力たっぷりに後続を突き離し2馬身差の完勝。 いかにも展開に恵まれたように映る結果だが、上がり3F32.5秒はメンバー中2番目の速さで、脚をタメていた後続勢よりも鋭い決め手を発揮できた

【競馬】壁を乗り越え立ちはだかった福永祐一が、横山武史をまた強くさせる/日本ダービー振り返り

決してエフフォーリアの力が及ばなかったわけではない。横山武史の騎乗にもロスなど一切なかった。逆にシャフリヤールと福永祐一が、幸運に恵まれたわけでもない。 わずか10cmの差で分かれた勝敗。その決め手を一言で現すことなどできない。本当に、どちらが勝ってもおかしくなかった。だからこそ、今もなお使い古された格言が威厳を保ち続けられているのであろう。 「ダービーは最も運のいい馬が勝つ」と。 ■ レース前の評価皐月賞を3馬身差で勝ったエフフォーリアが断然に人気に支持され、最終的に

【競馬】福永祐一に漂う「賢者の風格」/5月30日(日)の見どころ:日本ダービーほか

「あの年」のことを思い出している。 若武者たちが挑んだ世代の頂点。そこに立ちはだかったのは、ダービーの勝ち方を知る百戦錬磨の名手だった。テイエムオペラオーと和田竜二、そしてナリタトップロードと渡辺薫彦の執念を、大外から華麗に突き抜けたのがアドマイヤベガと武豊だった。 前年の日本ダービーをスペシャルウィークで制し、悲願を達成したからこそ見せられた余裕たっぷりの手綱さばき。勝負を急いだ二人をゴール前できっちりと捕らえられたのは、まさに「ダービーの勝ち方」を知っているがゆえに、

【競馬】G3昇格を後押しする好メンバーの争い/葵S

佐藤輝明の決勝3ランの余韻に浸りながら更新してますw いやー、すさまじい一発でした。それまでの2本すら霞むほど。あのシチュエーションで、あの打球。失投をひと振りで仕留める集中力。打った瞬間の確信バット投げ。もはや日本を代表するスラッガーの風格すら漂う佇まいである。 明日の新聞は記念に買っとこう。 しかし一番しんどい場面で同点打を放った大山悠輔の殊勲が地味な扱いになってしまうのがまた彼らしいというか。ああやって欲しい1点を叩き出してくれる主砲の存在もどれだけありがたいか、

【競馬】勝利への執念が激突、だから日本ダービーは素晴らしい

ダービーウィークだけあって過去の映像なんかを見返す機会も多いのですが、何が我々を魅了するってやはり勝った人の喜びっぷりの半端なさに尽きますよね。古くはウイニングチケットの柴田政人、スペシャルウィークの武豊。近年ならワンアンドオンリーを送り出した橋口弘次郎調教師、そして何といってもワグネリアンの福永祐一..いかにこの栄誉を追い求めていたかがひしひしと伝わってくるか。そんな場面に立ち会いたくて、今年もまた熱視線を送ることになるわけだ。 偉業か、悲願か。 「悲願」といえばサトノ

【競馬】POG2021-22開幕直前! 有力馬人気馬最終評価まとめ

いよいよ日本ダービーが終わるとPOG新シーズンが開幕。ドラフトも佳境を迎えていることかと思いますが、そろそろ有力馬人気馬の最終評価を下していきましょうか。 4月上旬、まだ各種書籍なども発売される前に血統や育成段階での前評判だけを頼りにかき集めた情報はさすがに精度も低く、上記エントリから大幅に評価を見直した馬もいました。 今回は、すでに指名が始まっている「日刊競馬POG21-22」の上位人気馬についてハシスポなりにジャッジしてみました。すでに僕自身の仲間うちPOGは終わりま

【競馬】ゴールドシップがG1馬の父になった日/オークス振り返り

阪神は週末に対戦する予定だった広島に多くのコロナ感染者が出た影響で試合が中止。ガンバ大阪は全くいいところがなく連敗中。うーむ、こんな日は山でも登って癒やしを求めにいこうと予定していたら、きょうの朝になって娘が体調不良を訴え自宅待機に。 もちろん誰を責めるつもりもないが、せっかくの梅雨の晴れ間の日曜が何もできずに終わっていく虚無感に襲われながら迎えた午後。玄関先で奥さんと娘と家庭菜園の様子などを眺めていると徐々にメンタルが回復していく。やはり陽光を浴びるのは人間にとってとても大

【競馬】不安材料を乗り越え続けてきたソダシ/5月23日(日)の見どころ:オークスほか

オークスの予想はいつだって難しい。「この馬が2400m向きかな?」と思った馬がいとも簡単に馬群に沈み、逆に「距離が長いでしょ..」と疑ってた馬が頑張ったり。あるいは「別路線組はレベル低い」などと見切っていたら平気で激走を決められることも..とにかく未知数な要素が多い。 昨年クラヴァシュドールから買って盛大に外れてしまったのを境に、もうオークスは引退することにしましたw ソダシは何やかんやで勝てるんじゃないでしょうか。これまでも「芝がどうか、マイル戦がどうか、瞬発力勝負が

【競馬】ヴェルテックスの道のりとドスハーツの縁/5月22日(土)の見どころ:平安S

いよいよPOGのドラフトが明日に迫ってきた。できるだけ情報を多く仕入れ、悔いのないリスト作成が完成したとは思っているが、指名馬が期待通りに走ってくれるかなんてわからない。負けてヘコまず、勝って謙虚にの精神である。 ドラフトの結果ならびに指名馬は追ってここでも紹介したいと思うが、個人的に今年のテーマは「コツコツいこうぜ」。堅実に走ってくれる馬を多く手駒にすることで、「エースで四番」みたいなチームづくりは避けようと。具体的には10頭が3,000ポイント以上の活躍を見せてくれるの

【競馬】初めて圧倒的人気を背負うソダシ/オークス見どころ

圧倒的アイドル人気を博すソダシだが、馬券の面では不思議と疑われがちである。 アルテミスSと阪神ジュベナイルFこそ単勝1番人気に支持されたが、それぞれオッズは3倍台。他のレースでは2・3番人気の評価にとどまっており、特に前走の桜花賞では2歳女王の称号を引っさげての参戦だったにもかかわらず、ライバルのサトノレイナスに1番人気の座を奪われることになった。 内心「ふざけんな」と思ってただろうなw しかし今回は状況が変わってきそうだ。 桜花賞を1:31.1のレコードで制し、クラ

【競馬】コマンドライン 美南W 稍 67.5-52.1-38.5-12.5(馬なり)

いやあ、これは参ったw 今朝は3回東京初日(6月5日、芝1600メートル)でデビュー予定の評判馬コマンドライン(牡2、国枝、父ディープインパクト、母コンドコマンド)もウッドチップコースで時計を出しています。 実質的な2週前追い切りの併せ馬の相手はなんと、サトノフラッグ。昨年の弥生賞ディープインパクト記念を勝っているディープインパクト産駒の重賞ウイナー。牡馬3冠を完走(皐月賞5着、ダービー11着、菊花賞3着)した実力馬であり、来週のダービーに挑むサトノレイナスの全兄です。

【競馬】アークライト未勝利物語

我がPOG指名馬であり、今年度のnetkeibaPOGでも13,544人が指名し「1番人気」の称号を得たアークライト。ドラフトシーズン前から各媒体でその逸材ぶりは絶賛され、「ハープスターの全弟が藤沢和雄調教師に最後の日本ダービーの勲章をプレゼントする」ともっぱらのウワサだった。 ところが。 風薫る5月を迎えた現在、まさか未勝利戦を走っているとは夢にも思わなかった。そして先週も初勝利を目指して6度目のチャレンジに挑んだが、またしても2着。これで日本ダービーまでの期間内に白星

【競馬】「場違い」な圧勝に何の価値があったか/ヴィクトリアマイル振り返り

何のための牝馬限定G1なんだろう。案の定、グランアレグリアの独り舞台となってしまった。 もちろん、勝ち馬を含め誰一人として責めるつもりはない。だが、言葉を選ばずに言えばその強さは「場違い」だ。牡馬相手にG1を3勝できる馬がわざわざ牝馬限定G1に出てきて4馬身差で勝つなんて、体育の授業でサッカー部員が無双してゴールを決め喜んでるようなものだ。 すでに歴史的な名牝と評されるに十分な実績を積み重ねている立場で、空虚なタイトルを一つ追加したところでどれだけ価値があるのだろう。むし

【競馬】一騎打ちか、それとも独り舞台か/5月16日(日)の見どころ:ヴィクトリアマイルほか

さすがは読売ジャイアンツさんである。守護神デラロサ不在の窮地を、死に物狂いの継投で逃げ切り。マシンガン継投は今日に始まったことではないが、ベンチも一体となったこの執念こそが、常勝軍団の礎となっている。「伝統の一戦」通算2000試合目に改めてそう感じた。 お互い万全の陣容ではない中で、阪神も五分に戦えている。少なくとも昨季までの「戦う前から負けてる感」は払拭できつつある。こっちが十数年に一度の絶好調スタートを切ってやっと互角か..と思うとしんどい話だが。 明日の先発アルカン