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【競馬】勝利への執念が激突、だから日本ダービーは素晴らしい

ダービーウィークだけあって過去の映像なんかを見返す機会も多いのですが、何が我々を魅了するってやはり勝った人の喜びっぷりの半端なさに尽きますよね。古くはウイニングチケットの柴田政人、スペシャルウィークの武豊。近年ならワンアンドオンリーを送り出した橋口弘次郎調教師、そして何といってもワグネリアンの福永祐一..いかにこの栄誉を追い求めていたかがひしひしと伝わってくるか。そんな場面に立ち会いたくて、今年もまた熱視線を送ることになるわけだ。

偉業か、悲願か。

「悲願」といえばサトノレイナスの国枝栄調教師と里見治オーナー。ともに数々のタイトルを手にしながら、未だに日本ダービーは縁がない。だからこそ牝馬ながら果敢な挑戦を決めたわけだ。国枝調教師も定年まであと5年ほどと、残された時間も決して長くはない。

なのに8枠16番ってのは不運すぎるよなあw

Cコース替わりで高速馬場がセットされる舞台で大外ぶん回しはご法度。いかにコースロスなく立ち回るかがポイントになるだけに、ルメールがどうリカバーするか。運良く1角にスポッと内に潜り込めるような形になればいいのだが、そう簡単にはいくまい。
同じようにピンク帽の絶望を振り払ったケースもある。そう、前述のワグネリアンと福永祐一のコンビ。攻めの騎乗で距離ロスを最小限にとどめ、好位から抜け出す執念の勝利が一番のお手本だ。
サトノレイナスも当時のワグネリアンと同様、これまで後ろからの競馬しかしていない。その形を壊すくらいの思い切りがあれば、ウオッカ以来の快挙も見えてくるのではないだろうか。

もう国枝調教師はコマンドラインに切り替えてるかもしれんけどw

一方で「偉業」といえば、皐月賞馬のエフフォーリアと横山武史。22歳の若さで不動の本命を勝利に導くことができれば、これはとんでもない話である。さすがに大きなプレッシャーと戦う日々だろうが、皐月賞であれだけ冷静かつ大胆に乗れたのだからきっと問題はないはず。長年、騎手の育成が課題となっているJRAにおいて、こんな新星が現れてくれたら本当に喜ばしい。

しかもサトノレイナスとは対照的に「運」も強いらしい。

近年でも圧倒的な好相性を誇る1枠1番をゲット。脚質的にも楽に先行できるタイプだけに、好位を確保するのに願ってもないところが取れたと言っていいだろう。「マークが厳しくなるのでは」という意見もわからないではないが、これだけ立ち回りも上手な馬だけに、他馬のジョッキーも締めるのが難しいと見た。

果たしてウイニングランでファンの拍手に応えるのはタケシかルメールか、それとも他のジョッキーか。何となくではあるが、横山武史が父譲りの派手なガッツポーズを見せてくれたら「ああ、よかったな」と満足感に浸れる気がする。

いつまでも思い出に残る、すばらしい日本ダービーをぜひ届けてもらいたいですね。

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