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【競馬】アークライト未勝利物語

我がPOG指名馬であり、今年度のnetkeibaPOGでも13,544人が指名し「1番人気」の称号を得たアークライト。ドラフトシーズン前から各媒体でその逸材ぶりは絶賛され、「ハープスターの全弟が藤沢和雄調教師に最後の日本ダービーの勲章をプレゼントする」ともっぱらのウワサだった。

ところが。

風薫る5月を迎えた現在、まさか未勝利戦を走っているとは夢にも思わなかった。そして先週も初勝利を目指して6度目のチャレンジに挑んだが、またしても2着。これで日本ダービーまでの期間内に白星を挙げるのはほぼ絶望的な状況となった。

つくづく競馬はわからないものだ。

ただ、育成段階からトレセンに入厩してきた頃には少し雲行きが怪しくなってきていたのを覚えている。思った以上に馬体が大きく絞るのにやや苦労していたり、「切れるタイプではない」という声が聞かれるようになったり。
当初は東京でデビュー予定だったのが、連続開催で荒れた馬場を理由に函館へ移ったのも今となっては死亡フラグ。新馬戦でアランデルとのマッチレースでわずかに敗れると、続戦した未勝利戦ではゴールドシップ産駒の牝馬ウインルーアに完敗。

この時点でだいぶ諦めの気配が..w

いや、まだ広いパンパンの馬場なら変わり身あるでと最後の望みを託した10月の東京マイル戦でも3着に敗れると、以後も徹底的に東京&ルメールにこだわったローテを組むも実らず惜敗続き。そして現在に至る。

レース内容がいつも同じである。好スタートを決め、ちょっと引っ掛かり気味に先行。直線でも一旦は先頭に立とうとするのだが、そこからの伸び脚が絶望的に鈍い。そして最後に何かが差してきてちょろっと負ける。
本当にディープインパクト産駒なのか、本当にハープスターの弟なのか。

気性が前向きすぎてメリハリのないレースになっているのも課題だし、デビュー当初から「まだ重い」と言われながら馬体重が全然減っていないのも問題なのでは。このあたりは藤沢和雄流のソフトな調教が合わなかったのかも。走れる馬はそれでいいけど、変わり身が求められる馬にも同じアプローチが続いていましたからね。

JRAでの未勝利戦も残り少なくなってきた。そんな現状を踏まえると、函館や札幌の芝1200mでソツなく好位を追走し、どうにか押し切るスタイルくらいしか勝ち切れるイメージが持てない。前走後ルメールが「ダート使うのも考えたら」みたいなこと言ってたらしいですけどね。

今年もPOGドラフトの季節。未来のダービーウィナーに出会えることを願いつつ、またアークライトのようなガッカリさんを引き当ててしまう可能性の方が高いが、そんな時は「デキの悪い子ほどかわいい」の精神で温かく見守ってあげようではないか。

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