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【2-27】ムカデという生き物(~544日目)
失敗すると、飽きない
養蜂場にしている土地を、畑としても使わせていただいている。
冬真っ盛りで、枯れ草だらけだった場所を少しずつ耕して、自分がやりたいように好き勝手に花や野菜を植えて育ててきた。
養蜂は本業で農業は趣味とか、そういう区別をしているわけではないけど、巣箱は移動できても、農地を移動することはできないので、お借りしている土地を使っている以上、返してほしいと言われる可能性がある事は、いつも頭のどこかにある。
巣箱も農地も、家もお金も、全部持ってあの世に行くことはできないから、物に執着があまりないけど、それでも自分で耕して、一つ一つ作り上げてきたものには愛着がある。
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冬になれば、何かが生えるなんて想像できないくらい、茶色くなって凍ってしまうのに、春になれば蕗の薹が顔を出して、枯れたみたいに見える植物たちからは、最高に美味しい緑の芽が噴き出す。
夏も近くなれば、信じられないくらいの雑草が生い茂り、刈っても刈っても生えてくる。
春夏秋冬、四季を一周過ごしてみて、ようやく一年目の反省を生かしていくことができる。
気が長い話にも思えるけど、残り何年生きるかわからない人生であと何回同じ経験ができるか考えると、今年試せることは何でも試してみたいと思う。
去年、全部収穫しても手のひらに収まる程度だったさつまいも。
今年葉っぱを何者かに食われてしまったこともあって、細い茎の奴を試し掘りしてみた。
去年は、一つ一つが親指サイズで、全部合わせても手のひらに乗るくらいしか収穫できなかったのが、一つが手のひらサイズになっている。
嬉しくて嬉しくて、鼻の穴が膨らみまくる。
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刈り取った草の全てをどかして捨ててしまっていたけど、それを苗の周りに敷き詰めることで、乾燥しにくくなったり、雨で跳ね上がる泥も付きにくくなるし、何より草マルチはお金もかからない。
草マルチブーム到来。(先週から引き続きしつこい汗)
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もしかすると、この方法が合わない植物もいるかもしれないけど、マイブームを試しまくる。
うっとおしく思っていて草たちも、今では必要な大切な素材。
今年の初夏、雨が少ないのに土をむき出しにしてしまって、パラパラに枯れてしまった野菜たちも、来年は、もう少しうまく育てられるかもしれない。
失敗すると、飽きない。
ムカデという生き物
移住してから、大の苦手だったゴキブリに遭遇していない。
苦手過ぎて、見かけてもいないのにG対策しまくり、あちこちにホウ酸団子を仕掛けたのが功を奏している可能性もある。
その代わりと言ってはなんだけど、毎夜ムカデの気配におびえている。
そもそも、ムカデを見かけるようになったのは移住してから。
それまでは、その存在は知っていても家の中にいるなんてことはなかった。
それが家の中にいる虫、第一位に君臨することになるとは。
正確には、蜘蛛、コバエ、カメムシは、10匹いてもムカデ1匹にも満たないレベルなので、上位に食い込んでくることはない。
ズリズリと身体をくねらせながら動く感じや、どこから入って来たのかわからない、いつの間にか隣にいる神出鬼没感。
なによりムカデの怖さは、噛みついてくることにある。
テレビを見ながらゴロっと横になっているときに、何か動く気配を察して振り向いた時に、ムカデと目があった時の恐怖は、ホラー。
(本当にムカデと目が合ったかはわからないけど、目線で殺されるかと思った)
取り逃がしてしまったら、どこにいるかわからないまま、安眠することなんてできやしないので、最後まで戦い抜く覚悟をしなくてはならない。
戦うためには、敵を知る事。
知らないものは怖い。知れば愛せるかもしれない。
ムカデ - Wikipedia
(百足、蜈蜙、蜈蚣、蝍蛆、ムカデ類、唇脚類、学名: Chilopoda, 英語: centipede, chilopod)は、多足類に属する節足動物の分類群の一つ。分類学上はムカデ綱(唇脚綱)とされる。頭部の直後に有毒な顎肢をもつ、脚が多く運動性に富む肉食動物である。オオムカデやゲジなどを含め、3,000以上の種が記載される。最古の化石記録はおよそ4億1,800万年前の古生代シルル紀後期まで遡る。
画像見るだけで、ブルっと鳥肌が立つレベル。
昔読んだ絵本か何かで、ムカデが靴一生懸命履いているのを思い浮かべて、冷静になる。
ちなみに、お化けが恐いときは「お化けなんてないさ」を大声で歌うことにしている。
赤城山の神体、毘沙門天の使いとされて神格化されているとか。
なるほど、ムカデが出てきたということは、何かいいことでもあるんか?
などと、普段なら信じてもないものまで信じたくなるんだから、恐怖心と信心は表裏一体だわ。
そんなこんなで、毘沙門天も真っ青、商売繁盛は期待できないくらい、家の内外ムカデ対策。
家の中ではなく、大自然の中で、どうぞ楽しく生きてくださいませ。
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雨の中のミツバチ
台風の影響で、雨が降ったりやんだり。
畑の作物のためには、雨は降ってほしいけど、雨が降るとミツバチ達は外に出られなくなるので、ほどほどを願う。
雨の合間を縫って内検。
少しずつ涼しくなってきているので、暑すぎて産卵が止まりかけていた女王バチも、少しずつ産卵を始めている。
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これから先に産まれてくるミツバチ達は、ウインタービーと言われ、春よりも長く生きて、冬の間群れを守り、春になって次の世代が誕生するまでを支える。
夏の間の飼育方法については、人それぞれ様々な方法がある。
去年は、女王を隔離して、人工的に産卵を止めて、ダニが産卵する場所を無くして、女王を休ませると同時にダニも退治するという方法を試した。
まだ、数群しか飼育していないので、比較実験ができなかった。
全く同じ群れは無いので、ある程度数を飼育していて、似たような群れを抽出したうえで、同じ環境の中で実験できれば違った結果になったと思うが、正直効果があったのかどうか、判定不能。
今年は、なるべくミツバチの力に任せようと考えた。
セイヨウミツバチは、日本の環境では自生できないと言われている。
野良では生きられない。
それでも、元々は自然界にいる生き物なのだから、日本の環境の中でセイヨウミツバチが自力でできない部分をお手伝いして、あとはミツバチの力に任せる方法を取ろうと思った。
人間は何もしないわけではなく、より一層観察していく必要が出てくる。
自動的に全て同じに処理するわけではないので、今は手間がかかるけど、長い目で見たら、必要じゃないことをしなくなるので、結果として手間が減っていくことになるかもしれない。
試行錯誤の日々は続く。
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