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【2-10】初搾り(~425日目)

花に追いつけ

今年は花が咲くのも散るのも早くて、ミツバチの成長が追い付かなかった。
山のあちこちを薄紫の藤が覆い、とうとう白い房のアカシアも咲き始めた。
あと半月とまでは言わないけど、せめて後1週間待ってほしい…。
そんな人間の都合なんて聞いてくれるわけもなく。

なんの相談だろ

人間もミツバチも無理をすることなく、なるべくミツバチにお任せするという気持ちは変わらないけれど、はちみつを販売することで自分の生活を成り立たせていきたいと考えている以上、養蜂技術を高めていって、天候に左右されつつも一定量のはちみつを採れるようになりたい。

ミツバチ達が育っている巣枠からは、はちみつを採らないので、2段目が一杯になるくらいミツバチがいないとならない。
このまま放置していても、採蜜できる群れにならない群を合同して、大きい群に仕立てる。
この行動がどう出るか。
教科書通りにはいかない。

モフモフ

初搾り

まだまだ販売できる量は貯めていないが、順調に溜まった今年最初の蜂蜜を搾ることにした。
巣枠たったの2枚分。
一升にも満たない。
それでも、はちみつが流れ出てくる瞬間は嬉しい。

醍醐味

そして、今年のはちみつは、とんでもなく美味しかった。

ちょっとすぎる

普段お世話になっている人たちと喜びを共有したいけど、それさえもままならないくらい。

今月いっぱいでどれくらい蜂蜜が採れるかわからない。
販売できる量は採れないかもしれない。
でも、これが今の自分の実力だし現実。
自分の経験の浅さも花が咲くタイミングも、言い訳にはならない。
できない理由を並べるんじゃなくて、できる方法を考える。
まだまだ、学ぶことだらけだし、やれることだらけ。
何も知らず、何もわかっていないからこそ、来年はもっともっとやれることが増えるってことだから。

販売するために

はちみつが採れなくても、採れた後のことを見越していく。
仮に今年、満足のいく量の採蜜ができなかったとしても。
この地で採れる蜂蜜には絶対の自信がある。
だからこそ同時進行していかなくては、来年以降養蜂を続けていくことはできない。

・はちみつを搾るための作業場を保健所に申請
→厚生労働省のHACCPに基づく衛生管理
これに則って計画書を提出して申請。

・オンラインショップ
→BASEを利用。
「はちみつ屋 こっち」のショップを開設。

・はちみつ瓶の発注
→はちみつ瓶は今後値上げをするという事もあるし、腐るものでもないので、来年以降を見越して多めに発注。
しかしながら、自分で発注したにも関わらず、大量の空瓶を目の前にして面食らう。

・販売用の箱や資材の発注
→はちみつを入れてギフト用にするために、緩衝材を発注。
こちらは、国産の木を利用したウッドパッキン7キロ。

でかっ

でかっ!
一生分あるわ…。

明らかに発注量ミスってる…汗
「2Lペットボトル3,4本分くらいよね~」なんて思って発注したんだけど、そりゃガサが違う…。
こういう所、圧倒的に能力が欠如している。

・シールの発注
・ショップカード兼名刺の作成
→あーでもない、こーでもないと考えながら。
ミスる可能性高いので、最小単位で発注。
大丈夫そうだったら追加で発注しよう汗

シールイメージ

続々と作業場に積み上げられていく大量の資材を目の前にして、やるっきゃないぞ! と覚悟を決める。
地道に。着実に。

番外編

ヘアリーベッチの花が終わりそう。
夏に向けて、畑の整備を。
何もかも全てを完璧にはできないけど、少しずつ。
ハーブ達は、順調に育っている。
絡みつくヘアリーベッチをどかして、耕す。
ひまわりの種を蒔く。

夏用のひまわりを🌻

去年、ランナーを伸ばして、植え替えたイチゴ達は、種類もなんだかわからなくなったけど、小粒ながら豊作。

豊作

先日の協力隊のイベント、新聞に載っていたらしいんだけど、全く知らなかった…💦

地元の方が拡大コピーしてくださった。
いつもそっと気にかけてくれていて、本当にありがたい。

新聞

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