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【ゼロから養蜂1】ミツバチが来た!蜂飼い生活への道スタート!

はじめに

待ちに待ったミツバチが届いた。
いよいよゼロから養蜂の始動である。
経験ゼロの私が体験したこと、学んだこと、発見したことを感じたまま記録していきたいと思っている。
養蜂経験者の方々から見たら、当たり前すぎることも多くあると思うので、そんな時代もあったね♪と、懐かしく優しい気持ちで読んでいただきたい。
あくまでもここに記載する事の全てに【リリー調べ】というタグが付いていると思っていただき、間違っている事は都度修正していきたい。

養蜂家さんたちは、様々な経験を積んで独自に工夫をしているので人によって飼育方法が微妙に違う。地域差もあるが、同じ地域内でも数キロ場所が違えば咲いている花も環境も変わるので、飼い方も同じというわけにはいかない。(ちなみにミツバチの行動範囲は2キロと言われていて、飼育するためには他の巣箱から2キロ離れた場所でなくてはならない)とにかく教科書通りにいかないのだ。
私が見学させてもらった養蜂家さんたちもそれぞれの経験に基づいて、様々な工夫を凝らしながら飼育している。
プロの養蜂家さん達でも、群が全滅してしまうことがザラにある。それだけ養蜂を生業にするのは難しく、不安定なことなのである。

「世界の食料の9割をまかなう100種類の作物のうち、70種類以上はミツバチが受粉を媒介している(2011年・国連環境計画報告書)」と言われている。
養蜂は、蜂蜜を採るだけではなく作物の生育になくてはならない仕事なのである。
ここにいる小さな一匹と私と世界は全て繋がっているのだ。

大きな話をしてしまったが、ひよっこの私がミツバチたちと暮らしていける未来を夢見て日々精進していく記録として読んで頂ければ幸いである。

3/13(0日目)出会いは突然に…

「ミツバチ届いてますよー。」
私にとって人生初の出会いは想像の遥か上をいく唐突さだった。
どんな風にお迎えするかをあれやこれやと妄想し、スマホ用の三脚を購入し、せめて巣箱の前くらいは緑を…などと悠長に構えていたら、メールが来た。
トムとジェリーのソレみたいな足車輪状態で、養蜂場に向かう。

ミツバチたち、飛び回ってる…始めまして。

…いる。
…いーーるーーーー!!!!

とりあえず、どうしたら良いかもわからないので、一旦遠巻きに覗きこんだり、人見知りならぬ蜂見知りをしつつ、こにゃにゃちわー、よろしくねー、などと呟いてみたりして、気持ちを落ち着かせて一旦帰宅。

3/14(1日目)初内検

楽しみなことがあると早く目が覚めて、わくわくしすぎて待ちきれなくて、誰よりも早く現地に到着してしまう習性は、中年になった今も変わらず。
日が昇る前からソワソワソワソワ。
ミツバチたちが外に出るより前に養蜂場に到着してしまった。
午前中の会議を終えて、師匠が来てくれたので初内検にチャレンジ。

余談だが、養蜂で言う「ミツバチ」には主に「二ホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」がいる。生態も違うので飼育方法も違うのだが、採蜜量が10倍程違うため、蜂蜜を販売する目的の場合は「セイヨウミツバチ」を飼育することが多い。板状のものを持ち上げているのをイメージするとわかりやすい。逆に、木にできた自然のムロで飼育したり、〇〇村等で個人で飼育しているのは二ホンミツバチが多いイメージ。
詳細については割愛するが、私が飼育するのは「セイヨウミツバチ」で人間の手がかかる。分類としては畜産業になる。

セイヨウミツバチを手に入れる方法は様々で、業者や知り合いの養蜂家から購入するのが一般的。
私の場合は町内の養蜂家さんから1群、業者から1群購入することになり、今回届いたのは町内の養蜂家さんからの1群。養蜂家さんのイニシャルからティーハッチと名付ける。

そんなこんなでミツバチを手に入れた後、まず行うのは女王を見つけること。
巣箱の中には、巣枠という板が入っている。
10枚まで入るが、最初に購入したときに何枚かによって金額が違う。
1枚につき2000匹~3000匹、1箱に満タンで30000匹ほどのイメージ。
その中に女王は1匹のみ。
(2匹になる時の話はまた今度)
冬の間に減った群は、春になって女王が卵を産むことでどんどん増えていく。なので購入した群の中に女王がいるかどうかは、必ず確認しなくてはならない。
ところがである。
いない…。女王がいない…。
3回みなおしたけど見当たらず。残念だけど、これ以上の深追いはせず明日に持ち越すことに。

3/15(2日目)女王発見!

午前中、ミツバチたちが外に出始めてから、内検(2回目)。
※この後、巣箱の中の様子を画像でお見せするので、苦手な方は薄目で通り過ぎてください。

本日のミッション、昨日に続き女王を見つけること。
不慣れながらも声をかけながら、燻煙器で煙もかけつつ箱を開けていく。
煙をかけることで蜂たちは巣の中に隠れてくれるので、内検がしやすくなる。(一説には山火事と間違えて隠れるとか)とはいえ、なかなかコツがつかめず、時間がかかってしまう。

そして、そして、とうとう発見!
女王様ーーーーーーーー!!!!!
ようやくお会いできて一安心。

指差す先に。

嬉しすぎて、テンションがおかしくなってる動画。

3/17(4日目)雨に備えて

巣箱の内検の回数は季節によって違う。
生き物相手なのではっきり決まっているわけではないが、毎日開ける事はしない。毎日覗かれるのはストレスになるから。
今日までポカポカ陽気だったが、明日から雨が降って冷え込んでくるという事なので対策を。
雨の日ミツバチ達は、巣箱の中で自分達の集めた蜜や花粉、人間が与える餌を食べて生き延びている。
餌をやって、寒さよけのカバーをかけて、何とか無事にこの寒さを乗り越えてくれと祈る。

スムシ発見。苦手な方は、薄目で。

ついでに、ダニ対策も兼ねて雄の巣を潰す。
残酷に思えるが、セイヨウミツバチの天敵であるダニは、雄蜂に付いてしまう。
外に出て、花粉や蜜を集めてくる所謂働きバチは、メスなのだ。
よって、ダニ対策のためにも雄蜂は産まれる前に巣蓋を潰してしまう。

ポコっと出てるのが雄蜂の蓋

途中、私の手際が悪くてミツバチ達が怒り出したので、これ以上深追いせず、巣箱を閉じる。

夕方から、雨だけでなく雪が降り始めた。
ひたすら心配。明日の朝早めに様子を見に行こう…。

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