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【3-16】世代交代の季節(~831日目)

タイミングを逃すなかれ

今年も、世代交代の季節がやってきた。
今まで分蜂したいミツバチ達の熱を抑えてはちみつを蓄えてもらってきたけれど、採蜜が終わったので、人工的に分蜂して新しい女王に誕生してもらう。
こんな方法を思いついた先人たちの知恵に感服。

いくら私が素人でも、採れるはちみつは山に咲いた花の味。
でも、ミツバチを育てるには技術が必要。
圧倒的な経験の差と、自分の技術不足を痛感する。

少しセンシティブか

今年で3回目の夏。
夏が来る前に、新しい女王を誕生させたい。
雨が降れば、交尾飛行もできなくなる。
夏まで引っ張ってしまうと、雄蜂たちも産まれなくなってしまう。

とにかく、今が勝負なのだよ。
人間もミツバチも、タイミングを逃しちゃあかんのよね。
人間のタイミングは人それぞれ違うけどね。

女王誕生したけど、見えないのよ…

女王蜂も働き蜂も、元々の卵は同じ。
ローヤルゼリーを与えられて王台の中で育った幼虫が女王蜂になるんだから、なんて不思議なんだろう。

本来ならば、働き蜂が作った少し大きめの王台の中に女王が産卵。
その卵にローヤルゼリーを与えて大きくなったのが女王になる。
これを人間の力で行うこともある。
すっごいこと、するよね…って正直思う。

さておき。
群の様子を観察していると、なんとなく女王がいない群は落ち着きがない感じになるので、雰囲気でわかってくる。
私には、見ただけで絶対と言えるほどの技術はないので、自力で見て確認することになる。
女王蜂として産まれてきたばかりの時は、まだ交尾をしていないのでお腹も小さいままだ。
なので、とにかく見つけにくい。

どこにいる??

王が不在の状態が長くなると、働き蜂が産卵を始めてしまう事もある。
無理やり群を維持しようとしてしまう。
働き蜂は、交尾をしていないので、全て無精卵が産まれる。
無精卵は雄蜂になる。結局その群は壊滅することになる。
すっごい仕組みだよね…。って思う。

ちゃんと交尾してお腹が大きくなって、順調に産卵をしてくれている場合には、そこまで大変ではない。
そもそも、卵があれば問題ない。
そうなっていない場合には、今の女王の状態を確認しておきたいのもあって、腕も指もフルフル言わせながら内検をすることになる。

更に梅雨入り前にも関わらず、気温もぐんぐん上昇して日中30度近くになる。長袖長ズボンの養蜂家にとっては、地獄。
なので、日が昇ればムクムクと起きだしてせっせと養蜂場に向かう日々。
楽しけれ。

生計を立てていくこと

ミツバチを見ていると、単体では明日の心配なんてしていないように見えるけれど、未来のためにはちみつや花粉を貯めたりしている。
私は、未来の心配ばかりしているけれど、なんの貯蓄もしていない。
していないというより、できていない。

養蜂で生計を立てていきたいという気持ちに変わりはないどころか、年々増している。
ミツバチがこんなに面白くて奥深いなんて。
続けていきたいことに、この歳になって出会えるなんて思ってなかった。

分離機洗浄

でも、残念ながら今のままでは生計は立たん。
何とか生計を立てられるようにしたいけれど、はちみつに対して妥協することだけはしたくない。
偉そうなことを言いたいわけではなくて、物凄く単純にここで採れるはちみつが好きだし、養蜂を続けていきたいから、せめて続けられるだけは稼がなくてはならない。
目標は、今年の10倍だ!!

全部売り切れますように…😭

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