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【11】5/23~5/27 人と交流すると、人と交流していなかったことに気がつく

5/23(71日目)古民家探索と頼れる兄貴たち

 月に二回の打ち合わせ。毎回思うけど、自分がやっている事や考えていることを相談したりする場所として本当に重要。
 地元の古民家を作業場として借りることができそうなので、同じ協力隊で木工関係に詳しい兄貴を連れて中を見てもらう。
 協力隊として移住してきてから、うまく表現できないけどなんとなく感じていた違和感の正体がつかめてきた。
 自分が興味をもって取り組んでいることに対して、興味をもってもらって一緒に楽しんで考えてくれることは、何よりもうれしくてありがたい。
 反対に、興味を示してもらったとしても、自分の考えを押し付けたいだけの場合がある。興味を示して協力するという部分で、同じように見えるけど似て非なる事なのだ。
 私自身、面白そうなことをしている人がいたら覗いてみたかったり教えてもらいたかったりして、自分が思いついたことを提案してみたりするけど、もしかするとそれは、相手にとっては余計なお世話になってしまう可能性があるわけで、特に相手が私に対してはっきりと断りにくい関係性の時には、かなり気を付けて発言しないといけないなと思う。
 移住して半年。色々なことにぶつかりながらも、毎日を楽しめているのは、この町で知り合った立場も役職もやっていることも出身地も違う頼れる兄貴たちがいたからなのだ。
 誰とどこで知り合ってどんな関係性を築くのかって、半分は運みたいなところがあって、私はその部分において、最高に最強の幸運の持ち主だと自負しているのである。だから、他の部分で多少ツキが悪くても、仕方ないのかもしれないな。

5/24(72日目)新玉ねぎの交流

 近所で畑をやっているSさんが、近くを通ると声をかけてくれるようになった。「何も言わないけど、ちゃんと応援している人はいるんだから、気にしないで頑張るんだよ!」って、泣けてくる。
 股関節の調子が悪いと言いながら、大きな畑を一人で面倒見ていて、立派な玉ねぎをくれた。「好きなだけ勝手にとっていいからな!」って、さすがにそういうわけにもいかないけど、直接掘らせてくれた。

わーいたまねぎわーい


 新玉ねぎは5分レンチンして、鰹節とポン酢で食べるのが最高の贅沢。旨すぎてまたもや泣けてくる。

うま過ぎるよ


 壬生義士伝という映画を見たんだけど、切腹の前に握り飯を手にして涙を流すシーンがあって、千と千尋の神隠しの中で、千尋がハクから、気になるおまじないのおむすびをもらうシーンを思い出した。他の映画や物語の中で、ギリギリの状態のときに差し出される食べ物のシーンは、どうしても泣けてしまう。実生活でも、同じなのかもしれない。

5/25(73日目)雷雨と整体

 夕方から激しい雷雨。ここ数か月ずっと痛みが取れない腱鞘炎、ミツバチ達がマックス忙しくなる前に何とかしてもらおうと、地元で知り合った友人にマッサージを依頼する。
 年齢も出身地も違うけど、ひょんなことで知り合って、食事をしたりして、自分の立場や背景や肩書関係ないところで話せる人が少しずつ増えてきていて、そんなことも嬉しかったりする。
 お互いの仕事が終わってからで、遅い時間になってしまったけど、嫌がることもなく、ゆっくり見てもらうことができた。
 そして、なんと!顔が小さくなったんですよ!!
 そんな、週刊誌のエセ広告みたいな現象が起こるわけないと思っていたけど、本当にスッキリした。ビフォーアフターの写真を撮らなかったことが悔やまれる。

ワクワク

5/26(74日目)師匠の自宅探検

 師匠が来て、自宅のミツバチを見せてもらうことになった。
 私が巣箱を置いてある場所よりも標高が高く、山奥でまさに秘境といった趣のある場所だった。北条氏の落人が移り住んだ地域らしくて、歴史好きとしては、昔から残る建物や石垣、旧道を探検するのは、たまらなく楽しい。
 その後、周辺の言ったことのない山道を探索していくと、あまりにも素晴らしすぎる楽園みたいな景色が広がっていた。山を切り開いた場所に、花木を植えて栽培している農家さんと出会って、色々と話を聞かせてくれた。
 80歳を超えているというのに、身軽に山をホイホイと登って、花を切ってくださった。あの素晴らしい景色を撮影しなかったことが悔やまれる。
 外から来た私にとっては、あの素晴らしい景色こそがこの村の財産で、かけがえのない素晴らしいものに思えるんだけど、地元に息づいている人達にとっては当たり前すぎて気が付いていないってのが、あまりにももどかしい。今度、もう一度撮影させてもらいに行こう。

台所も華やぐ

 話は変わって夜。
 おしゃれなバーベキューに参加させてもらった。
 美しい景色も財産だけど、自宅の庭でバーベキューして、大笑いするっていうのが、移住してからの夢の一つでもあったので、思っていた以上のバーベキューで、夢がまた一つかなった。

今欲しいもの、ナンバーワン

5/27(75日目)協力隊と地元住民の交流会

 地元で協力隊を受け入れるために尽力してくださった方々を中心とした地元住民の方と協力隊との交流会があった。
 こちらにきてから、そういう会が開催されて参加するのが初めてだったので、仕組みが理解できていなくて幹事に迷惑をかけまくってしまったけど、結果として参加してよかった。
 人前で、何かを発表するのも苦手で、緊張してしまうし、言いたいことの半分も言えない。ずっと人前に出てきたのに、結局それも仲間がいてこそだったんだな。自分一人では、本当にどうにもできないんだよな。
 もっとメディアとかに出たり、自分自身を宣伝していかないといけないんだろうけど、フォトジェニックじゃないというか。せっかくだから、これを機に少しずつ慣れて、苦手克服するかな。 

 残念なことに、私は顔面把握能力がなくて、特に高齢の男性の顔を見分けるのがとても苦手。誰が誰かわからないって、本当に相手に対して失礼なことで、せっかく話しかけてくれているのに、別の人に挨拶して名刺を渡してしまったり、失礼極まりない。
 話をした内容とか、雰囲気とか、感覚とかは、かなりリアルに覚えているんだけど、顔だけで判別ができない。弱点すぎる…。が仕方ない。

 それにしても、車社会のこの町で飲み会って、どうしてるの?という疑問が解消された。
 飲み屋にさえ、何とかたどりつけば、店の人か誰かが送ってくれると!
 帰りどの車に乗るのかということを約束して、車は自宅とかどこかに置いておくんだって!!
 飲み会参加したかったけど、車で行ってしまったし、自宅から車を取りに行く手段もないので、飲酒はせず。この町に来てから一度も飲んでないから少し寂しいけど、お酒飲まなくてもコミュニケーションはとれるし、会合は開けるってことが分かった。
 協力隊を卒業した先輩たちは、コロナ前で飲み会とか随分やってたみたいで、距離が近くてちょっと羨ましかった。やっぱり周りが飲んでいて自分だけ素面だと、つらいものがあるね…。

ミツバチ🐝の話をすると止まらない
イチゴ、採れたよ

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