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近世日本のベンチャー企業家・角倉了以伝 ~了以の偉業 その価値を問う
時は慶長19年、京都・鴨川の水を引き込み、洛中の二条から伏見までの人工運河・高瀬川の開削工事を完成した了以は、舟運開通に沸く幕府の役人や工事関係者、見物に来た京都の町衆を見渡しながら、静かにこう呟いたといいます。
「この運河を誰が造ったなどということは、すぐに忘れてしまうやろう。」「それでいい。」
「この運河の完成で便利になり、潤う人々が増えればそれで充分本望。」
あれから約400年、この高瀬川
時は慶長19年、京都・鴨川の水を引き込み、洛中の二条から伏見までの人工運河・高瀬川の開削工事を完成した了以は、舟運開通に沸く幕府の役人や工事関係者、見物に来た京都の町衆を見渡しながら、静かにこう呟いたといいます。
「この運河を誰が造ったなどということは、すぐに忘れてしまうやろう。」「それでいい。」
「この運河の完成で便利になり、潤う人々が増えればそれで充分本望。」
あれから約400年、この高瀬川