女子高校生が精神科をはじめて受診して、不安障害がわかるまで
こんにちは。このブログを書いているモローと申します。
突然ですが、私は不安障害という病気を持っています。
今の病気がわかったのはもちろん医師の診断があったのですが、やはり精神科・心療内科を受診するのってハードルが高いですよね...
そこで、私の精神科の予約から初診までの体験談をまとめてみました!
「こんな感じなんだ!」というのが少しでもわかれば幸いです。
1.「精神科を受診したい!」と思った経緯
私は現在高校1年生なのですが、中学2年生の頃にトラウマとなった出来事があり、それを機にずっと精神状態が不安定でした。
それが身体にも現れ、急に息苦しくなったり、ご飯が食べられなかったり、授業中に泣いたり...
高校に進学してからは免疫が落ち、急な吐き気、頭痛、目眩、 過呼吸など身体症状が酷く出るようになってきました。
元気な時は普通に生活できて、こんな文章も書けます。しかし、朝は体調が悪く吐き気と頭痛、過呼吸で通学途中の駅のトイレから出られない事が多々あったり、身体症状や不安が現れた途端にダメになってしまいます。
中学時代からの症状も続き、「授業のとき泣いてたけど大丈夫?」と心配されることも多々。
「いや元々そういう感じなんで...!」って答えるけど本当にそういう感じなんだって。信じて。
学校を休むことも増え、「これが続くのはまずいのでは...?一度専門的な病院にかかるべきかも...」と思い、精神科を探すことにしました。
2.どんな病院があるか調べてみた
過呼吸発作が酷くて学校を欠席した日の午後、「このまま学校に行きたくても行けない状況はまずい、なんとかしなきゃ」と思い、近くの精神科の病院を調べ始めました。
調べてわかりました。
精神科、意外とある...!!
私の市内には精神科の病院が10か所ほどありました。
そこで
・駅近(通学路にあると通いやすいので)
・先生が優しい(精神がボロボロなので怖い人だと嫌。クチコミを見ます)
・予約制(待ちたくない)
この条件に合った3か所の精神科に目をつけてみることにします。
「精神科は予約が取りにくい」とは聞いていたので3つ。
次は予約を取るぞ〜...!!!
3.電話予約を取ってみた
学校を早退した日の午後...
家に帰るのもなんだか嫌だしそもそも脱力感が酷く疲れたので、カフェで休憩がてら電話予約を取る事にしました。
3つにしぼったところに、一軒づつ電話をかけます。
1つ目。
「すみません、初診の予約を取らせていただきたくお電話させていただいたのですが...」
「ごめんなさい、現在予約がいっぱいとなっております。」
一言ですぐ返され、電話を切られました。
わかってはいたもののメンタルが抉られる。
2つ目。
「すみません、初診の予約をさせていただきたいのですが」
「初診の方ですと○月○日の○時からが空いておりますが、どうなさいますか?」
「(あっこれは『初診の日』が設定されているタイプの心療内科!)お願いしますっっ!!!!」
「あのー、初診にあたっていくつか伺いたい事があるのですが、どういった症状で受診を考えましたか?」
「こういう事があって...」
「わかりました。年齢とお名前を伺っても宜しいですか?」
「諸尾といいます。16歳です」
「えー、、、まだ高校生ということで、○日の○時って平日なので学校がありますよね?また、高校生に合った病院が他にありますので調べてみてください。では」
若干期待させてから切られたので悲しさと不満でいっぱいです。
3つ目は何度かけても繋がりませんでした。
ず〜〜っと通話中。忙しいんですね…。
心が折れました。
4.福祉センターに電話してみた
後日、母に「精神科に行ってみたい」という旨を伝えると、市営の福祉センターに電話してくれました。
福祉センターの方から紹介されたところを何か所か電話して、遂に予約が取れました。約1ヶ月後。うれしい!!!!!!
「精神科は予約がいっぱいで 長い場合は2〜3ヶ月になる事もある」みたいな事を聞いていたので、約1ヶ月後に予約が取れた私は「早い方なのかなぁ嬉しいなぁ」と考えていました。
あと、どうやら大人と子どもの心は違うらしく、私(高校生)くらいの年齢の人は思春期外来という子どもの心を専門に扱うところへ行くのが本来良いらしいです。
5.病院を紹介された
しかし、
病院行ける日までの期間が長すぎる...
普通に過ごす1ヶ月より長く感じる...
そして、あと13日の辛抱だ!!という日。
近所の内科に花粉症の薬を貰いに行く事になりました。
「精神からくるものであっても、今の身体症状を楽にしておきたい!!」と思ったので、花粉の薬を貰うのはもちろん、今続いている体調不良を内科医さんに相談する事にしました。
「先生、精神的なストレスのせいなのか最近体調が悪いんです...」
「同級生のT君が隣の市で精神科をやってるから相談だけしてみない?」
「!?」
流れで精神科のT先生に電話をすることになり、翌日に予約を取りました。早い...
その後は近所にある精神科・心療内科の話を少々。
「この辺りだと○○診療所の先生がいいけど予約が取れない」
あっ、そこ電話して無理だったところだ...
「あと○○クリニックの先生がいいよ 厳しいみたいだけどね」
Googleのクチコミで見たやつだ...!
今まで 電話をしたり、 Googleのクチコミを見てきた伏線が見事に回収されました。
最初から先生に相談するべきだったかも...
また、内科の先生は
「思春期外来とか名前がついてるとそっちに行きたくなるけど、結局は診断して必要であればお薬を貰う訳だから、早く行った方が良いなら...」
ということでT先生のところを勧めてくれたそう。
少しだけ問診をして 紹介状を書いてもらいました。
行くのが楽しみすぎるぞ...!
6.受診してきた!!!
超緊張した。めちゃくちゃ泣いた。
私が行ったのは隣の市の駅前にある某精神科。母に同伴してもらいました。
病院の看板の3mくらい前で足がすくみましたがちゃんと行けました。えらい!えらいぞ!!
病院に入ったら受付に紹介状を出し、問診票をもらいます。
病院のホームページなどに記載はなかったのですが、やはり初診のときはボリューミーな問診票を書きます。結構考え込んでしまうところもあるので、約30分前目安に病院へ行くのがいいと思います。
私は4枚書きました。
・1枚目:名前、住所など
・2枚目:どんな症状がどれくらい続くのか(症状の度合いに丸をつける)
・3枚目:どのような症状があってここに来たか、症状のきっかけとなる出来事に心当たりはあるか、家族構成、元々の性格、学歴など。文章で書くものが多い
・4枚目:3枚目の続き
診察の時間になると先生が迎えに来てくださって、「Tといいます」と自己紹介。
診察室に入って、診察を始めます。
「横になった方が楽?」とベットを勧めてくれたり、ティッシュの箱を傍に置いてくれたりと優しい対応。
「お母さんはここに居た方がいい?外で待っててもらった方がいい?」なども話しやすさに配慮したことも聞いてくれます。
診察は基本的に問診でした。問診票や、紹介状に書いてある問診の内容に基づいた質問をいくつか。他には血圧をはかったくらい。
そして...
「病名をつけるなら不安障害ですね」
私はただのダメ人間じゃなくて病人なんだ、と正直安心しました。
色々あって診察は終了。お金は初診で4000円ぐらい。
お薬も処方されました。約1週間分560円。
朝食後・夕食後の薬と、発作時の頓服薬をまずは少量出してもらいました。
7.受診してみて...
病名がついて、「自分はただダメなだけじゃなかったんだ、病気っていう正当な理由があるんだ」と認められた気がして、少し気持ちが楽になりました。
また、私は身体的な症状が出てかなり切羽詰まった状態で受診したのですが、精神的な病は放置すれば酷くなる一方なので早めの対策を取るのが絶対おすすめです。過去を見れば今が一番症状が重いし、未来を見れば今が一番症状が軽い。
そして、どの病院も予約が取れなかった場合は、いつものかかりつけのお医者さんに相談してみるのも一つの手です。あらゆる方面に繋がりがあるかもしれません。
また、「問診ってどんな事を聞かれるんだろう...」と考える方もいると思いますが、あらかじめ病院のサイトが提供している問診票を印刷して書いて持ってくるというスタイルをとる病院もあるので、そのような病院の問診票などを調べてみると良いかもしれません。 最初に予約が取れた思春期外来がその形式でした。
ここまで書きましたが、私は今、のんびり学校へ行きながらゆっくり治療中です。
病院はこれからも通う予定で、今度の診察はカウンセリングもしてくれるんだそう。
また進展などあれば書きます。
お読みくださりありがとうございました!
【おわりに】
本当にお読みくださりありがとうございました。一年前の自分共々頭を下げたいと思います。
あれから、「この病院は自分には合わない」と感じることもなく、今でも通院を続けています。病院に対する不満は今のところ「たまに診察券を返してくれない時がある」だけです。返して!
一年経った今、この初診に行く様子を精一杯伝えようとしている文章を読むとなんだか懐かしくなります。
現在はすっかり元気に、とまではいきませんが当時よりは肩の力が抜けて、無理なく生き、そして学校に行っています。
高校2年生になり体調が安定しない日もありますが今年度は欠席せず毎日学校へ行っています。体調不良が理由の遅刻・早退は多いけど無理して身体壊したら元も子もないので...。
やはり医療機関をもっと早く受診していれば、という後悔はあります。「もっと辛い人がいるから、いくら病院の予約を入れようとしても断られる。自分は病院に行くほど精神状態が悪くない」の発想は本当にやめた方がいいです。これは生ぬるい励ましではなく忠告。
しかし病気になってしまったのは仕方ないので今は割り切ってゆっくり治療に励んでいます。
糧になる経験があればまたこのような形でエッセイを書くので見守っていてください。
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