マガジンのカバー画像

🚪哲する部屋

8
言語との和解
運営しているクリエイター

記事一覧

言いたかった

言いたかった

いわゆる美術界において、美術評論的に「「俺!!」」という絵が論じやすくモテるということがよく分かった。ゴリゴリ考え、凝らせ、爆ぜ、「刺さるやつに刺され。それ以外全員死ね」くらいの勢いでやる奴が美術界のクラシックな道を生き残っていく。

私はそういう絵を描かない。

いや描けない。

描けないから憧れはあるし、憧れてるからこそそういう芸術奴が嫌いだ。陰口を言うのは嫌だから本人には直接伝えている。おで

もっとみる
絞られたオリーブの行方 2023.9.23

絞られたオリーブの行方 2023.9.23

つくづく私は仙人を見つけるのが上手いと思う。

数年前、水の波動を調律した命の水で滲み絵を描かせてもらった。
お水の調律師も仙人の眼をしていた。紙の向こうに引き込まれるような、自分が結晶の一部になって永遠に色の中へ閉じ込められるような絵ができた。私が描いたなどということは微塵も思いつかなかった。
絵をやろうと思ったきっかけはこの体験だった。

9月23日

マリンメッセ福岡で開催中のAFAF -

もっとみる
境界を溶かすピチピチアート。現代美術って水瓶座さんなのね。

境界を溶かすピチピチアート。現代美術って水瓶座さんなのね。

現代アートってなあに?

というそぼくなぎもんに、その道の専門家がその道を歩むものに向けてバチゴリの専門用語でお答えする講演会に参加してきたよ!

その道の専門家は山本浩貴さん。
アートをなんだかとにかくとても深掘りしている方でした。

彼の選ぶ言葉の、ふんわりした共通認識に対する再現性が凄いこと。そのままお伝えすることはできないのが残念なくらい。私が聴いてすんなり入ってきたことを、私の感想を垂れ

もっとみる
やるならエモまで

やるならエモまで

そんなに私じゃなきゃいけないことないけど やるならエモいくらいやれば
(今日の短歌)

「マイアート!」っていう、グループ展+アートイベントをすることになって最初にきたのが、きゅぴふわ天使妖精界と、どっしり自然界が融け合って新しい対話がはじまるっていう直感だった。

ほんなら切り絵や!苦しも!☆と思った。ガチで思い込みを作り上げる系ドMじゃなくてね、トレーニーの言う「よっしゃジム行こ!」みたいな?

もっとみる
職しても一人

職しても一人

大学の先生と、就職の話をした。

大学生だから。
と言われればそうなのかと思うけど、未だに昨日の夕飯や今日の天氣の話と同じテンションで未来の話が持ち上がる不自然に慣れない。

話をした先生は、私たちの間で「どうして先生をやっているんだろうか」と話題に上がるほど、研究者肌というか孤高の工作家だ。先生の担当するプロジェクトで学生の企画案は悉く水泡に帰し、先生は工房に籠って彼しか使えないレーザーカッター

もっとみる
アートを哲する 美しきオタク語りの合目的性

アートを哲する 美しきオタク語りの合目的性

「オタク語り」って「問はず語り」のもじりだと思ってたんだけど違うの?



🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

桜自身おそらく美しくあるために咲いてはいない。けれども新しい季節を祝うかのように咲くそのタイミング、愛らしい色味、満開の華やかさ、一瞬で散りゆく儚さに至るまで、まるで私たちの心をゆさぶりにかかっているみたい。

カントは、技術であるのにあたかも自然のように見えるもの、また自

もっとみる
アートを哲する🛸福岡市美術館編

アートを哲する🛸福岡市美術館編

福岡市民の間では「シビ」でお馴染み、福岡市立美術館!

地下鉄大濠公園駅から大濠公園に入ってすぐの、人の賑わいと落ち着く自然が共存してる建物。奇抜な建築ではないけれど、明るくて開放的な美術館だよ。

常設展は、学生証提示で150円。
すごいお得!

福岡市美術館の常設展の中で特に好きなふたつの作品を、語ってみました❤️

(なんか用語が多いのは哲学の授業で書いた文章だからです)

・サルバドール・

もっとみる
アートを哲する マニエリズム・バロック

アートを哲する マニエリズム・バロック

マニエリスムとバロック時代のアートについて、感じたことを言ってます。ていうか作品の映像だけでここまで感動できるのすごくない?実物をいつか見てみたいぞ。

ベルニーニ 聖テレジアの法悦 1652 コルナロ礼拝堂

https://www.musey.net/11992

テレジアという修道女が天使の矢に刺され、宗教的で神秘的な何かに導かれてうっとりしている。(ここで哲学の教授は「そういう建前だけどさ

もっとみる