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#26 乳がん治療後の課題と食事について

2023年3月に乳がんを告知され、4月に右胸全摘手術、5月から抗がん剤治療、11月から放射線治療。
このような流れで、乳がん治療を行ってきました。

乳がん告知から1年経過した2024年6月現在は、術後補助療法としてホルモン療法の薬を飲んでいる毎日です。
(エキセメスタン+ベージニオ)

手術の傷が時々痛むことや、リンパ節郭清の影響による右腕のダルさやパフォーマンスの低下、分子標的薬ベージニオの副作用(下痢)以外は、特別具合が悪いこともなく過ごしています。


◆心肺機能の低下と筋肉量の減少

化学療法が終わった現在、私には大きな課題があります。
乳がん治療中、何度か入院したり、抗がん剤治療や放射線治療をしている時の体調不良で、寝て過ごす時間も長くあったせいか、劇的に体力が落ちました。

階段をのぼるとハァハァするし、
喘息のように呼吸がしずらい時があるし、
長時間歩くのが大変になったり。

普通に生活をするには全く問題が無いのですが、
軽い運動をしようとしたり、張り切って床拭きなど家の掃除をしたりすると、体力の無さと筋力の衰えを顕著に感じます。

乳がん自体は寛解したとは言え、
治療後の課題解決には少し時間がかかりそうだなと感じる他、心肺機能や筋力の問題は、がん治療後の深刻な問題のようにも感じています。

筋力が落ちたせいか、活動的になれなかったり、
頭を使う仕事がとても苦手になったように感じます。

この問題を一日でも早く改善したく、
筋トレ目的で、軽い山登りやトレッキングを週2回~3回、30分~1時間程度取り組み始めました。

もともと森林浴が好きなこともあり、
自然の中で出来るトレーニングのほうが精神的にも快適で、ストレス解消にもつながっていて、私には一石二鳥です。

◆タンパク質を重視した食事に

がんを経験された方は、食事にも気を使ったり、周囲から様々な食を進められたりという経験もあるのではないかと思います。

私自身は、周囲からサプリメントや特定の食材を進められたりしますが、いったん、そのたぐいには触れず、基本的な食事を考えることをしています。

その中でも、筋肉をしっかり育てるためのタンパク質を重視した食事を心がけながら、山登りやトレッキングと組み合わせるようになりました。

肉・魚・大豆製品が主なたんぱく源ですが、それらを意識した献立にしています。
とは言え、一品料理だと毎日メニューを考えるのも大変なので、
まずは毎日食べるお味噌汁から、タンパク質を重視した具材を整えていくと簡単です。

一例をあげると、高野豆腐は手軽で理想的なたんぱく食材です。

高野豆腐は、レジスタントプロテインが豊富な食材。
胃で消化されにくい難消化性(レジスタント)のたんぱく質(プロテイン)のため、食べた物に含まれる脂質や油を小腸でキャッチし体外へと運び出す働きがあります。

通常、たんぱく質は胃で分解され、小腸でペプチドからアミノ酸になって吸収されますが、レジスタントプロテインは分解されずに小腸へ移動して、腸内環境を整えたり、免疫力がアップしたりと、さまざまな効果を発揮すると言われています。


また、高たんぱく低脂肪の鶏むね肉は、言わずもがなの推奨食材ですね!
鶏ムネ肉は蒸してほぐして、お味噌汁の具材にしたりサラダに混ぜて食べています。蒸すほうが茹でるより簡単♪

◆乳がんは治療後が長い

再発防止のためにも、食生活をはじめ生活習慣全般を整えることは大切。
特に乳がんは長く付き合っていくと言う特性があるがんです。
さらに、もし再発してしまったら、衰えたままの体力では、太刀打ちできないんじゃないかとも思います。

だからこそ、治療後の心肺機能や筋力・体力を回復させるリハビリが重要。食事と運動を組み合わせ、効率良く回復を目指すことが課題になると感じています。

もっと勉強して、自分なりの「乳がんの回復食」も見つけていきたいと思います。

抗がん剤治療の影響なのか、私には肌の調子や腸内環境など、まだまだ気になることも多くあります。理にかなった食事と、適切な運動、適切な生活習慣と言った治療後リハビリを学んでパフォーマンス改善を目指したいです。


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