挨拶から始めよう~環境部長をやってみたよ~

元々なのか?持って生まれたものなのか?わたしには「人を構える」一面がある。激しく構え、恐れてしまう。
なかなか心が開けない。

開こうとしても、間に合わない。タイミングがズレる。「わたしが今更、コレコレ言っても」「わたしと一緒にやりたいなんて人、いないだろうな。」直ぐに陥る。悲観主義者となって来る。やがて「積極性がない」とみなされ、「孤独を愛してのかなぁ?」「一人がメチャクチャ、好きなんだよ」多くの誤解を生むのである。

今は亡き両親も近くに住む妹も、驚く程に社交的だ。何でわたしはこうなのだろう、人に構えてしまうのかと、かつては悩んだ。月日を重ね、齢(よわい)を重ね、解決したか?多少、前より良くなった。その話をしよう。

父が他界した年、班長が廻って来た。町内会である。副会長夫人によると、「環境部長」を2年ぐらい、ウチの町内会だけ出していない、と言う。会合でも会長から話が出た。(綺麗好きだし、いっかぁ)「わたしやります」挙手して即決。班長と兼務だ。
町内の清掃行事に、市のゴミ研修。春と秋に行われる、花の植え替えへの参加等。ゴミ出しの方や分別について、町内の人から電話を貰ったり、市役所に電話を掛けたり。+班長仕事。主としてこちらは、市の広報の各家庭への配布と、ゴミの看板(?)出し。大変だったが、苦ではなかった。

任期を了(お)え後任者へ。班長でもなくなったので、町内会とは縁遠くなった。1年後、副会長夫人から話がった。「いないんだって環境。やる人が。それで、、、」「いいですよ」。会長さんが直々、お礼を言われにウチに来られたのは、3週間ぐらい後だ。

そんなこんなしている内に、新型コロナウィルス感染拡大、町内会も上層部だけで行われいたらしい。召集の紙が、郵便受けに入る回数もめっきり減る。どうなったんだろうと思っていたら、「なかむらさん、あのーっ」。例の方から打診があり、自動更新(?)。3期目だ。会長さんが又、お礼に来られた。マメな人だ。

略して環部(幹部)。環境部長は、幹部である。

「おはようございます」「こんにちは」

最初の就任から、(挨拶だけはちゃんとしよう。眼を見て言おう)決めていた。「笑顔で」加える人も多いけど、わたしの場合、慣れてから。兎にも角にも、人を構える。知らず構えてしまう癖があるから、大変なのだ。
3回ぐらい会った人なら、どうにかニコッと出来るようになった、かな?

「外出時は、マスクを外してもよい」やっと出た政府のお布令を正々堂々、実行中。外出時にわたしはマスクを着用しない。手首に掛ける。「こんにちは」。サングラスを掛けているから、目元までは分からないだろう。けど、頬辺りなら分かる。ニコッと笑うと出来るほっぺの笑窪(えくぼ)は、実はわたしのチャームポイントなのだ。深いゾ。

挨拶は、人を和ませる。

「先生、おはようございます。皆さん、おはようございます」
「先生、さようなら。皆さん、さようなら」
小学校の3年生ぐらいまで、毎日、毎日。朝の会と、帰りの会の時にやらされていた意味が、深い所でやっと分かったような気がする。
                              

#やってみた大賞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?