見直そう、芋

食糧難が来たとする。
大地はカラカラ、何かを作ろうにも作れない。余りにもの厳しさ、侘しさ、悔しさに、農家は廃業続出。あり得る話だ。が、希望を捨ててはなりませぬ!日本人には、芋がある!薯(いも)ならぬ芋(いも)。芋こそ命を繋ぐのだ。

元祖・天才バカボン、もとい。
男爵が元祖とされる馬鈴薯(ばれいしょ)より、話題にするのは薩摩芋(さつまいも)。しつこいようだが、芋である。鹿児島県・千葉県・茨城県と名産地が浮かんで来よう。最近では非常に多くの品種が出廻り、用途によって買う人もあるようだ。「シナノスイート」の産地は、長野県か?と、既述した芋の名産三県に、しっかり長野県も加えねばなるまい。
共通点は、カサカサお肌。失礼、土地。お肌にカサカサはNGだけど、芋を作るんだったら超OK!完々璧々、花丸一杯五重丸なのだ。

その五重丸がかつて、大衆の命を救った。青木昆陽。乾いた土地に、薩摩芋栽培を奨励。その奨励作物(薩摩芋)が、大飢饉の時に、人々の命を繋いだのである。

小学生の時にわたしは、学習漫画で読んで知り、学校でも習った。当時は千葉県に住んでいので、(へぇ~っ)っと関心。千葉県に住んでるわたしが、千葉県の人の命を救った人(ややこしいが)の話を知るなんて、何か凄いなぁ、偶然だけど、と思っていた。現在の幕張駅界隈に、今でも標札があるそうだ。千葉県民のみならず、他県民の命も繋いだのかも知れないが、そんな訳で、青木根性、もとい、青木昆陽は印象深い。

大学芋に、スィートポテト、秋に人気の石焼き芋に、芋けんぴ。どれも美味(おい)しく、どれも美味(うま)い。そしてイザとなったら、芋は命を繋ぐ食料なのだ。かつての飢饉があっても平気なように、家庭菜園でも芋を植えるのをお奨めしたい。                 

○昆陽に 食べさせたいな 芋けんぴ<川柳 なかむら>                   


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