良かった話

銀行へ行った。空いていた。直ぐに順番が廻って来る。(ん?)視界に入るものがある。忘れ物。赤いキーホルダー。自動車の鍵が嵌められているキーホルダーだ。ATMの荷物置き場に、おいてけぼりにされている。

「あの、違います?」店を出ようとしている前の人の背中に声を掛ける。中年のおじさんだった。「違います」。じゃっ、行員の所へ持ってゆくか。ええと、ココでいいのよね。「総合案内所」。何かあったらの時の、お助け場所なんだから、忘れ物もいいだろう。

「忘れものです」瞬間(あっ)。表情があってから「どこにありました?」「ここに」案内をすると行員さんと共に、女の人も並んで来た。彼女が持ち主だったのだ。

見覚えがあった。キーホルダーを拾い、「総合案内所」周辺に行った時、チラとだかお見掛けした。焦った様子で、仕切りに何かを店員さんに話していた。訴え掛けるようでもありましたぞ。「さぁ、、、」(お役様の責任なのでは?)とまでは言わなかったけど、半ば上の空。対応は、かなり連れなかった。そういう訳だったのね。

そーだよね、あのおじさんと、赤いキーホルダーは結びつきにくいもの。「ありがとうございました」「良かったです」わたしど同年代ぐらいとお見受けしましたぞ。

兎にも角にも、良かった、良かった。本日の、良かった話でございます。


#誰かの役に立てたこと

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