子供にちゃんと、教えておく事

偏愛するアニメ「おんぶおばけ」
本放送は、昭和47(1972)年。制作会社=エイケン。「サザエさん」を制作している会社として、つとに有名である。
「隆一まんが劇場」とあってから「おんぶおばけ」となるのが、正式名だ。
隆一=横山隆一。知らない人は、自分で調べてね。
同年代に放映された「ど根性ガエル」や「赤胴鈴之助」。
「ミラクル少女リミットちゃん」と共に、今でもわたしの中に光るアニメーション。動画だ。

高校時代に地元テレビで再放送をされたのを見て以来、トンと御無沙汰であったが、時代が願いを叶えてくれた。令和6年現在、ニコニコ動画とYouTubeで配信中。全話でないのが悔しいが、大事な話はちゃんとある。
第1話「桃太郎はどこにいる」。
話の内容以上に、ちゃんとオジーが「人はいつか必ず死ぬ」。
おんぶに教えている点である。
50年前の、世の常識。「形あるものはいつか壊れ、生あるものは死す。いつか必ず死んでゆく」
格言を巧い具合に、セリフの中に取り込んだ。
納得ゆかないおんぶに、困惑するオジー。けど、教えは訂正しない。

成長過程で子供に教え、自覚させておきたい1つである。
大人も然り。「人生100年」だの「100歳人生」だの。50年後の日本はどうかしている。世界を見ても同じなのか?
長寿=目出度い、目出度い、ああ目出度いの幸福三昧。マジか?真面目か?
真面目に思って言うのであろうか?
老いに対する、現実を知らない。病を傍(はた)から、認めない。
多少の不自由さは生じても、周りの協力が得られ、元気でやれると信じ切ってしまっている。
「死ぬから生は、意味がある」
「~死す」の格言を第一としているわたしのような輩(やがら)には、ゲンナリする程、恐ろしい。おぞましさでいっぱいの「人生100歳」計画だ。

共感してくれる人も案外、多いのではあるまいか?無理にとは言わないが。

死ぬから生は、意味がある。
完全に昭和。昭和時代のアニメだけど、超名作。オール配信、頼みます。
ちなみに第2話で絡むのは「お金」だ。


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?