自らバラす、密の味-「ああ、恥かし」(阿川佐和子ほか著/新潮社刊)


「人の不幸は、密の味」
だから「意地悪ばあさん」はウケたのだろう。

「笑っちゃいけない」「親身になって、考えろ」
大事だけども、人間って俗。&本能様には、叶わない。
心の底のどこかには、いつも本音を求めている。甘い蜜はないかしらんと、探し廻って求めている。
だったらわたしが提供致しましょう、こんもりとした蜜の山。プーさんがいたら大喜びしちゃうわね、って、この場合蜜と言うのは、恥だけど。
恥・恥・恥の集大成。恥の密山・こんもり版の集大成が本著である。
さぁさぁ、笑って頂戴な。
題名に魅かれて、即、購入した。文庫版だ。

執筆者が女性達なので、パンストネタが異常に多い。
多くは知らない間に脱げてしまい、パンティの間からはみ出てた、というものだ。
(へぇ~っ、この人がねぇ)
(ほっ~っ、あの人が)
中でもお墨付きは、ノンフィクション作家の工藤美代子さんである。
どんな内容かって?まぁ、読んで下さい。
パンストを除いた爆笑ネタは、中村うさぎさんであろう。
又の名を「ショッピングの女王」「浪費の女王」
原稿料の前借りだけでは事足りず、何と印税まで出版社から前借り。
公共料金まで止められても未だ、ブランド志向が止められないぬ、全く稀有なお人である。
「二十歳の頃に、ウ〇コを漏らした」
ナンバー・ワンランキング投票があったら、いの一番に推薦するわ!
(何もこんなの、自ら提供しなくとも)
人ごとながら困ったものだと思うけど、まぁ、読んでみて下さい。

俵万智さんが、自動車教習所での日々を綴ったのも、必読ですゾ。

<了>

#創作大賞2023


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?