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80代のセンパイと暮らす。(40)

前回の投稿から半年近く経った。
何度も書こうと思っていたのに、時間だけが過ぎていた。覚えていることを書き留めておく。

センパイはまた一つ歳をとり、1か月遅れでイタリアンにてお祝いをした。コースを完食。ようやく美味しいものを食べたくなったようで、ホッとした。

近所の友人、ミチコさんの認知症が進んでいることが心配で仕方ないらしい。しかし、センパイは1人で受け止めるのは疲れるらしく、2人誘って会いに行く。コロナ騒ぎがあってからも、みんなでお出かけしていた。ミチコちゃん、何度も楽しいねー!と言うのよ、と何度も私に言うセンパイ。

喪中葉書を出すと、また電話やらお花やらのラッシュ。みんな、かける言葉がないと。その後誘われて食事会に。元気そうね!とびっくりされたとか。私は元気です、と答えたセンパイ。あの店、自腹だったら行かないわと悪態をついていたので、ホントに元気になったのかも。

今年も無事に共に新年を迎え、寅さんの映画を観に行った。センパイは途中寝てたけどね。正月に映画を観に行ったのはセンパイの夫が亡くなった時以来だったとか。『硫黄島からの手紙』を観たらしい。よく覚えてるよなぁ。

一人暮らしをしている同じ歳のイトコの様子がおかしいとエピソードの連打を食う。私よりもイトコの娘に話すことを勧め、すぐに電話。姉妹のようなイトコが不安定になっていくのはたぶん見ててつらいはず。耐えている。頑張っている。

伸びきって切る予定だった梅を切るのをやめた。今年は梅の花も実も諦めようと言えなかった。センパイにとっていつ最後になるか分からないから。伸びきった分、今年はたくさん咲いた。実もたわわだといいな。

#80代のセンパイ #ライフスタイル #老いを楽しむ #備忘録 #エッセイ


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