ぐるグル#17 学校まわりのモヤモヤ×政治について自由に話す会(5/5開催)

【開催日】 2021年5月5日(祝)10~12時
【テーマ】 学校まわりのモヤモヤ×政治について
【ご参加いただいた人数】10名(うち主催者3名)
【開催場所】 オンライン
【企画】 諏訪、塩野(はちマルカレッジメンバー)、岸田

〈会の流れ〉

・自己紹介と学校まわりのモヤモヤ紹介
・フリートーク
・最後に一言

〈参加者の皆さんのモヤモヤ〉

・一斉指導、集団学習って本当に大切?
・教育の現場で、HSCの子どもとの付き合い方が難しい
・子どもの権利と教員の権利は対立ではない。対立するように見えるニーズを超えていくには?
・家庭の事情だと線引くのではなくて、もっと歩み寄れるのでは?
・個々に合わせる良さもあるけど、一斉指導の良さもある、その間で気持ちが揺れ動いている
・学校に期待しすぎず、自分を主軸に子育てする意識が持てたら心が落ち着く?
・教育の現場では、なぜ支援の必要な子どもを分けるのか?
・通級ってどうなの?
・PTAが、存続が目的になっていて新しいことができなくなっている
・地域のイベントで、子ども同士に喧嘩をさせていいのか?どこまでが喧嘩?どこからがいじめ?
・地域と学校の連携と言うが、校長先生が出てくるとコントロールしたがって困る…
・大学がオンライン授業になっていて、学校の意味について考えている
・不登校の子に「無理して行かなくていい」と言うが、そもそも学校が変わるべきでは?
・学校が変わっていくための余裕はどうしたらできる?
・子どものころ「余計な一言が多い」と教師に嫌われていたが「余計な一言」って何だったんだろう?

〈フリートークで出てきた話題〉

・ギガスクールが始まり、個別最適化というキーワードが出てきているが、本当に個別最適化するなら学校は必要なのか?
・オンライン授業だけだったら学校よりも塾の方がいいとなってしまう。学校に行く意味って何?
・コロナ禍の自宅学習ではまったく集中できなかった。個別最適化の学習も学びのモチベーションにつながるかというとそうでもない面もあった。
・集団学習、一斉指導にも意味があり、子どものモチベーション、人とのかかわり、集中力など個人での学習では得られないものがあって、学校ではそれを組み合わせている。
・考えたいスイッチをいかに入れるか、という視点で考えると、学習の進度を合わせることの意味も大きい。
・発達の段階に合わせた学びがある。先取りしすぎるのではなく、段階に合わせた学びを与えていくこと大切さもある。
・ギガスクールの一人一台のパソコンは、筆記用具を増やすイメージで導入する。パソコンで学びが完結するわけではなくて、パソコンを使って共に学び合う授業づくりをしていく。
・改めて個別最適化というのが、いったい何に最適化させる話なのかわからなくなってきた
・小学校と中学校では学び方が全然違う。中学校高校は学び合うというよりも、「知」を渡すというイメージが強い?
・そもそも小中高で学ぶことが多すぎるんじゃないか?高校のときは自分で受講する授業は自由に選べて、限られた教科だけで受験をして特に問題なかったのに、それは内緒にしろと言われた。
・イギリスの高校では、好きな授業を3コマだけ取って、あとはフリー。放課後に専門的な学びをしていた。
・大学受験の問題が根深くて、受験の影響で本来の学習が歪んでいるという問題意識がある。文科省もその考えで大学受験改革をしたが、その改革がうまくいっていない。
・今回の大学受験改革で感じたのは、記述式を1次から入れなくて良いのではということ。2次試験でその大学に合った問題を工夫し、欲しい学生をとればよいのでは。
・定員割れの大学が増えてきて、18歳~22歳の子の居場所として大学が存在する中で、そういった受験をできない大学も増えてきている。そもそも大学ってそうやって行く場所なのか?
・国によって教育制度が違う。ドイツではかなり早い段階で進路を選んで学ぶ。それは良さもある一方で、路線変更できない苦しさがあるらしい。
・日本の教育制度では、選択肢を広くすることをよしとしているから、大人になっても自分の好きなものややりたいことが分からない教育になってしまっているのではないか。
・政治教育についてのあり方についても考えていきたい

〈参加者が最後に振り返って一言〉

・日本の画一的な教育も悪いばかりではないという面もあるとも思う。
・政治の在り方が教育に流れ込んでくる。政治も社会実験だとするなら、他国がどういう実験をしているのか学ぶと見えてくることも。
・個人の望みが叶えることが国のためになるという哲学があるかどうかも影響してくる。
・学校は居場所でもある。どこかに属していると安心するという日本人の特性もあるように感じた。
・授業をオンラインにすることと、学校をオンラインにすることは違う。
・学校の意義は人によって違う。私にできることは何か考えたい。
・教育のことをこうして話せる場は貴重。
・選択肢はあるし、選ぶ自由はあるということを改めて実感した。
・今日の話を聞いて希望が持てた。学生のうちに挑戦できる環境があるといいのでは。
・子どもたちは「将来なにになりたいか?」と問われることが妙に多い。言ってもいいよ、だけでなく、言わなくてもいいよという姿勢も大切ではないか。


【振り返りをまとめたわたしの感想】

ありがたいことに様々な立場の方が参加してくださり、大変面白い会となった。世代も経験も大きく異なる人同士でも話が尽きない「学校まわりのモヤモヤ」ときたら、さすが。。。
男性、女性、子育てを経験した方、学生真っただ中の方、不登校児をもった保護者、教員、地域の人としてのかかわり・・・。幅広い視点で話が広がっていった。
政治教育、主権者教育という大きなテーマが話題に出たのが終了時間近くだったため、「次回ぜひ!」という話になった。企画者3人は会終了後、すぐに次回の内容について話をしたくなり、進めている。様々な気づきに出会う楽しい会となった。

ご参加の皆様ありがとうございました。また、次もたくさんの皆様のご参加を楽しみにしています。

文責・塩野

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