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はじめまして。800mbotです。

あれ、特に興味はありませんか。
まあ、自己紹介するのは初めてなのでそう言わずに聞いてください。

わたしは800mランナーです。

どんな肩書がつこうが外れようが800mを走る意志さえ持っていれば人はこう名乗ることができます。

そう、わたしは800mランナーです。

わたしは800mを走るときにもっとも「生きている」と実感することができます。

誇り、自負、憧れ、自惚れ、自己顕示、コンプレックス、虚勢、焦り、諦め、達観、感謝、感動、感激、無力感、万能感、緊張感、高揚感、悲しみ、怒り、喜び…

あらゆる純度の高い感情が胸を占め、生きていると実感することができるのです。

「楽しいか?」

と問われると楽しくはないかもしれません。
よくわかりません。
少なくとも楽しいというよりも苦しくて辛い時間の方が長いです。

「楽しんでる奴には勝てない」
「楽しんだもん勝ち」

本当にそうでしょうか。
わたしはそうは思いません。

わたしは楽しくなくても、800mが本当に好きです。
もうものすごく800mという競技のことが好きです。
この好きな800mという競技で誰にも負けたくないと思っています。

物事は「楽しい=好き」ではありません。

楽しくないと好きになれない人には特に負けたくないと密かに思っているのです。

念のため付け加えておくと、800mは過酷な競技ですがそれ以上におもしろい競技です。

圧倒的な体力と高い走技術を優れた戦略と深い集中力をもって活かす。
800mをできる限り速く走る。

たったこれだけのことを実行するだけなのにいったいどれだけ奥が深いのか。

800mの真髄が中心にあると思い込んで一生懸命、皮を剥いていたら最後には何もなくなって、ああこれは玉ねぎみたいに「皮」だと思って剥いて捨ててたものこそが「実」だったのだなんてオチもありそうだなと最近は思っています。

あまり何を言っているかわからないでしょう?

とにかく、見るのももちろんおもしろいのですが、正直、わたしにとっては実際に走るおもしろさとは比べるべくもないのです。

これがわたしという人間の自己紹介です。
具体的なことは何もわかりませんでしたか。

とにかく800mが好きなのです。

気取っていた昔は800mが自分を選んでいると感じていたこともありました。
今は違います。

わたしが、800mを選んでいます。

ふりほどかれても離しませんし、呼ばれてなくても向かいます。

そんなわたしは来週10月1日から3日間、新潟で行われる日本一を決める大会、日本選手権に出場します。

私はこの大会で結果を残すために競技を続けています。

800mを走る男、800mbotです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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