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骨折日記 51日目~72日目

51日目~65日目

リハビリ13~16回目。
私が怪我をして病院に行った日、同じ手を同じように骨折した人が私の他に2人いた。その中の一人に偶然リハビリで出会う。
その方の手術箇所は、私が金属プレートを入れた場所より関節に近く、手術の説明段階で後日プレート除去する前提だったそうだ。経過を診て3~5か月後には再手術の予定だという話。
関節とプレートの位置関係が微妙だと、手首を通る腱が関節の動きで擦れ、時間が経ってからある日突然切れるという可能性がある。
私も説明を受けたが、私の場合は場所的にリスクが低いので、必ずしも再手術しなくても良いと言われていた。こちらとしては体に異物を入れたままというのがあまり気持ちの良いもんじゃないと思っていたが、その方は一度目の手術も大変だったようで再手術にはかなり不安を感じているようだった。まったく人それぞれである。

超音波、マッサージ、各種運動など。ねんどやボール、チューブなども利用。手首に負荷がかかっても支えられるように、握力や筋力アップに励む。

リハビリ等(4回) 6220円


72日目

術後2か月目の検診へ。
いつものレントゲン撮影の他、CT検査を受ける。
経過は問題なし。
ただ、この頃。手術後にはなかった傷跡付近の違和感が気になっていた。
リハビリでマッサージをしてもらう時、何かの拍子で傷跡の周辺に圧がかかった時など。咄嗟に痛っ!っとなること度々。疑惑のちくちく感なのだ。
というのも。以前の日記に書いたが、抜糸に行った日は担当の先生が不在。かわりの先生にとりあえず処置だけしてもらっていた。実はその時ちょっとした違和感があった。
その時の先生は「抜糸」にも関わらず、縫った糸の結び目だけを「ちょんちょん」と切って「はい終了」となったのだ。
私も抜糸に関してはほぼ素人。一瞬「え?おわり?」とは思ったが口には出せず。なんとなくもやもやしながらも、先生が終了と言ったら終了なのだと自分に言い聞かせ、その日は帰った。
いやだって、糸を抜くと書いて抜糸ですよ。あれは糸切です。抜いてないですから。あの皮膚の下を通っているはずの糸はどうなるんですか?!
気になって気になって、会う人会う人に訊いてしまった。
担当の先生に訊こうと話を温めていたのに、先生不在のまま3週間が経ち、その間に糸が残っているような感覚はうすれ、すっかり忘れてしまった2か月後の今ふたたび、違和感がよみがえってきたと。
で。きいてみました。
するとどうやら「抜糸すべき糸」と「抜糸しなくて良い糸」があり、今回は両方使っていたとのこと。内側の糸は、本来時間の経過で吸収されるが、その糸がまだ吸収されずに残っているのかもしれないという説明をうけ、取り敢えずもやもやしながらも、そのうち違和感は消えるのだろうと、またしても自分に言い聞かせた。

さて。この日の検査はもうひとつ。骨密度を測定した。
なぜか勝手に血液検査のイメージを持っていたが、案内されたのはレントゲンなどを撮影するエリアの一角。ベッドで横になり、X線かなにかで大腿骨の辺りを撮影されるような検査を行った。
結果は私の想像をはるかに上まわり、注意レベルを完全に下まわった状態で、新たに薬を処方されることになる。
今回出されたのはビタミンD薬だったが、他にも直接骨密度を高める薬というのもあって、そちらは長期服用するには問題があるというのを以前どこかで聞いたことがあるような・・処方されたのはそれではないにしろ、はたしてどうなのだろうか。
これに限らず、薬に関しては少々思うところがあり「薬を飲むということ」全般については、いずれまたどこかで書きたいと思っている。

診察、検査 6870円
薬 2230円


骨折から1か月半が過ぎた頃。辛うじて独りで車の運転ができるようになったのを頃合いに、少しずつ仕事を再開しはじめた。ちょっとずつでも色々な作業をやり始めるようになると、無理だと思ったことも案外出来るようになっていたり。まだ体重を支えるほどの負荷は禁じられてはいるが、回復している自分を感じられて楽しい。とはいえ、事務仕事ではないので、ある程度の重さを持てないと仕事にならないことも多く、せめて雑巾をしぼりきれるくらいまでの力を早く取り戻さなくては。
仕事に行きつつも、さらにリハビリの日々は続く。

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