変遷するポケモン愛
じつは私7等星、ポケモンが幼い頃から好きです。最初はたぶん、アニメからだったかな。あんなずんぐりむっくりしたポケモンを肩に乗せて大丈夫なのか、ロケット団の口上聞いてるうちに攻撃すればすぐ勝てるのでは?…といった穿った見方をする子どもでしたが、かなり楽しんで見ており、映画もよく観に行きました。
8歳の時、初めてDSソフト「ポケットモンスター ダイヤモンド」でポケモンゲームに触れました。あれは今でも鮮明に覚えているのですが、いよいよカセットを挿入し、プレイヤー名を決めていざ冒険の幕開けというワクワクの最高潮時に、一気に青ざめるような出来事がありました。
「部屋の出方がわからない…!!」
ゲーム内の自室から物語は始まる。逆に部屋を出ないと物語が進行しない。ただ十字キーを、ドアマットみたいなマークの上で表示される矢印方向に押すだけなのに、それに全く気付かない。半泣きになりながら20分程ゲーム内自室の中をぐるぐる回ったり色々調べたりしてから、ようやく冒険を始められました。余程パニックだったんだろうな…
最初の相棒、ポッチャマがポッタイシを経てエンペルトへ進化した時の嬉しさはとても言葉にしがたかった。強い!格好いい!私は、ポケモンの強さ、格好良さが大好きで、進化時にBボタンを押すなんてできませんでした。
そのまま大きくなって19歳、浪人していた私は同じ予備校のとある男の子と仲良くなりました。その子は同じ中高の同級生だったにも関わらず全く話したことが無く、予備校で初めて接点を持ち、お互いにポケモン好きだとわかりました。意気投合した私は嬉しくて、よくポケモンの話をしていました。
しかし、ある日2人の間に大きな溝が顕現したのです。
「やっぱり最終進化はいいよねー。あんな強くて格好いいのに、たまに見せる可愛さがマジでたまらん…」
「…はあ?ポケモンは進化させたらいかんやろ。強さと引き換えに可愛くなくなるなんて耐えられんわ。可愛いままでいいやん。」
同志かに思われた彼は、実は可愛さ重視派だった。そこからはもう討論で、互いが互いの主張を理解するも受け入れられず。だからといって仲が悪くなるわけでもなく、今でもたまに連絡を取り、ポケモンの良さを語ったりしますが、ここだけはお互いに譲らない。
しかし、時間が経つにつれて私の好みも変わりました。今まで通り、かっこいいポケモン(ルカリオ、フシギバナ、ラグラージとか…)も好きですが、新しくちょっと変わった癒し系のポケモンたちに目が留まるようになりました。それが、ネイティオ一族とシャンデラ一族。ネイティ、ネイティオはあのビビッドなカラー、何を考えているかわからない目が魅力的。ヒトモシ、ランプラー、シャンデラはあのふわっと感、あと鳴き声が可愛い。これだけポケモンの種類が多いと、多少好みが変わってもそれに適する子がいるのでしょう。
これからもきっと、私はポケモンとともに時間を過ごしていくんだろうなと思う。第9世代、発売がとても楽しみだな。
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