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カレンダーイベントの無い日常

今日は世の中ホワイトデーですね。3倍のお返しが飛び交い、TwitterのTLにもホワイトデー関連の呟きがバレンタインデーほどではないものの流れてくる。本日めでたく結ばれる方たちもいるかもしれません。

私と彼も「恋人」とくくられる存在の端くれでありますが、私たちの間にホワイトデーは存在しない。バレンタインデーもない。そういやクリスマスもない。私たちの過ごす時間には、カレンダーイベントという起伏がほぼ存在しません。しいて言えば、大学の長休みシーズンに私が帰省するくらいでしょうか。正直ちょっと不服に思っている。

別に、イベントを1人で過ごしたくないから付き合っているのではない。それならば、わざわざそんな相手にあのひねくれ者を選んだりしない。ただ、ちょっと寂しいのだ。誰かとちゃんとお付き合いするのはこれが初めてで、私が彼に比べて幼いがゆえ、恋人のいる状態でのイベントに憧れを捨てきれないのでしょう。
クリスマスのときは、
「やー、もうクリスマスかー。自分、今年は友達とクリスマスパーティーするんですよ!」
「そういや先輩、彼氏さんいましたよね?一緒に過ごすんです?」
「あー…私、クリスマスはバイト入れてる。彼氏はそういうのしたくないみたいで」
「「マジですか!!」」
などと後輩たちにものすごく驚かれる始末でした。結局、24日はスーパーでのバイト、25日は友人と飲んで過ごしました。

では、彼は何故イベントが苦手なのか。
「あのね、僕は日常が大好きなんよ。イベントって結局は誰かの思惑やん、僕は自分のペースをそれで乱されたくない。それに、プレゼントをあげるのも貰うのも好きじゃなくて、自分があげたいからあげるのであって、見返りを求めないし求められたくもない。互いの誕生日とか、付き合った記念日を祝うのは良いと思うし、僕がひねくれてるのもわかってるんだけど、これだけはごめん」
うーん…考え自体は理解でき、合理的なのかなとも思ったりします。けれど、なんだか腑に落ちない。付き合い立ての時は一応乗ってくれたけど、あんまり楽しそうではなかったです。

そんな感じで、私たちに季節ごとのイベントはないです。彼は大型連休以外の祝日は仕事なので、本格的にない。淡々と日々は流れていきます。
ただ、イベントを何もしないで過ごしてみて、なんとなく彼の気持ちもほんの少し、心で受け止められるようになったとは思います。イベントがあろうとなかろうと、一緒にいることに変わりはない。
でも、すんなりと受け入れられるようになるには、たぶんあと3年はかかると思う。

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