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60000字まで長編を書いて思ったこと

お久しぶりです。
創作活動の進捗報告のようなものです。

いま書いているもの

幼馴染みのガールズラブ小説を書いています。オリジナル作品です。
一年ほど前からずっと構想していたうちの子たち、りんとユキの馴れ初めのお話です。

お話はユキの視点で幼いころの回想から始まり、おもに中学校で彼女に起こった出来事、その中でユキが感じたことと思ったことを織り交ぜながら、彼女の成長とりんへの恋心を軸に描いています。

すでに昨年末にカクヨムで投稿を開始していたのですが、現在は更新を一時停止しています。

というのも、私にとっては初めての長編で、おそらく文字数は十万字まで行くだろうと思い、せっかくだからプロットをじっくりと練り、きちんと全文を書き上げてから投稿しようと思い直したからです。

私は今まで二次創作を含めても、長くて4万字くらいの小説しか書いたことがありません(某CPの8万字弱は、実は上下巻で分けて書いていたので実質4万字×2本の感覚です)。

なので、この文字数を、しかもオリジナルで書くのは未知の領域への挑戦です。

今のところ、お話は全体の七割くらいを書いたところで6万2千字になりました。少しずつ終わりも見えてきて、自分の気持ちも着陸態勢に入ってきたので、次の執筆に活かすためにも、ここまで感じたことをまとめておこうと思います。

ここまで書いて感じたこと

少しずつでも進めていく

お話を書き始めたのは昨年12月半ばでした。
この記事を書いている時点でおよそ4か月になります。
ペースとしてはひと月1万5千字、平均して1日500字くらいです。

決して早くはないと思います。仕事の忙しさによってどうしても執筆量は左右されますし、文字数を重ねることだけが重要ではないというのが私のスタンスです。

とはいえ、文字数を重ねるかどうかにかかわらず、自分が書いている作品を毎日少しでも読み直して自分の中にインプットするのが大切だと最近感じています。

日を空けずにコンスタントに作品と向き合っていると、全体の矛盾点にも早く気付けますし、「あのシーンはこうしようかな」「この場面はこんな意味を持たせられるな」といったアイデアを普段から考えやすくなります。

そうやって考えた内容を反映することで、自分が納得する形で作品を仕上げられるようになり、結果的には息の長い執筆活動を走り切るモチベーションにつながるのかな、と感じています。

ちなみに、今月に入ってからさすがにちょっとペースをあげようと思い、毎日の文字数を記録しています。

目標は1500字/日に設定していますが、やっぱり平日は辛いときもあります。私の場合は1000字/日以下の目標設定がちょうどいいかもしれません。今までこういう可視化はしたことがなかったので、ちょっとした発見です。

プロットは更新していく

今回はプロットをそれなりにしっかり作りました。
書き方は完全に自己流かつメモレベルですが、物語全体の流れを俯瞰できるようになっています。これだけで1万字くらいあります。

各シーンごとの特徴的なセリフや流れを記載

「プロットは一度決めたら変えないこと!」という話も聞きますが、私の場合は書きながら更新していったほうが後々楽と感じました。

全体の大まかな流れや物語の根幹にあるテーマはもちろん変えないのですが、たとえば細かいシーンの変更、台詞の追加、ちょっとした寄り道などなど、少し手直ししたくなった時に、まずは思いついてすぐプロットをメモ程度に変えておくと、後から本文に書きこむときに考えを引き出すのがスムーズになります。

これは最初からきっちり考えておけば済む話なので、私の物語を考える力が未熟なせいもあるかもしれません。とはいえ、プロットをガチガチに固めるまで書かないというのも性に合わない気がします。このあたりは次の長編を書くときにも試行錯誤してみたいところです。

モチベーションは「完成させること」

途中でWEB投稿せずに書こうと決めた時、正直モチベーションを一番懸念していました。

もちろんお話を書くこと自体が好きですが、やはり「誰かに読んでもらえる」「楽しみにしてくれている人がいる」ということは少なからずお話を書くモチベーションになります。それが無い状態で長編を書き切ることなんてできるのだろうか……という不安がありました。

結論から言うと、何とかなりそうです。
というのも、これくらいの文字数になってくると「これだけ丁寧に時間をかけたのだから、絶対完成させるぞ!」という気持ちが生まれてきます。

私の場合は、やはり心の底で「誰かに読んでもらいたい」という気持ちより「自分はこんな物語を描きたい」という気持ちのほうが強く、そのおかげか書き終わること自体がモチベーションになり始めています。

これは最初に述べた「書き続けること」が前提にあるかもしれません。
2月頃は仕事が忙しくて間が空いてしまいましたが、そうすると作品自体から自分の心が離れてしまうので、ますますモチベーション低下につながるような感覚がありました。

書きたいものを書いて、最後まで書き切る。
これは創作活動のモチベーションの根底に流れる、大切にすべきものなのかもしれません。

着地させる寂しさ

そして、お話の終わりが見えてくると、ちょっと寂しさを感じます。

今回のお話は、まだまだ二人の物語を広げる余地が今後もあるのですが、とはいえこの長編はひとつのお話として完結させる必要があります。

もう少し続きを見ていたいような、でも綺麗に終わらせないといけない、そんな葛藤があります。

これは裏を返せば、ちゃんと自分の作品と向き合ってきた証拠なのかもしれませんね。

今後の活動予定

さて、このペースで執筆を進めて5月中には初稿を完成させ、7月には最終稿に持って行きたいです。

その後ウェブ連載を開始しようと思ってはいますが、合わせて全編を本にして、9月8日に開催される文学フリマ大阪12で販売するつもりです。

前回の短編集と同じく、架空ストアさんで委託通販もおこなう予定ですので、よければフォローしておいていただけると嬉しいです。

その後の活動ですが、手元の作品が短編集と合わせて2種類に増えますので、引き続き執筆と本作りは続けながらも、少しずつイベントに顔を出していきたいなと思っています。

来年の文学フリマ京都、また久しぶりに東京方面のイベントにも出たくもじのイチへの出店を検討しています。あとはうまくタイミングがあえば文学フリマ福岡あたりにも行けたらいいなー、という感じです。

普段はtwitterやmastodon、blueskyにてひとりごとを垂れ流しています。twitterは趣味の話多め、blueskyは小説執筆のお話が気持ち多めです。
詳しくはホームページをご覧ください。

最後までお読みくださってありがとうございました。
急に暑くなったり寒くなったりと気温差が大きい時期ですが、皆さまどうか健康第一で、休み休みお過ごしください。

おやすみなさい。

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