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記録と記憶

お久しぶりです。ななゆきです。
普段はイラストを描いたり文章を書いたりしています。

noteにしばらく投稿しないうちに年末になってしまいました。
というわけで、去年と同じく創作TALKさんの企画に参加しつつ、2023年の創作活動を振り返っていきたいと思います。

今年のオプションテーマは「記録と記憶」。
来年の自分へ向けて、今年の記憶をここに記録します。

● 転換点

ひとことで言うと、今年は私の創作活動のターニングポイントになったと思います。具体的には、お絵描きから文章を書くことへ軸足を変えよう、と思ったのが今年の総括です。

もともと、私は二次創作の小説執筆から創作活動を始め、途中でお絵描きにも手を出し始めました。最近までは小説30%、お絵描き70%くらいの比率で活動していました。

一月頃に描いたシンデレラガールズの肇ちゃん

今年に入ってからもお絵かきは続けていましたが、下半期、とくに九月頃から目に見えて絵を描く量が減りました。

これはお絵描きが嫌いになった、というわけではなく、今年の活動を通してこんな気持ちが生まれたからです。

二次創作ではなく自分のオリジナルの作品を作りたい!
そして、文章が書きたい!

・オリジナルへの憧れ

前提として、私は百合好きです。女の子同士がイチャイチャしたり時には苦悩しながら幸せになるお話が好きです。

前々から、そんな自分の好きな雰囲気でオリジナル作品を作りたいという気持ちをずっと抱えていました。とくに、去年末に白い砂のアクアトープの二次創作本を出した時に、

「何かのコンテンツのキャラクターを借りるのではなく、自分の好きな人物や好きなシチュエーションでもっと自由に書きたい……」

と強く感じたのです。

つまり、何かのコンテンツに対して(もともとの原作には無かったような)恋愛モノを書くときに感じる違和感が自分の中で大きくなっていたのです。

五月にアイドルマスターミリオンライブオンリーのISFに参加した際も、私の好きな七尾百合子×北沢志保のカップリング(ゆりしほ)本を作りましたが、これも恋愛ではなくアイドルとしての二人の日常をメインテーマとしていました。

要するに、二次創作で自分の創作を続けることに、ある意味、限界を感じ始めていたのです。

・ゆりすきーとの出会い

そんな中、五月頃にmisskeyサーバのひとつであるゆりすきーに参加しました。

それまでもfediverseでは自分のmastodonサーバを建てて活動していたのですが、ちょうどmisskeyも気になるなーと思っていた中で、百合好きな人が集まるサーバができた!とのことで、とりあえず参加してみよう!とユーザ登録しました。

それから少しずつアクティブユーザも増え、せっかくなので自分が考えた百合ネタをちょこちょことノートしようと思いました。これが七月頃だったと思います。

その結果、私のノートに対して私が想像していたよりも多くの反応をいただけました。

というか、反応の数が重要なのではなく、「オリジナルでも読んでもらえるんだ!」という実感が私にとって大きな発見でした。

誤解を恐れずに言うと、二次創作は自分の文章力や世界観よりも、むしろキャラクターやカップリングの人気から反応してもらえることが多いです。(もちろん二次創作でも非常に創作スキルが高い方もいらっしゃいます)

一方で、オリジナルは何も手掛かりがありません。
キャラクターも、世界観も、当然こちらが描かないと誰も知らない。そもそも私のことも、私の作風のことも誰も知らない。

そんな中で、リアクションをいただけるというのは数に関係なく非常にありがたく、私の背中を強く押してくれるものでした。半分は勝手な思い込みですが「オリジナルも書いていいんだ!」と、自分のためのひとつの居場所ができたような気持ちでした。

また、fediverse経由で相互フォローになってくださり、定期的に作品を見て感想をいただける方とのつながりもできました。

ゆりすきーは残念ながら今年末でサービス終了してしまいますが、ここは私にとって大きな意味を持つ場所となりました。

・文学フリマとの出会い

もうひとつの大きな出会いは、文学フリマです。

ご存じの方も多いと思いますが、文学フリマは自主製作した「文学」と呼べるものを展示・販売するイベントです。

今年の9月10日、文学フリマ大阪に初めて足を運びました。

とにかく驚きの連続。

まず、規模が大きい。OMMビルの大きなホールに約800のブースが並び、端から端までじっくり見ていくと一時間以上かかりました。

そして、表現の幅が広い。
小説はもちろん、絵本であったり、写真と詩や文章を丁寧に織り交ぜた冊子であったり、「こんな表現もあるんだ!」と感じる作品に多く出会いました。

文学フリマは西日本での開催も多いため、西日本在住の私にとっては費用面での参加ハードルが低く、何より文章に対してこうやって受け止める世界が広がっているなら、そこに足を踏み入れてみるのも面白そうと感じました。

そんな出会いと経験があって、あらためて「文章を書く」という行動を中心に自分の創作活動を方向転換しようと決意したのが今年の総括です。

● 2024年に向けて

では、来年は何をしましょうか。
ちなみに去年はこんなことを書いていました。

これをあらためて見返すと、お絵描きを中心に話をしていて「全然違うことやってるじゃん!」となったので、来年こそは今年の自分を裏切らないように……という思いを込めて書きます。

①長編小説を書く

一番大きな目標です。
具体的な文字数としては10万字。多くのWeb小説コンテストで「長編」として分類されるのがこのラインなためです。

ただ、数字はあまり重要ではありません。
今まで私はそんなに長いお話を書いた経験がなく、自分への挑戦として、頭の中の物語を一編の小説としてまとめることにチャレンジしたいという気持ちです。

普段は働きながら創作をしているので、あまりペースをあげることはできません。
まずは今書いている途中の幼馴染百合「生まれる前から、私たちは」を半年で完結させ、残り半年でSFモノを書きたいなーと考えています。

これらの長編は本にして文学フリマなどで販売したいと思います。
コンテストも挑戦してみたいですが、これは2025年の目標かな……。

②文章を書くことを習慣にする

実は私は感想文とか、自分の感情や考えを言葉にするのがとても苦手です。好きな映画や小説、あるいはコンテンツに触れて感動した時でも「よかった……」としか言えません。誰かに自分の好きなものを説明するのもへたくそです。

そうやって自分の考えや気持ちを言葉にすることを怠ってきたせいか、小説を書く時の表現やボキャブラリーが年々貧相になってきているような気がします。

それに、自分の気持ちを言葉にできないというのは意外とストレスになります。言いたいことがうまく言葉にできない。伝えられない。それで自分の内心にどんどん引きこもってしまう。これは悪循環だと感じます。

今年はすっかりサボってしまったnoteですが、来年はちょっとしたこと(日記や感想文)でも「自分の考えや思いを丁寧に言葉にする」ということを心掛けて、そのアウトプットを投稿していければと思います。

③自分が好きな小説や文章を見つける

これも②に関連しますが、自分が好きな書き方とか、単語の選び方が今はすべて我流なので、いろいろな作品に触れながら言葉の表現の幅も広げていきたいという気持ちです。

そして、②で書いたように、その作品の何が好きなのか、どこが、どうして好きなのか、言葉を使って向き合えるようになれればと思います。

● さいごに

というわけで、来年はもっとお絵描きを減らして、文章を書くことに時間を割く予定です。落書きくらいはするかもしれませんが、一枚絵のイラストを仕上げる!ということは劇的に減ると思います。
(お絵描き好きとしてつながってくださった方はごめんなさい)

また、文章も長編を書く以上、手元できちんと完成させてお届けできる見込みが立ってから投稿しようと考えています。中途半端なところで投稿し始めると途中で挫折したり書き換えたりするのが大変なので……。

なので、いわゆる「作品の投稿」自体がそもそも減っていく可能性が高いです。

それでも、ここでの投稿やX、mastodonなど各SNSでの発信は気ままに続けていければと思いますので、引き続き温かく見守ってくださったり、ゆるりと交流していただけると嬉しいです。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまもよい年をお迎えください。

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