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苦難の年、2022年を振り返ろうの会

はじめましての方ははじめまして。七雪凛音(ななゆき りんね)と申します。アイドルマスターなどの二次創作を中心に、気ままに描いたり書いたりしている人間です。

馴染みの方はこんにちは。今年も一年お疲れ様でした。

twitterで、一年間の創作活動と来年の抱負をまとめてシェアする「創作TALK」という企画がありまして、せっかくなのでこちらに参加させて頂きつつ、今年の活動を振り返っていこうと思います。

端的に言うと、今年は創作活動としては非常に苦難を重ねた年でした。
ただ、振り返ってみると、遠回りをしながらも全体的に良い方向転換ができた年ではないかなとも思います。

今、創作に悩んでいる方や同じような気持ちを抱えている方にとって、少しでも役に立つような内容があれば幸いです。

1月 - 挫折

初っ端から心が折れていました。
新年イラストを描こう!と意気揚々と描き始めたものの、あまりにも首~頭を描くのが苦手すぎて、違和感を修正しきれずに完全に挫折しました。

うちの子のきりんちゃんは寒がりです

同じころに描こうとした二人構成のイラストも無事(?)失敗。

あわよくばアイコンにしたかった
アイドルマスターミリオンライブの七尾百合子と
シンデレラガールズの渋谷凛

実はこれまでにこうやって斜めに向いている構図や素体(とくに首と頭まわり)を描いたことをほとんどしたことがなく、描いた経験が無いものが描けないのは当然なんです。
けれども、当時は描きたいものが急に描けなくなってしまったような感覚に陥り、「どうして描けないの!?」と混乱した記憶があります。

2月 - 再始動

そんなことがあってお絵描きのモチベーションが激減し、いっそ開き直って「きっちり描くのをやめよう、好き勝手やってやろう」と半ば自暴自棄になりました。

きっちり線を引かなくても、適当に塗ってもいいじゃない。
少女☆歌劇レヴュースタァライトの露崎まひるちゃん

この頃は声優さんの写真の模写などをしていたのであまり掲載できるイラストが無いのですが、とにかく「見たまま、感じたまま、でも違和感があるところは直しながら、でも好き勝手に描く」ことを心がけました。

結果的に、この描き方は自分にとって大きな転機になりました。

好き勝手描いてできあがったイラストは、多少下手でも自分なりに満足がいくもので、「なんだ、案外描けるじゃん」と自信を取り戻すことに繋がったのです。

また、それまで学んできたデジタルイラストの描き方(レイヤ分けとか影の付け方とか、とにかく全部)から一度完全に離脱することで、自分で自分に課していた足かせを外すことができたように感じます。

私が心のなかで勝手に代表作にしているきりんちゃんのイラストも、この頃に描いたものです。

自分を励ますためのイラスト
うちの子のきりんちゃん

3月 - 新しい描き方の模索

モチベーションを取り戻したところで、次の課題は絵柄を安定させることでした。これは、自分の描き方の再構築ともいえます。

この頃のお話は、2月頃に投稿した以下の記事が詳しいです。

当時は線画もやめてやれ!!!と思い切っていたので(極端)、レイヤ一1枚でラフから線を出す方法をとっています。

また、色塗りについても再考していますが、これは正直今年あまり克服できなかった課題だと感じているため、来年に持ち越します。

水彩ペンで塗ろうとしてよくわからなくなった図
アイドルマスターミリオンライブの七尾百合子

4月~7月 - 課題の発見と克服

正直に言うと、この頃はプライベートや仕事関係で大きな出来事が立て込んでたこともあり、枚数を描くことができませんでした。

ただ、できるだけ一枚一枚に時間を掛けて、違和感を感じる点やわからない点といった課題はできるだけ潰しながら描いていました。

今年一番可愛く描けたと思っています
少女☆歌劇レヴュースタァライトの露崎まひるちゃん

また、7月頃にCLASS101の受講を始めました。

CLASS101は韓国発のクリエイター向けオンラインレッスンサービスで、デジタル・アナログイラストの他に、ハンドクラフトや音楽、お菓子作りまで幅広いレッスンが提供されているのが特徴です。

実は2021年から存在は知っており登録はしていたのですが、当初はレッスン数があまり多くなく、とくに活用しないままでした。

この時期に改めて勉強しなおしたいな~と見ていたところ、デジタルイラスト関連のレッスンがかなり充実してきていたので、試しに以下の講座を受講しました。

もちろん、自分とこのクリエイターさんとは画風が違いますので全てを100%参考にできるだけではありません。

それでも、首や頭まわりの描き方、髪の毛の描き方や顔のパーツのバランスの取り方といった手法や、全体的な雰囲気の考え方(とくに「可愛い」と感じることの定義やイラストへの落とし込み)あたりは非常に参考になりました。

こういったレッスン動画も、自分の描き方に活用するにはどうするか、自分なりに考えながら落とし込んでいけると非常に役立つと感じます。

8月~10月 - 同人活動への復帰

この頃からプライベートも落ち着いてきたので、同人誌即売会への参加を再開しました。まずは10月16日のシャニマスオンリーSSF05、そして冬コミと申込みを進めました。

本当は千雪さんのイラスト本を出したかったのですが、遅筆故に枚数がまったく出せず……仕方なくポストカードにしました。

けっこう頑張った
アイドルマスターシャイニーカラーズの桑山千雪さん

さすがにこのレベルではほとんど枚数は出ませんでしたが、それでも仲の良いフォロワーさんや、通りすがりの人にも「可愛い!」と手に取ってもらえてとても嬉しかったです。

また、冬コミは本業(?)の物書きとしてお話を書き、二次創作ではありますが本文も表紙も自作の本を作りました。一昨年に引き続き、表紙も中身も自分でかいた本は2冊目になります。

11月~12月 - 作業行程の安定化

このような過程を経て、ようやく「とりあえずこうすれば大きくコケることはない」というお絵かきの行程を導き出しました。詳細はまた別記事でメイキングを上げていこうと思っていますが、おおむね以下のような流れで描いています。

  1. 素体の大ラフを描く。おおまかなポーズや見せたい構図を意識しながら

  2. 素体のラフを描く。人体のバランスや腕と足の位置に注意

  3. 服や髪を含むキャラの大ラフを描く。表情もこの段階で決めておく

  4. 服や髪を含むキャラのラフを描く。この時点でほぼ見た目は決定する

  5. 線画を描く

  6. 色を塗る

ただし、6の色塗りはまだ自分が納得できる方法を見つけられていません。これは来年の課題です。

描き納め
アイドルマスターミリオンライブの七尾百合子と北沢志保

来年の抱負

①納得できる塗り方を見つける

最優先課題です。ラフ~線画はかなり安定して自分の納得できるものを出力できるようになったものの、色塗りに関してはまだまだわからないことが多いと実感しています。

私の場合、おそらく一般的なデジタルイラストの塗り方が苦手(というか嫌)で、かといって透明水彩のような塗りがしたいわけでもなく、塗りに対して自分がどういった雰囲気を思い描いているのか? が鍵になってくると思います。

もともと私はアナログで描くのが好きで、色塗りは色鉛筆を好んでいました。なので、物は試しに、ラフまでデジタルで出力して、トレス台を使ってトレースした後、線画と色塗りは色鉛筆でやってみたり、いろいろ試してみるつもりです。

②インプットの質と量の向上

前述のclass101ですが、最近定額見放題サービスが始まりました。
月額1,950円で、たとえばPalmieの月額6,860円に比べるとかなりお得です。

Palmieは動画視聴に自分が割ける時間に対して割高に感じてしまいやめていたのですが、これくらいの金額なら……と思えるレベルです。

また、クリエイターさんがそれぞれ独自の手法やアドバイスを提供しているので、自分の好みのクリエイターさんの動画を見るだけでも非常に勉強になります(ただし、基本的な部分は他の方と内容が被ったりすることもあるのが欠点です)。

①の塗り方を見つけるのにも、こういったインプットを増やすことが重要になってくるはずなので、こういったレッスンや他の方のイラストからのインプットを増やしていきたい次第です。

③アウトプットの記録を残す

イラストを描く中でいろいろ反省したり調べて理解した点があるのですが、それを記録に残しておかないと「これ前も同じことで悩んだよな……」とデジャヴに陥ることに気付きました。

また、それぞれのアウトプットで得られたことを糧として積み上げていかないと、今年の初めのように「なんで描けないの!?」という現象に再び陥った時に、全て1からやり直しになってしまいます。

せっかくなので、これは④とも合わせて、ここのnoteにメイキングを投稿したり、wipの段階で気付いた点はこまめにtumblrに投稿することを心がけます。

④活動範囲の移行と拡大

これは前回の記事で書いたとおりです。

今まで主に使用していたのはtwitterとpixivでしたが、情報発信の場とより多くの作品に触れる機会を増やし、かつ、できるだけtwitterとpixivへの依存状態から抜け出すために、noteやtumblrの活用を進めます。

⑤イラスト一枚にかける時間の短縮

これは優先順位としては低めです。あまりにも遅筆すぎて枚数が少ないので、もう少し増やしたいな……という気持ち。

ただ、描く行程の中で絶対に削っちゃいけないポイントも当然あるので、自分がどこで無駄な時間を割いているのか、どこは時間をかけなきゃいけないのか、見極めながら描いていきたいです。

とくに①で納得のできる塗り方が見つかれば、よりクオリティの高い(そして自分にとって満足度の高い)イラストを早く描けるようになる……はず。

さいごに

twitterでお借りした、今年の振り返りテンプレートにて締めさせて頂きます。

7月はまじで何も描いてなかったんだわ

よろしければ、各種SNSふぉろーして頂けると嬉しいです。
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作品展示 - Nanayuki Coffee
進捗&雑記 - Backrooms of Nanayuki Coffee
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来年もよろしくお願い申し上げます。


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