昔みた海外の映画&ドラマ 〜アリーmyラブ〜【後編】
振り返ってみれば、昔から法廷ものの映画が好きだった。
中でも20代の頃に一番好きだったのは、トムクルーズの「アフューグッドメン」。
少々難しい内容だったが、映画のラストでトムクルーズがジャックニコルソン演じる傲慢で憎たらしい大佐に自白させるシーンは、何度見てもスカッとする。
さて、この「アリーmyラブ」では当然裁判のシーンが登場する。
アメリカは陪審員制度なので、検察も弁護人も最後の弁論は陪審員に向かって語りかける。私は自分が陪審員だったらと考えながら見ているのだが、最後の判決は私の考えとは異なる場合も多々ある。それは日本とアメリカとの文化や宗教などの違いも影響しているように感じる。特に個人の権利や自由に対してはより尊重されているように思う。
という訳で弁護士であるアリーはとにかく弁が立つ。
息継ぎせずに長いセリフを一気にまくし立てるシーンが何度も登場する。よく噛まずに言えるなぁと感心するくらい。プライベートな場面でも、職業病からかつい相手を追い詰めるような論調になりがちだ。
27歳のアリーはバリバリと仕事に勤しんでいるが、結婚や妊娠、老後についても焦りがあり、そういうところは国が違っても同じだなんだなと思った。
未練のある元恋人とその妻がいる職場で働くことになり、仕事や恋に振り回されるアリーはせっかちで常にイライラ。感情も乱気流で、心配事や悩みがあると人の話を上の空で聞くこともしばしば。そしてよく転ぶ。
放映されていた当時の時代背景もあるのかも知れないが、今改めてこのドラマを見てみるとアリーのこの情緒不安定さにこっちまで疲れてしまった。
とはいえ、そんなアリーの脇を固める登場人物たちが皆個性的で見てきて飽きない。
元恋人で既婚者のビリーは相変わらず優しいし、ビリーの妻ジョージアはブロンドの美人だがさばさばした性格が気持ちいい、事務所のオーナーのリチャードとジョンはへんな癖を持つ変人だが憎めないし、女性秘書のエレインは地獄耳で職場のゴシップに目がなく、一緒に住んでいるルームメイトのレネはいつも明るくユーモア好きで、落ち込むアリーをいつも励ましてくれる。
もうすぐシーズン1を見終わってしまうので、続きを入手せねば。とにかく、コロナ禍のおうち時間に見るにはちょうどいい内容なのだ。
そうそう、アリーを演じているキャリスタフロックハートは、ハリソンフォードの現在の奥さんでしたね。
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