Love letter

あれは、

底なしの海のような、深く、暗く、溺れてしまいそうな愛だった

繊細なガラス細工のような、美しく、尖った、いまにも壊れそうな愛だった

砕け散る荒波のような、強く、激しく、圧倒されるほどの愛だった

棘をもつ薔薇のような、痛く、凛々しく、寂しげな愛だった

どれもすべて愛しかったけれど、
それらは時に私の心を音もなく、刺して、刺して、刺していき、
そこから安らぎが漏れでるたびに、
虚無と孤独が訪れた

ほんとうは、すみわたる青空のような、こうばしい太陽のような、やさしさに、つつまれたくて

あなたの愛を感じたとき、わたしは泣いてしまったんだ
わたしの心はずっと、あなたを探していたんだと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?