ヒグマ🐻共存

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　天気は良かった、西に傾き出した太陽を背に、夕方４時頃来なさい・・と言うので訪ねて行ったが、畑にいない、もう一つの畑にもいない、１０分程アッチの畑コッチの畑、・・帰ろうか〜。
　思い出したわ、ラジオ　📻　何時もラジオを聞きながら色んな事している８０歳位のお友達・・女子。
　音を探し当て建物の中に進み、こんにちわー叫んだ。
　煙草をくわえて片目が煙いのだろう、つぶっている、建物の中に掘られたムロ（物を貯蓄する所）から泥でこすけた顔が出てきた。　
　こ・　言葉を失った、もぐら叩きしたくなる。
　豪快に笑い　「今忙しいから玄関の前に置いているからね、持って行って」　
　一言二言、言葉を交わして・・・帰って来た。

　　話しは急に変わる。
　
　新規就農者（酪農を営みたい人）が来て一年位経った頃だったと思う、放牧している牛の間を熊が歩いている～、と、血相を変えて隣の家に駆け込んで来た。 
　どの様な会話なのかはその場にいあわせていないのでわからないが、兎に角騒がない様に、あの熊は此処を縄張りにしている熊だから危険はないから、と言い、もしあの熊が姿を消したなら違う熊が来て、牛、皆殺されるぞ、脅しておいたから大丈夫、と言う事を笑いながら話していた。

　悪さはする、秋になると牛に食べさせるデントコーンが食べられているが、地元の人達は「又、食われていたわ～　ハハハハッー」と笑っている。
　この地域はその熊がいるお陰で安全に牛を放牧している。

　違う地域では、毎年熊に牛が襲われた、とのニュースが聞こえて来るのも確かにある。
　一概に言い切れないが、家畜を襲う熊が出来るのは人間のせいでもある。
　鹿、駆除等で山に猟師さんが入り鹿を撃つ、後かたずけをしないでそのまま放置して行く人達がいる。
　山に実りがなければ熊はお腹を空かせてウロウロ、そんな所にご馳走があると食べてしまう、肉の美味しさを知ってしまう。
　そして逃げない牛達を襲ってしまう。
 　北海道は開拓されて見晴らしの良い牧草地帯が広がっている、当然熊は狭い山々に後退させられて、食べ物が少ない所で暮らしている、鹿が牧草を食べていても騒がれず、熊が歩けば騒がれてしまっている。
　臆病なヒグマの怖い所は、出会いがしらと子供連れ、肉の味を知っている、春先、冬眠から覚めてお腹を空かせているヒグマに限られる。
　
　笑い話しもある、山奥に蕗採り、写メ、帰って来て写メチェック、１０㍍程離れた蕗の葉の間にヒグマの顔が映っていた。
　帰宅してゾッとした話しを結構聞く、上手に共存していく為には心無い方達のモラルが必要となり、むやみに餌など与える行為などは禁じ手である。　
　

　　

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