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文明の哀しさ


 鳥達は夜が明けると活動開始、4時、車の走る音は聞こえない、静まりかえった空気の中、街頭や橋のいたる所でオオミズアオの羽が散乱している。
 羽から羽迄は10センチ程、美しい蛾、完全なオオミズアオは中々見つけられない。
 目立ち過ぎる大きさと色彩は鳥達の標的になって、私は此処にいますよとアピールしている様なもので、飛び方もスローモーション、幾ら葉っぱの裏に身を潜めようとも見えてしまう。
 この季節は可愛い、目の良い鳥達が憎らしくて仕方がない。
 鳥達のせいでもない、夜に飛び交う虫達は月の明かりで飛ぶと聞いた事がある。
 文明がもたらしてくれたとても便利な明かりは、私達の生活には欠かせない、2018年9月に全道がブラックアウトになった。
 電気が無い、明かりが無い不便さを身を持って実感してしまった。
 9月はまだ温かくストーブが無くても大丈夫だった、もし冬のブラックアウトなら大変だっただろうと思ってしまう。
 医療機関、搾乳、多くの人達が困り、多くの動物が病気になったり命の危険があった。
 オール電化住宅に住んでいる人達、料理を作る事が出来ない、コンビニも殆ど閉められ、冷蔵庫、冷凍庫の物は全部廃棄、私が働いていた会社でも、半日程で冷蔵庫は暖かくなり、商品は数十万円以上の廃棄処分となってしまった。

 電気依存の生活。
 
 そんな人間社会は夜になると、きらめく光りが夜空を照らし、その光りに夜の虫達が集まり、夜明けには鳥達の食べ物となってしまう。
 そんな中にオオミズアオ、毎朝無数の千切れた羽を見ては、どうか生き延びて〜と、願うばかりの季節は、異常気象、ピカピカお天気😱暑い、突然ピカ一ッ ゴロゴログワワン😱耳の側に聞こえて亀の様に頭を引っ込めて、キャーキャーイヤー怖いー、ズザザザーとスコール、一瞬でアスファルトは川の様になってしまう。
 オオミズアオよ~人工の明かりなのよ~
🕳️〆が出て来なかったわ。
 
 

 

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