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一休さ〜ん

 553文字

 風が強い次の日は、いたる所で通せんぼ。
 自然が沢山あって空気も美味しくて、緑は目を良くするらしい。
 近くを見て遠くを見る、それを毎日続けると近視も老眼も改善すると言う。
 忘れた頃に思い出して目の運動、忘れた頃では改善される筈もなく、遠視が進む、決して老眼とは言いたくない卑屈さ、見える振りをする。
 都会で生活していた色弱のお人が、緑の多いお家にお引越しした、一年後色弱が治ったと喜んでいた。
 赤と緑が分からないと言っていたけど、その世界はどんな風景なのだろうか ?? そう考えると、犬の世界、猫の、トンボの ? 複眼ではこの様に見えると、いつかテレビの中で話している人がいた。
 そんな中からSF映画や物語が出来るわ、と少し妄想の世界へ寄り道しながら、むむむっ 通せんぼされている、妄想は遮断、車を降りて写メにいそしみ、ツタを引っ張るとバラバラ水滴が落ちてくる、幼虫も落ちて来るかもしれない恐怖、取り敢えず車は通れるからそのままに、木の方は水を吸い重いが避けれた、風の強い次の朝は、今度から枝を切るナタと、ノコギリ持参で走る事にした方が良いという結論を導き出した。
 通せんぼ、橋を渡るなと言われた一休さん、確か道の端を渡ったと言う頓知が思い出された、小雨降る朝の風景は新緑鮮やかに、目に麗しい。
 
 

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