こぶし🤜咲く

　339文字

　　雨の花びら無限∞に散り落ちて来る。
　こぶしが咲いている、桜が咲く前に必ず間違いなく咲いてくれる、この瞬間を待ちわび雪で大地が覆われ、寒さとマイナス気温に耐えて、耐えて、耐える事に慣れたと言い聞かせ　(笑)　冬に耐えるトシマの女子。

この花はとても香りが良い、山歩きをすると何処からか香りがして来る、嗚呼、近くにこぶしの木があるんだわ、と思う。
　だが、殺風景な木の枝に白い花びら、この花びらが咲く寸前が一番美しい、花びらが開くとアッカンベーをしている様に見えてしまう。
　散り際等はものの見事にだらしない花びらになり、身体をねじりポトン。

「やってられっかよ」

「嗚呼　疲れたぜ」

　肉厚な花びらから、こんな声が聞こえて来る気がする。それでもやっぱり咲いてくれると嬉しい。

　

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