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クリニックブランディング-お金と時間をかける順番-

以前にクリニック内部における0円ブランディングの内容を書きましたが、今回はロゴやサイトなど外注する部分のブランディングについてお話しします。
ブランディングの細部は端折りまして、ここでは大まかに「ロゴ」「サイト」についての内容になります。

まずクリニックロゴについてですが、これが1番お金と時間を掛けて制作しなくてはならない最重要項目になります。
(クリニックキャラクターも同様です)
サイトに関しては正直、後から如何様にもなるので下記で解説します。

ロゴはクリニックの「核」となるもので敷地内で使用されるのはもちろんですが、診察券、封筒、名刺など多岐に渡り「相手の手元に残るもの」です。
サイトはアクセスしない限り人目に触れることはありませんが、ロゴは印刷物になると発行数も多くなるため当然人目に触れる機会も多くなり、1番しっかり作り込まなくてはいけない部分になります。
こちらのリンクを貼っておきます。
素人デザイナーに依頼することの危険性
https://note.com/7even/n/n508bb2f3b939

私がロゴやキャラクターを担当する際は、そのクリニックの未来を背負わせてもらっていると思い、死ぬ気で取り組みます。
何日も寝ずに考えることも珍しくありません。
ロゴやキャラクターはクリニックの核であり顔ですから、それだけ重要になってきます。
クリニック内部で働く職員にとっても、このクリニックで働いているという自覚を促す役割も持っています。

次にサイトに関してですが、これはロゴやキャラクターも含めて、より外部的な周知に関するブランディングになります。

最近は無料でサイトを制作できるツールもたくさん出てきていますから、サイト制作で10万円以上の見積を出された場合は疑ってもいいと個人的に思います。
(よほど難しい仕組みを組み込まない限り)
怪しいコンサルはWeb時代の今はサイトに投資するよう「高額なプラン」や「月額制」を提案してきますが、本来サイトはこんなに高額になる要素がない制作物なんです。
サイトの仕組みとしては1ページ目をひたすらコピペしてページ数を増やしていくものなので、サイト制作は紙媒体の広告物に比べて手間が格段とラクになります。
ページ数が増えることで使用する画像の枚数が増える場合は金額もそれなりになるかもしれませんが、紙媒体よりも安価に制作できるのが普通です。
サイトの整備に30万コース、80万コースなどを提案しているコンサルやデザイン事務所もありますが、このようにサイトの仕組みを知っていればこんな金額になることはないと気がつくことができます。
(月々のサーバーレンタル料も2000円あれば大体大丈夫です)

自身のクリニックのサイトを制作する際、他院のサイトもたくさん見て参考にされていると思いますが、その時にあることに気づきませんでしょうか。
どこも同じサイトの作りだということです。
サイト制作側としては1つのテンプレートさえ作ってしまえば、あとはどこのクリニックを手掛けたとしても画像や文言を入れ替えるだけで済むため、このように同じサイトのクリニックが増えていくのです。

この際、診療項目や診療カレンダーなど他院と内容が被るのは必要項目として仕方がないことですが、サイトの構成要素まで他院を真似る必要はありません。
例えばですが首都圏の場合は、電車を降りたら駅前のビルの中に内科だけでも5軒入っているなど普通にあります。
そのような立地のクリニックは、実はそれに合わせた作りのサイトになっています。
一方、地方でクリニックを開業する際はこのようなサイトの作りを真似ても意味がありません。
こうしたカラクリに気づき、自院にとって本当に必要な要素を見極めてからサイト制作を依頼されることをおすすめします。

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