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【編みlog】初めてのミニマフラーと

Not that easy for me.
Took a lot of time.
And learnt to have more patience.

But somehow I find
I was really enjoying making this!

とりあえず拙いながらも
記念すべき最初のマフラーが
完成できました。

我が家のうざい犬さまの
今冬の装いとして献上いたしました。
(ねえ、君の首はいったいどこなの……?)

結構な期間はかかりましたが、
実際の作業時間はそこまで
かかっていない印象です。
特に後半は加速したので
序盤だと同じくらいの段数を1/3の時間で
編めるようになっていきました。

やっぱり物事は始めるときが
一番大変ですね。

形は見えないから何もしていないという
雰囲気にはなりますが、
アイディアの脳内シミュレーションと
試行錯誤が一番時間がかかるし
かけるべきです。

後半になると終わりも見えてきて
新しく決めることもなくなって
繰り返しに慣れてきたのもあり、
一気に加速していきますから
進捗ありそうな感じはありますが、

進捗というものは
常に安定した値で
直線に伸びるものではありませんよね。

今回の編みマフラーから
学んだこととして、
以下のようになります。

物事を始めるときは
最も壁が高いとして、
そこを乗り越えて長く続けるポイントは
なんだろうと考えたときに

理想形から得た憧れが
初期衝動として強く作動して
モチベーションとして機能することや、

つらくなったら
上手く気を逸らして他のことや
生活に勤しんで、
辛さが薄れてきて
取り組む意欲が自然回復したら戻る
というサイクルが機能することを

よく見聞きします。

もちろん人それぞれです。
私に似た類型の人も一定数いると想定して
自分の場合を振り返ってみます。

私の場合、結局物事に取り組む最初期で
耐久性の高いモチベーションとして
機能するファクターは

それを行うこと自体が
報酬になっていること
です。

その他(憧れや外的報酬、気分転換など)は
あまり根本的に機能しませんでした。
挫折や困難があると、
どうしてもそれらは
嘘だと分かりきった誤魔化しに
感じてしまいます。

もちろん頭ではそうは
感じてほしくないので
内面バトルが始まるのですが、
それはそれで消耗するので
ただでさえ気力が要ることに
宛てがうリソースが目減りしていきます。

この「すること自体が報酬」は
決して目新しいことではなく
いわば「内発的報酬」や
「目的のためだけの手段化からの脱却」
「好きこそがものの上手あれ」など
の考え方に通ずると思います。

ややこしいなと思うのは
「その人にとって報酬になっているかどうか」
が当人にとって自明かどうかは、
個人差が極めてあることです。

無○良品の利用頻度の
個人差くらいにあります。

好きなこと、熱中することは総じて
アウトプットや評価など関係なしに
そのことの最基本の仕組みや本質に
触れるだけで、そこに自分を投げ込むだけで
充足してしまう特徴を持ちます。

ある種自己完結性がそこにあります。
同時に、そのことの本質に直接触れる感性が
持てているからこそ自己完結性に至るわけで、
享受する自分の目線もずっとあります。
この享受する自分の目線が
時代性や客観性を得るかどうかは
また別のファクターが関わってきますが、
少なくとも継続に関しては
十二分機能します。

ところが
「何かをすること自体が報酬である」という
実感が伴う経験がない、
またはあったものの否定されデータベースから
引き出せない人は、
自分にとって報酬でない物事、
または報酬として強くない物事に
存在しない報酬を見出そうとして
過剰なエネルギーを注ぎ込む傾向にあります。

過剰にエネルギーを
注ぎ込んでいるわけですから、
それなりに返報されることがあります。
ただし報酬分より遥かに投資分が上回るので、アンバランスでコスパが悪いです。

だんだん疲れてきて、
空虚や報われなさ、怒りなどを
覚えるのでしょう。

「無理なくほんのりと幸せ」
「切迫感のなさ」

「言語化や立派な動機はない。でもやる。
 山があるから登るような感じ」

「それによって
 自身が強化されることはないが、
 しかしそれが自身の一部と感じる」

あたりがキーワードかもしれません。

大雑把で注意力が乏しくごり押ししがちな
私はまったく編み物に向いていませんが、

一目一目を編むときの手の動きや
編み地の触感、
色の織りなす微妙な変化に
サイダーを啜るような、
モグモグうさぎの頭の振動を撫でるような
喜びがダイレクトに伝わってきます。

誰か、何かのためではなく、
大義名分はなく、
自分のためだけれど、
そのことで自分も溶かされるから
自分もない。

こういう時間を「心地よい時間」と
人は呼ぶのでしょう。

人生は心地よい時間を
いかにたくさん編み込んで
時間を溶かすゲームかもしれません。

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