仙台育英・2回戦日立明秀戦・感想

昨日の、仙台育英対日立明秀戦を見た感想を纏めます。
昨日ゲームは完全に負け試合でしたが、7回に相手の疲れに乗じて3点取れたことで何とか勝てた試合でした。

投手陣について
個人的にはスピードガンコンテストに感じました。ベンチ入り5人の投手+野手2人が140kmが出るというのが売りな「豪華投手陣」と言っていますが、一部投手は、制球に悪戦苦闘している様子が見受けられました。制球が定まらぬ140㎞よりも、制球がきちんと定まる135㎞の方がよっぽど打ちにくい投手であることは間違いありません(結局のところ、甲子園で活躍する投手は、超剛腕を除き、或る程度制球力がある選手であり、制球力は事後的に鍛えられるとは言え、或る程度の素地が無いと苦しいと思います)。エースは11番の投手とお見受けしますが、それならば彼を中心とした投手陣を作り上げるべきで、不安定な投手陣の中に混ぜ込むのは危険です。
制球が定まず、安定して計算が出来ない投手が何枚いても、「豪華投手陣」とはいえません。大阪桐蔭は、3人の投手で現時点では回していますが、3人とも制球力があり、或る程度計算できる投手陣となっており、大阪桐蔭の方が「豪華投手陣」に見えます。

攻撃について
攻撃は、何度も書きますが、1点に拘ってほしいというのが僕の本音です。特に初回の先頭打者は相手のエラーも絡み、1死三塁で3番という好機でしたが、チャンスを潰しています。こういう、1死三塁という何の得点圏に行くたびも走者を送りますが、それが点に結びつかない。そういう雑な攻撃面が気に成りました。又、昨日はスクイズにも失敗しましたが、スクイズ失敗で、一塁走者が三塁に迄進塁できない状況は、明らかに走塁に対する意識が低いです。走塁面も鍛えた方がいいでしょう。

守備について
守備については、いつも通りと言ったところでしょうか。概ね大きなミスはなかった気がいたします。猶、他山の石として思ったことですが高校生は名門校とはいえプレーが未熟な選手も多く、甲子園での試合経験もあまりない選手ばかりですので、特に遊撃手の方は無理に一塁に無理に送球する必要性はありません。そのあたりを考えて頂きたく思います(カメラマン関、ベンチに入った場合には、テイクワンベースなので、投げない方が合理的です)。

采配について
昨日の先発投手は18番の投手で2回に1点を取られた段階で、交代させました。あの試合は少なくとも僅差の守り合いのゲームと戦前予想されていた以上、或る程度・信頼し計算できる投手を先発として起用すべきです。彼は、制球に難がありましたよね。幸い、後を継いだ背番号1の選手が何とか逃げ切りましたが、見ていて大変はらはらした展開でした。又、7回の押せ押せの場面で、押し出し四球を含む大量の四球を出すなど、相手投手が制球力を乱している状況で、敢えて重盗する必要性には疑問を覚えました。

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