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ひとり旅日記北欧周辺へ58日目:やっぱりダッシュのシントラ日帰り世界遺産。

2017年2/25シントラ。

いい加減朝食早く準備してもらうの3回目は気が引けたから、今日はおととい買ったカップラーメン食べよう。と思ったのに、朝食会場はちゃんと朝食の準備が整ってた。今日も咳込んでるお兄さんだった。そうだ!おかんが持たしてくれたロッテののど飴。2粒しか出番なかったから、残りは彼にあげよう。お兄さんにメトロと国鉄は簡単に乗り換えられるのかどうか教えてもらいがてら飴を渡した。彼と話してた男性が、「オリエンタルな飴だね!」と言ったから、「あんまおいしくないかもしれないけど、よく効くから試して!」と伝えた。3回も時間外の朝食準備ホントオブリガード。

早目に出たから、昨日調べてもらった時間よりもだいぶ早く駅に着けた。窓口でシントラ行きの金額をSuicaみたいのにチャージしてもらった。2.2ユーロ。帰りはベレン駅に行くからとりあえずは片道のみで。2番線からとのことでちょうど来た電車に乗った。7:47am発。

8:30にシントラ到着。今日こそはリスボンの世界遺産見終えたいから、シントラは13時までに出たい。シントラ駅の窓口のおじさんに尋ねたら、リスボン行きは15分毎にあるとのこと。

中心部への行き方がよくわからず、町で最初に出会ったおばさんに話しかけてみた。説明がよく分からないのに、話したがるタイプだった…。人選間違えた…。礼を述べて強制終了。若い女の子で英語も上手なコに進むべき方向を教えてもらった。よし。やっと行ける。

9時から開く王宮に10分前に着いて1番に並んだ。エルエスコリアール以来の1番?あの日も世界遺産2ヶ所日帰りで周ったよな…。今日もそんな感じ。9時になって3番目に並んでた英語圏の女2名が、「もう1ヶ所のドア開いた!」とそっちから入って真っ先にチケット買い求めたのにア然。アジア人(国は特定しないけど)が同じ事やったら絶対文句言うであろうB&D。マジ気分悪かった。自分の後ろのおばさんは、自分が並んで3分後位に来たから気の毒だった。

王宮の天井。鳥が描かれてた。アズレージョのタイル貼りの部屋で変顔見つけては写真撮りまくった。マドリッドで買った8GSDカードがもうメモリーいっぱいなんスけど。惜しい。明日まで持たなかったか…。庭の水場に面白いのがあった。そこに洗濯しに来た黒人風の女性と白人男性おしゃべりの図。陶器で作られてるのかな?こういう遊び心が宮殿にあるって、好きだな。

インフォメーションも開いた時間だから、次に行きたいレガレイラ宮殿の行き方教えてもらった。ここは世界遺産に含まれてないけど、口コミの写真が面白そうだから行きたくて。インフォメーションから歩いて10分とのことで進んでたら、道が二手に分かれたとこに来た。バスは左折して丘を上ってる。バスの方向か?と、その方向から来たご夫婦に「レガレイラ宮殿は丘を上る方ですか?」と聞いたら、「このまま真っすぐだよ」と教えてくれた。標識がまるで左折の様に書いてあったからさ…。なら、このまま○m先とか書きゃイイのに。

で、レガレイラ宮殿に着くと、そのご夫婦もここに来てスタッフ達とハグしてた。タイミング良く声かけた人がここを知ってる人たちで良かった。

宮殿の地図をもらって見てみると、ヤバッ!ここ広くね?リスボン行き13時台の電車に間に合うのか??最初に入った王宮とのコンビチケットのペーナ宮殿も行かなきゃだし。とりあえず、サッと一周してみよう。写真ポイントあるし。けっこうな深さの螺旋階段、洞窟探検チックな場所や池に石が配置してあって渡れたり、ジャングルっぽい滝があったり、面白い所だった。小さい教会とそんなに大きくないお屋敷。ここは口コミ通り、来て良かった。

最後の世界遺産ペーナ宮殿はとても歩いて行ける所ではないから、5.5ユーロのシントラ周遊バスを利用することにした。そこへやって来たトゥクトゥク野郎。「バスと同じ金額だよ~」と言うから、「往復で?」と聞いたら「片道」と。同じじゃねーじゃん。んだよ、ウソつき。西系夫婦が騙されそうだったから、「片道だけだからやめた方が良いですよ」とエーゴで止めたら、野郎が「営業妨害云々」言ってきたから、「ウソつきのクセに!」と軽く言ってあとはムシした。フザケタ奴だった。奴が去ってすぐにバスが来たから、「これに乗りましょう」と2人に伝えたら感謝された。観光客同士、助け合わないとね。

今日は土曜。山道渋滞…。仇分の山道渋滞思い出して、軽く絶望。今日リスボンの世界遺産2ヶ所行けるのか?自分。12時前に到着。バスは宮殿近くには停まれないからと、山頂の宮殿へは坂道を上ることに。なんの修行だよ?ホント。時間ないのに。ガイドブックによると標高592mだって。しかもこの宮殿、独ノイシュバンシュタイン城のルートヴィッヒ2世さんの従兄弟が建てたらしい。あっちはシンデレラ城のモデルと言われてるし、こっちはカラフルで色んな形の建物が組合わさった原寸大のおもちゃのお城って感じ。こんな世界観のお城があるなんて!普通お城って、単色のイメージなのに。ここはホントに不思議の世界。SDカードの中のイラナイ写真を消しながらの撮影。内部見学もできた。印象的だったのは浴室。この山のてっぺんからイイ景色見ながらの入浴は贅沢。

内部見学の終わりはノイシュバンシュタイン城と同じく台所で終わってた。しかも展示の仕方は打合せしたの?って感じのお菓子の型がガラスケースに飾られてた。さんざん写真撮ったし、眼下に広がる景色も見渡して楽しんだから、バスで駅まで戻ろう。宮殿の門の外にバスがちょうど到着したのが見えた。あれに乗らねば!ノイシュバンシュタイン城、白川郷に続いて下り坂道ダッシュ(苦笑)。

運良く座れた。で、こっから駅はどんくらいかかるの?道幅狭い山道を上り下りで譲り合いながら進んでく。15分毎のどの電車に乗れんだろ?30分乗ってやっと駅。窓口に駆込み、ベレンに行きたいと伝えると、Suicaみたいのにチャージしながら乗り換え方法教えてくれた。次の電車は13:50とのこと。マジか…。予定より1時間遅くリスボン着か…。

電車来るまでに30分ある。この時間で腹を満たしとこうと駅前のカフェへ。キッシュとエッグタルト。自分しかいなかったカフェが、食べ始めたら急に満席のなったし。よく友達から招き猫と言われるけど、今日みたいのはさすがに自分もそう思ったね…。狭いカフェに自分のあとに7人押し寄せたのには。

14:30にリスボン着。ベレンまではメトロに乗って、別の国鉄の路線に乗換え。メトロ駅に窓口はなく、自分でSuicaみたいのにチャージしなきゃだけど、モニターはエーゴ表示にならないしチャージできないし、どうすりゃいいの?と近くにいたカップルに助けを求めた。そしたら、新しいSuicaみたいのにチャージしないとダメなの?少しでも残高が。あったらダメらしい。メトロと国鉄の窓口はチャージOKなのに、機械チャージはダメって何?イミ不明なんスけど。新品Suicaみたいなの50セント。明日の帰国前にこれが2枚になるとは…。

で、結局ベレンに着いたのは15:30。リスボン内の移動でこんなに時間かかるんスか?しかも世界遺産ベレンの塔までけっこう歩くんじゃね?駅もう1個作れよ💢ベレンの塔着。「このあとに行くジェロニモス修道院とのコンビチケットください」と窓口のおっさんに伝えたら、「この時間で?It's impossible!」と言われた。アンタにはimpossibleでもアタシャpossibleなんだよ。別々にチケット買うとジェロニモス修道院10ユーロ、ベレンの塔6ユーロだけど、コンビチケットだと12ユーロ。ってことは、ベレンの塔は2ユーロの価値に成り下がるんじゃね?どっちも世界遺産だけど。

地下は牢獄で特に何もなく。上に行ってみた。更に上の塔に行くには20分待ちとのことで、冗談ぢゃない。今いるテラスでけっこうです。ポン・デュ・ガール滞在10分と同等の滞在時間。またベレン駅方面へ。汗だくも汗だく。

ジェロニモス修道院。昨日おとといに続いて修道院4ヶ所目。自分はトマール押しかな。見学可能な所が非常に限られてて10ユーロはねーよ。隣の無料の教会に行ってみた。ヴァスコ・ダ・ガマ先生のお墓があった。西ではコロンブス先生のお墓を見たし、大航海時代を少し触れることができたかな?ヒコーキに比べたら船旅なんて遥かに命の危険性が高いし、天気、波、海賊と警戒しなきゃならない要素がヒコーキより多い気がする。しかも長旅だし。彼らが海を越えたおかげで日本は西洋文化に触れることができたワケだし。南蛮文化だよ。植民地支配の負の側面もあるけど。

ベレン地区最後は発見のモニュメント。デカイなぁ~。コレ。前から3番目にヴァスコ・ダ・ガマ先生、後ろから2番目にザビエル先生がいた。ザビエル先生、教科書のヘアスタイルと違う…。頭髪フサフサだった(笑)。当時の栄光を物語るタイルが地面にあった。葡が日本に初めて来た年1541年とある。ガイドブックによると、その年はポルトガル船が豊後に漂着した年で、初めて日本に出会った年らしい。葡と日本は知り合って500年近くになるのか…。

あと自分が行きたいリスボン観光箇所は2ヶ所のみとなった。明日の帰りの便の前だな…。

ベレン地区去る前に、葡一美味しいという話のエッグタルト屋へ。なんとゴイスな行列ですこと!そんなに美味しいんスか?後悔しないように2個買った。1個2.2ユーロ。店を出てすぐに食べてみた。どこが葡一ですか?リベイラ市場の方がずっと美味しいと思った。2個買ったことに後悔…。中国KFCのパイ生地サクサク、カスタードトッロトロに敵うものは、エッグタルトの本国でもなかなかないもんだね。

さて、最後の晩餐は国鉄終点駅近くのリベイラ市場に決めた。今日はこの旅最後の、本当の最後の晩餐。さっきエッグタルト2個食べたからそんなにお腹空いてないんだけどね。と選んだのはアジアンタルタル。生肉はリヨン以来?これこそ日本で食べられない牛生肉。残念ながらあんまアジアを感じられず。ってかしょっぱい…。もっと香菜盛って、ピンクペッパーでアクセント付けて欲しかったよね。そう思うと、リヨンのタルタルはマジ美味かったよな…。量も多かったし。食い納め第二弾は生ハム。バルセロナの市場の紙みたいな薄切りハムにサンドイッチ。生ハムはやっぱバルセロナの市場だな…。あんなに美味しい生ハム2ユーロで食べられるなんて。旅の食振り返り第二弾にもなった。パンは食べずにサヨウナラ。

最後。後悔しないでね!で、そうだ。生カステラがあるってガイドブックに載ってた。あった!お店。そして生カステラはあと4切れで終了っぽい。ショーケースの外から、見るからにトロットロ感に溢れてるんスけど。一切れ3.5ユーロ。座れるとこ探して、まずは写真撮ってからの一口。久々で目を閉じたね…あまりの感動に鳥肌…。ここまで自分が反応した食べ物はかつてあっただろうか…?スフレにもフロマージュにも似てるか?とろとろで甘さ控えめ、卵たっぷり感。なんて美味しいのでしょうか!この味を知らずにリスボンを去るのはもったいないですよー!!市場にいるみなさんにそう叫んで伝えたかったが、その気持ちを抑えてとろとろの食感と味をちびちび楽しんだ。エッグタルトの行列なんて糞食らへ!だね。あんなの並ぶ価値ないから。マジで。ぁあ!これ、日本でたべられないかな…。生カステラ。昨日のモールのも美味しかったっけど、それと今日のは別物の美味しさ。パン・デ・ロー、奥が深い。そしてどのパン屋でも置いてる訳ではない品物。エッグタルトほど定番じゃないのかな?

とても満たされた幸せな気分になって市場を後にした。最終の買い物の為にデパートへ。西でもさんざん行った同じ名前のデパート。マドリッドで1日の〆に飲んでたジュースが売ってないのは残念だったが。チーズを買いまくった。ちょうどチーズフェアがやってて、絵本『ねむいねむいねずみさん』に出てくる穴あきチーズがカットされて売ってたから買った。500gはずっしりだね。ってか、本気で荷物30kg以内に収まって欲しい。そして全てうまくパッキングできますように。

宿に戻って保冷バッグにチーズを詰めた。自分の保冷バッグ×3つが宿の冷蔵庫のけっこうな場所を占めてる…。一晩だけなので、勘弁してください。軽く荷物整理して寝た。

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