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ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ58日目:イタリア最後の温泉、ボルミオへ

2018年2/28ボルミオ

スイスと国境、世界遺産レーティッシュ鉄道の始発ティラーノまで行くのにそんなに早くの出発じゃなくて良かった。、朝食を済ませて、駅に向かうと10分遅れの表示…。って、ティラーノからボルミオ行きのバスの時間に間に合うのか?

電車に乗り込む。車窓の景色が湖と雪山と変わってきた。景色をぼーっと眺めながら、今回の旅は色んな事があり過ぎたけど、命に関わる事はなくて良かったとしみじみ振り返った。

ティラーノに着き、バスの時間も気になったが、それより何より世界遺産の鉄道と駅舎を写真に収めたく、変態的にフェンス越しにパノラマの車両も撮った。ダッシュでこの駅と反対側へ向かう。窓口でバスチケット往復を買う。バスの発車は11:10。あと10分ある!再度ダッシュで戻って、駅舎の中へ。発車時間間際のパノラマ車両の写真と駅舎も撮り直した。ふと壁に目をやると、木製看板にカタカナで「ティラノ」とある。え?その下に小さく箱根登山鉄道とある。「ティラノ!日本語︎」と思わず叫んでしまった。こういうものを贈る方も贈る方だが、飾る方も飾る方と思った。ホント、時間が許せばパノラマ車両に乗りたかったが、今日は温泉と鹿肉がお目当だから。

バス出発。今日もイイ天気。バスの車窓から雪山を眺める。NZのQTといい、フィンランドのロバニエミと言い、スキーリゾートに行ってもウインタースポーツを実際やった事ない。スキーやらずに一生終えそう。

最後のバス停に着く直前に、スゴイ物を見た。バスを降りて、そこまで歩いて戻る。ナニコレ?噴水が凍ったのか?どうしたらこうなる?と思うほどの氷のデッカイオブジェがあった。写真を撮って、まずはインフォメーションへ。

インフォメーションで地図をもらいつつ、どこで鹿肉食べられるかをガイドブックの写メと昨日検索した時のスクショを見せて、扱ってそうなお店を教えてもらった。グラッチェ。空腹だから、できればあんま歩きたくない。道を渡ってまず目に入った店に聞いてみた。「鹿肉の扱いはないけど、Filoってお店ならあるんじゃないかしら?」とおばさんが場所と方向を教えてくれた。有難う。

ここがメイン通り?と思う程小さい町、ボルミオ。しかもまだ店が開いてても良い時間に閉まってるし。おばさんが教えてくれた所は確かにレストランっぽかった。おばさんの所は肉屋兼食べ物屋って感じだったからね…。

店員に写真を見せるも、「ないけど、鹿肉シチューはある」との回答。煮込みだともはや鹿肉の味しないからね…。あとで来ますと伝えて店を出た。じゃあ、インフォメーションで教えてもらった所まで歩くしかないのか…。腹減ってるのに歩いた。もし近場で食べてたとしたら、その後すぐに温泉行って、町を見ずに帰ることになっただろうから、この結果で良かったのかも。

インフォメーション推しレストラン着。しーん。夜のみの営業。ってか、思うけど、伊のインフォメーションって、情報足りなくね?仕事できないのか?不親切というか。馬鹿というか。腹ペコ観光客を無駄に歩かせるな💢でもそのおかげでねこさんたちの写真撮れた。冬のこんなに冷えた空気の中で日向ぼっこしてた4匹のねこさん。もうこの道には戻ってこないだろうから、次。

広場に出た。教会と時計台の写真を撮った。仕方ない。鹿肉シチューで妥協するか…。と思い始めた視線の先に、レストラン兼バーが。メニュー見るだけ見てみよう。骨付き鹿肉クランベリーソースかけとある。ステーキではなさそうだけど、煮込みよりはマシだ!と入店。

他の名物料理もあるかどうかを聞きつつ、鹿肉の調理方法を尋ねると、グリルとの事。よし。決まった。鹿肉とチーズフライ。まずはチーズフライから出て来た。もっと、アツアツトロトロなのかと思ったけど、スナックみたいで、サクトロ。そこまで熱過ぎず。

そしてお待ちかねの、鹿肉登場。ソースでごまかされない様にソースをどけて。ドキドキのひと口目。メガネ外して手で目を覆う。美味すぎる。なんだ?この自分好みの焼き加減は。ヤメロよ!ミディアムレアで肉のジューシーさは失われてない。肉は焼き過ぎと硬くなる。究極炙るくらいでも良い。鹿肉はタタキか生が1番だけど、グリルもあっさりしていて、本当に美味しかった。鹿肉、もっと日本でも気軽に食べさせてくれ!じっくりと味わった一皿だった。

会計時にどれだけ美味しかったかを伝えたかったが、レジ担当のおばさんはエーゴ分からず。メニュー説明してくれたお姉さんが呼ばれて、自分の思いを訳してくれた。おばさんもお姉さんも笑顔だった。

ちょうど良い加減で腹が満たされて、温泉に向かった。ボルミオのもう1ヶ所の温泉に本当は行きたかった。1Cのローマ帝国の風呂が売りだったが、そこに行くのに往復のタクシー代がかかる上に、入場料48ユーロ。近くに泊まってるなら行けたかも知れないけど。入場料の分はランチに回して正解だった。

よくある庶民的な温泉施設に向かった。スライダーに心奪われたが、サウナと温泉の大人のエリアへ。シャワって、スチームサウナから。いつも通りマッパになり扉を開けると、なんと!みなさん水着だった…。身体にフィットするものを身につけてのサウナなんて、アリエナイけど。充分に垢を浮かせた所で、シャワーブースで垢すり。今日もゴイスな量…。毎日シャワっても垢は溜まる。メラーノの温泉に行ってからそんなに日数経ってないと思うけど。なんで垢すりすると身体が軽くなるんだろうね…。

そして中温サウナへ。ってか、これまで訪ねた温泉地のどこにも「静かに」というサインなんてなかったのに、伊にあるってことは、サウナの時間すら自分に集中できないワケ?しかもこのサイン無視されてる。中年じじばば喋ってるし。うるせーよ。水着で喋る@サウナはねーから。奴らが喋る度にニラんだ。それにしてもこの中温サウナ、心地よい温度だった。一部記憶がない(笑)。瞑想という名の睡眠。

次は高温サウナ。かなり広かった。ここもアウフグースありゃ良いのに。ここからは雪山がキレイに見えた。ここでもおっさん同士喋ってた。うるせーよ。伊人。サウナ文化をrespect しろ💢壁に貼ってあるサウナゾーンの説明は「水着でもマッパでもOK」とか。統一しろよ!この一文の後に「北欧はマッパが一般的」と書いてるならさ。マジ中途半端。仕方ない。ビンボー人向け2時間半15ユーロだから。

この辺りの温泉にレオナルド・ダ・ヴィンチも入浴に来てたらしい。彼が実際入った湯でなくとも、温泉の泉質は同じだろう。ここはリューマチに効くらしい。このボルミオテルメのHPにはちゃんと温泉成分が出てた。ってか、伊で飲泉してないな…。外の温泉に浸かりにマッパのまま打たせ湯とジャグジーでなんとなく身体をほぐして、流れるプールみたいに繋がってる所から中に戻った。中の温泉の方が若干温度高かったけど、それでも40度はないと思う。HPには大体37-41度とあったが。そう考えると、ローマからバスで行ってうっかり日焼けした温泉は好きな温度の所にいられたのは良かったな〜と思った。そして、もっとこの旅に温泉入れても良かったかな…。と思ったり。でも伊リピはしばらくないかな。

最後、高温サウナで〆よう。ここで初めて自分以外のマッパ女性。たぶん伊人ではないと思う。さぁ!体内の老廃物よ。汗とともに出て行ってくれ給え。15分高温サウナの後キンキンの水風呂。20秒が限界だった。水が肌に刺さる感じで痛かった。でも、上がったら身体が軽い感じがした。今日も頭だけ洗おう。着替えて出口へ。

滞在時間延長分3ユーロを支払って、3時間滞在。サウナにいるとすぐ時間経ってしまう。バスターミナルまでゆっくり戻って、しばらくしてからバスが来て乗り込む。ミラノまで遠いな…。電車の中で、通路挟んだ隣の席のカップルの女が座席に汚い靴乗せてたのを見兼ねたおじさんが注意しに来たし。この国にも注意する人がいて良かった。想像力の欠如。次に座る人の事考えないなんて。

22時前に宿に到着。今日はカラオケナイト。いつも以上にロビーは賑わってた。世界中のみなさん、カラオケ好きなんだね…。自分は明日最後に土産なにを買うかを、パッキングとチェックアウトの時間考慮して動く事に決めた。そろそろ寝ようかと思ったら、Mちゃんがいたベッドの子が「雪…」と。えぇ?帰国日に雨はよくあるけど、雪なんだ…。明日の移動に影響がありません様に…。


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