今日、家族に思うこと。
夫のことが大好きで、「この人と一緒にいたい」という一心で結婚した、24歳・春。
子どもを作るということは、夫と過ごす時間が短くなるということ。
私は、それがどうしても嫌で嫌で、第一子を作ることを躊躇っていた。
しかし、結婚してすぐに、お腹の中に宿った命。
自分の母性・バイタリティ・余裕・性格、全てにおいて、母になれる自信がない。
自分の子……どんな気持ちになるんだろう。
どこか冷めた気持ちというか、第三者的な気持ちのマタニティライフもあっという間に過ぎて、我が子を初めてこの手に抱いた。
一言で言うと、……幸せすぎた。(語彙力が無い)
あたたかくて、小さくて、私の身体に全身を預けてくれる。
今まで夫に抱きしめられることがこの上ない幸せだと思っていた。
愛おしい何かを、自分自身の手で抱きしめることの幸せを、そのとき初めて体感した。
息子は、どれだけ泣いていても、私が抱っこするとすぐに泣き止む。その瞬間がたまらなく愛おしかった。
彼はきっと、私に母性を教えにきてくれたんだと、少しだけ思う。
元々自分が親になった時のことなんて想像もつかなかった。つまり自分に期待してなかった。
だから、想像を超えた「幸せ」に驚きながら、母として今日も過ごしている。(「案外、ぶーぶー言いながらも、私やれてるな」みたいな。笑)
私、こんなふうに人を愛せるんだ!と思うこともよくある。
尖っていた私の心がどんどん潤い、丸くなっていくのを感じる。
親になるまで、マイペースとワガママを履き違えていた私が恥ずかしい。
子供と過ごす時間は有限。
この可愛い天使が巣立ったら、夫と2人で好きなだけ一緒に時間を過ごせる。
夫とのセカンドライフを想像するだけで、元気になる。疲れた私を奮い立たせてくれる。
息子が生まれてきてくれて、大好きな夫はいろんな顔を見せてくれる。
夫はとにかくたくましい。口数は多くないけれど、怖いくらい鋭い分析力と、いざという時の行動力があり、静かな自信に溢れている。
もし"私と2人きりの家族"だったら、かっこよくキメていたであろう場面で、余裕がなくて感情をむき出しにしたり。泣いちゃったり。
眠い目をこすって息子を抱っこしながら、2人で寝落ちしていたり。
息子のおかげで私のぶりっ子(死語?)の皮も、夫のかっこつけの皮もみるみるうちに剥がされている。笑
おかげさまで、夫婦2人のセカンドライフを迎える頃には、恋愛感情・家族愛をとっくに超えた、もっと強い関係ができあがっているだろうな。
2021年11月。新しい命を授かり、「宝物が3人になる、パパは大変だ!」と嬉しそうに言っている夫は、今日も強くて、優しい。
「まま」と抱きついてくる息子は、今日も屈託がなく、この世界のワクワクを堪能している。可愛い。
2人は私に、「私って世界一幸せな母ちゃんかもしれない」と変な勘違いをさせてくれる。
ありがとう。
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