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女の幽霊2人組 が2度来たけど、全然怖くない話

私は霊感は強いが、霊能者ではない。
なので基本、除霊とかはしない。

そんな私のところに、立て続けに2組、女の幽霊2人組が来たことがあった。


【1組目:叶姉妹みたいなのが来た】

ある晩の丑三つ時。
寝ていると、何やらザワザワした感じがして起こされた。私の場合、幽霊が来ると、瞼の裏にスクリーンみたいに姿が映し出される仕様なのだ。

映像が徐々に鮮明になる。
女性2人が何かを言いたいようだ。

映像がはっきりしてくると、ボディコンみたいな服を着たグラマラスでボインな、叶姉妹のようなセレブなパリピな方達が出現した。

一方、私はというと、同じ女性でも"少年ジャンプ好きなエンジニア"の超オタクだ。
日本語は通じても、感性が違いすぎて諸々通じない。パリピセレブな彼女らの扱いが全くわからない。

ジャンプが好きなので漫画を紹介しつつ譬え話をする。

オタク腐女子に優しいギャルは、非実在ギャル。
存在が奇跡。そんな風な距離の遠い間柄。

「犬猿の仲」ではないのだが、普通に理解し合うのは不可能に近い。理解できたら奇跡!な、人種の遭遇なのだ。

まあ、一言で言えば「このタイプ苦手だから、関わりたくない」ということだ。

精神的人種が違い過ぎ、私には対応できない・・・。
秒でギブアップ。

「お姉さんたちは、男の霊能者のところに行きなさい。そっちのほうがいい。私より真摯に対応してくれるさ」と、アテンドをしないガーシーみたいな適当な対応をした。

2人は困った様子だったが「こいつ、ダメだわ」と思ったのか「お姉さま、行きましょう」みたいな感じで早々に退散した。

私は彼女らが去っていく様子を見て、安心して爆睡した。


【2組目:ブスな2人が来た】


ある日お風呂から出たら、女の声がした。
たまに聞こえることがある。はっきりは聞こえないんだけど「あつまれ どうぶつの森」の喋り声のような聞こえ方なのだ。

私は瞼を閉じて霊視するタイプなので、目を開けたままでは視えないのだが、どうやら2人いるらしいことがわかった。
20代前半くらいで、2人ともブスな悩みを抱えながら?亡くなられたらしい。

この2人はお友達ではなさそうだ。
なぜ合流したのかわからない。

どういうわけか私のところに来たのだが、何をしたらいいのか、私もわからない。

1人はとても塞ぎ込んでいて、会話すらしない。俯いている。もう1人は、会話する元気はあるようだ。

「幽霊は説得すれば成仏するんだっけ?」
私は思い出した。
そして会話してくれそうな方の子が、いろいろ辛かったことを心の声で語りかけてくるので、私は共感した後
「もしかして、転生したら美人に生まれ変わる可能性ある。ワンチャン、成仏転生コース行ってみるのもありかも?」と、語りかけた。

すると彼女は「その手があったか!!!」と歓喜した。
喜びは私にも伝わってきた。
私は思った。
(そんな単純なこと、今まで気がつかなかったの!?)

そして、彼女は私に感謝して
「ありがとう。そのうち、あなたに良いことがあるかもしれませんよ」と言って消えた。

その後は出てこないので、もしかすると成仏したのかもしれない。

ああ、あんなんで良かったのか・・・。
対話して成仏させるって、こうやるんか。
初めてだったので、ちょっと感動した。

もう1人の方は聞く耳持たない。
「ここにいられても何も出来ないので、もっと凄い霊能者を頼りなさい」と言ったら、翌朝いなくなっていた。

わりかし、素直な性格だったんだな。


こんな対応ばかりしているのが霊界の噂になったのか、だんだん私を訪ねてくる幽霊は少なくなっていった。

以前は「◯◯という土地に来てください」という霊団が来て、私が「お金ないから、無理」と言うと、直後に臨時収入が入って旅行に行けていたのだ。
そういう便利な霊団も、私のところに来なくなったため、臨時収入で旅行が出来なくなった。

悲しいのやら嬉しいのやら。



でも、一つだけ良いことがある。

夜中に起こされなくなったので、安眠できるようになったのだ。

めでたし、めでたし。

不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。