フジテレビ「もう一度家族になりたい」を見てくださった方ありがとうございます

2020年6月29日 05:11

様々な感想があるかと思うのですが
本当にまずは観てくださってありがとう
ございます。

お母さんの顔もずっと知らずに生きてきた私でしたが、はじめて会うことができ体と心が震えました。
私にそっくりな姿にとても驚き嬉しかったです。何よりも「生まなければよかった」とお母さんの後悔や傷になっていたら嫌だと考えていたのできちんとお話することができてよかったです。
そして、私自身も人間関係のうえで大切にしている誕生日を覚えててくれて、お祝いしてくれたのはとても嬉しかったです。
今後お母さんとどうなっていくのかはまだまだわかりませんが、いい関係を築いていけたら嬉しいと思っています。
フジテレビさんには本当にこのような素敵な機会をくださり感謝でいっぱいです。

VTRの父に怒りを感じたというご意見も多く
「実際は違うんです」「あんな人ではないんです」と言いたいところですが…
本当にあぁいう父親です(笑)
それでも可愛いところも沢山あるんです。

知っている人はご存知かと思いますが
本当に優しい笑顔で笑う人です。
私は父は父なりに愛してくれた。
そう受け止めています。
小さい頃には、沢山施設に会いに来てくれました。
一緒に住んでいる親子からすると確かに一緒に過ごせた時間はそんなに長くないかもしれません。
それでも、手の甲にキスをして「大好きだよ」と
一生懸命伝えてくれた父を私は覚えています。
私にはとても嬉しく、でもやっぱり毎回帰ってく後ろ姿に寂しさも確かに感じていました。
「次はいつ来るの？」それが口癖でした。

DNA鑑定については、何よりもお父さんや叔母ちゃんなどの家族間が私が生まれたことで戸惑いを感じていた事を申し訳なく思っています。
なのでこれを機にはっきりさせることができてよかったです。

父と一緒に過ごす幸せもあったかもしれない、それでも私は施設で育ってよかったと今は思っています。父が言うようにそれが最善だったのかもしれません。(ただ預けた本人が言うのはどうかと思いますが!笑)
それは、私が施設の方々に沢山愛され満たされ育てて頂けたからです。
父と母との時間を望む事もないくらいに愛してくれた施設の職員さん達に心より感謝しています。

いまの私の繋がりの多くは、私が児童養護施設出身者でなければ決して得られなかったものが沢山あると感じています。
そんな皆さんとの時間を失うのは考えられません。
そして、何よりも私を育ててくださった方々との時間や施設で一緒に育ったお姉ちゃんお兄ちゃん弟、妹、血の繋がりはなくても私の心の家族との時間は私の人生において何にも変えられない宝物です。

私は望んでも手に入らないものではなく
いま自分が持っている大切なものを
大切にして生きたいと思っています。

しかし、それでもやっぱり可能なら
お父さん、お母さんのいる健全な家庭で
愛され育つことこそが紛れもない1番の最善です。
そのことは決して忘れないでほしいです。
子どもを生むときには責任も持って育てることができるのか、一生かけて子どもや旦那さんに
添い遂げる覚悟があるのか、自分の人生の中に
誰かを受け入れられるのか真剣に考えて
もらえたら嬉しいです。
一生懸命考えて、話し合って向き合って
素敵な家族が増えてほしいです。

「子どもだけ欲しい。旦那はいらない。」
あなたはそれで良くても、子どもにとっては
ただ1人の父親であり、世界中探しても
その人しかいません。

本当に今一度よくこの世の中に子どもを産む、作ると言うことをよく考えてほしいです。