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インテリアは心の栄養

はじめまして。
インテリアショップvanillaの村上と申します。
本記事が初投稿です。

まずは僕について

僕は福島県郡山市にあるvanilla(バニラ)のメンバーです。
77年生まれなので、この記事を書いている時は42歳。
お酒がまったく飲めないアラフォーオジさん。

vanillaとは、1998年に開店したミッドセンチュリー系インテリアショップ。
イームズとかカリモク60とかを長く販売しています。

前職はweb制作

vanillaに入る前はデザイン制作会社でDTPやweb制作をしていました。
当時はまだHPを持っていない企業も多く、黎明期だったかと。めっちゃ忙しかった。

webのトレンドもtableレイアウトからCSSへの過渡期で、日本語化されたCSSの書籍も少なく大変。超OJTで鍛えられました。

でも、新しいことを知るのは嫌いじゃないのです。どこか楽しんでいたかもしれません。

そんな大変さを癒してくれたのがvanilla。というかイームズチェアやvanillaのオーナー(現NON VERSUS社長)田中さん。

※あくまで個人として書いているので「さん」付けで。
※vanillaはショップ名、NON VERSUS(ノンバーサス)は法人名。

今では上司ですが、イームズを知ったばかりの僕に、わかりやすく丁寧にニヤニアしながら魅力を語ってくれました。(田中さんもイームズが大好き)

半世紀前にこんなデザインが誕生していたことに感動した僕はすっかり虜になりました。何度vanillaに通ったことか。

イームズが好きでweb制作の仕事をしてる。
田中さんの中で何か繋がったのでしょう。
僕はvanillaに誘っていただきました。

迷いはあったものの、好きを仕事にするってすごく魅力的で、悪いことじゃないと思い決断。長男が誕生する3ヶ月前のことでした。

まぁ、いろんな意見がありました。汗

イームズを知ったきっかけはコーヒー

イームズを知ったきっかけがコーヒー。
「え?」ですよね。笑
高校生の頃からコーヒーが好きだった僕は毎日インスタントコーヒーを飲んでいました。

社会人になったら絶対にレギュラーコーヒーを家で淹れようと心に誓いながら。

当時は少ないコーヒー関連の雑誌を読んでいた時、CHEMEX(ケメックス)を知りました。衝撃的でした。なんだこのカッコ良すぎるガラスの容器は!と。

インターネットなんてあってないような時代だったので、調べるのはとても困難でした。ようやくMoMAとかイームズとか柳宗悦という言葉にたどり着きます。

当時は何のことやらさっぱり。ぜんぜん頭に入りません。

ある日、友達がアルバイトをしているということで、vanillaに初めて行きました。そこで全てが繋がったのです。
MoMAもイームズも柳宗理(柳宗悦の息子)も。バチバチっと音を立てて!

あの時の頭の中で何かが弾ける感覚は今でも忘れません。
デザイン系の学校を出ていない僕にとって、人生初のカルチャーショック。
もっともっともっと知りたい。こんな凄いことを僕は知らなかったのかと。

それはショックではなく快感。体中の毛穴が全部開くような感覚。

誰かにもこの感動を

コーヒーからイームズ。割とレアな導入だと思います。

そして今でもコーヒーとイームズが好き。イームズチェアに座りながらハンドドリップしたコーヒーを飲んでいる時、心が満たされます。心に栄養補給している感覚。

あの時の感動を誰かにも味わってほしい。
ただ、今は電車でもトイレでもベッドの中でも、片手であらゆる情報を簡単に得られる時代。

すごく恵まれてると思いますが、僕が味わったあの感動を得られるのかなぁと考えてしまいます。今だからこそもっと凄い感動があるのかもしれませんね。

やっと言える、noteを始めた理由

当時はなかったローコスト家具が普及する今。「これでいいや」が美しいとされる新しい価値観が生まれた気がします。

もちろん心が満たされるならそれでも良いと思います。嗜好や優先順位は人それぞれですから。

でももし、それでは心の栄養が足りないという方がいるのならば、僕のnoteがちょっとでも役立てないかなぁと思い、始めた次第です。

売り手としてではなく、いちファンとして。
前置きが長くてすみません。

と、カッコ良く言ったものの、本当はただ溢れ出るイームズ愛、インテリア愛、デザイン愛をただ発散したいだけだったり。笑

知識より体験多め

僕はインテリア全般の専門知識はそれほど多くありません。

こんなこと言うのもなんですが。

そして、イームズについても歩く辞書のような膨大な情報量を持ち合わせておりません!
とくにヴィンテージに関しては、カジったくらい。

それでよく好きだって言えるなと思われそうです・・・。

確かに情報はあるに越したことはないのですが、調べればたどり着く1つの正解、それを全部保存できる記憶のストレージが残っていないのかも。笑

ただ、所有して毎日使っている身として体験や経験を伝えることはできます。

失敗談もあれば、僕しか知らないこともあるかも。機能的な面もメンタル的な面も。もしかしたら正解のない情報かもしれません。

だからこそ、商品開発にもチャレンジさせてもらえるのだと。

リジットデニムのように

ご存知かもしれませんが、イームズにはヴィンテージが存在します。僕も1脚持っています。でも座らずに眺めるだけ。

リーバイス501のヴィンテージも憧れた時代がありましたが、買ったら買ったで滅多に穿かないだろうなと思います。

希少で高価で、今以上に劣化するのが怖いから。
見て愉しむ、所有する喜びを味わえるものと思っています。

でも僕はデニムにも家具にもそこに違和感を持っちゃうタイプ。
別にヴィンテージを否定するわけじゃありません。
見かけたら「うわぁ、やっぱいいな〜」と思います。確実に。そして検索までしちゃいます。

でもやっぱり、家具は使ってなんぼだろうと思うのです。
ゆえに、現行品が大好き。

ガンガン使ってどんどん自分流の味が出てくる、リジットデニムのようなな位置づけ。

イームズを含めたデザイナーズ家具は、一部の通な人だけのものじゃないと思うのです。

時々耳にします。
ヴィンテージを知らないからとか、まだ自分には早いとか、オシャレすぎて自分にはとか。
そんなことありません!

むしろ価値を感じたら早く所有すべきだと。

あ、売り込みが始まったと思わないでください。汗
惚れたものが身近にあると、毎日心が潤います!毎日心に栄養補給ができます。

見る度に、使う度に「ニヤっ」とします。
この充実感を1日でも長く味わってほしいと思うのです。

50年以上前のヴィンテージが存在しているということは、その椅子はそれだけ耐久性が高いということ。
そんな椅子、そうそうありません。

僕はあと50年生きられるか微妙ですが、コスパの面でも秀逸なのは間違いないと思っています。まさに、一生モノ。

書いているうちにもっと伝えたいことが湧いてきましたが、初の記事はこの辺で。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

スローペースですが、今後ともよろしくお願いします!

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