九竜なな也
妻の名前は仮名です。毒親サバイバーの妻はアダルトチルドレンでHSP。深いトラウマを抱えて生きています。
人ありて西に向かう。その先に何が待つのか…
決して純情ではない男女の悲しい物語
2008年編纂
俺と多香美の出会い。回想小説戦7回
あんなに泥酔したのは、20代の頃以来ではないか。 店内では平静を保ち、客やスタッフと楽しく…
助手席のドアをあけたまま、車の中で寝ていた 誰がここまで俺を連れてきてくれたのか ズボンと…
足が不自由な人には、その人の歩く速度にあわせて歩こうと、人は思う。 目の不自由な人には、…
玄関のドアを開くと そこは、肉じゃがの世界だった。 リビング、階段、寝室にいたるまで この…
僕はもともと、長らく、無だった。というより、僕は意識が始まる瞬間を記憶している。その瞬…
何のために生きるのか どう生きるのか 考えても意味がない この世に生まれ、今生きている。 そ…
うっすらとした慢性的な気分の落ち込み、虚しさ、希死念慮。これらが何かのきっかけで強くなる…
女は男の浮気を見抜く鋭い嗅覚を持ち、男は鈍感で簡単に女に騙される。確かにそれはあたってい…
「ねえ、ちょっと聞いて」 会話の流れからすると唐突だった。 盛り上がっていた話題の慣性で…
相談させてください。助言が欲しいです。 毒親(実の母親)の存在に苦しんでいる妻は、アダル…
空を見上げて コーラを一気に 飲み干した、夏。 無数の泡が 細い喉の内ではじけた。 胸にささ…
第一話 長いトンネル (974文字) 同じ家に暮らしていながら、俺と美鈴はほとんど顔を合わせ…
悲しいのは… こつこつ、窓をたたく雨か ちっちっ、ただ鳴っている壁の秒針か 音を立てない、…
ふと、一人になりたくて 砂色の部屋から 小さなベランダにでた。 星になりきれなかった 窓や街…
ぼてっと落ちてきそうな 重たい雲が 私を癒すのです。 透き通る青い空から 私を隠してくれて …